○五感俳句024・質感=重02・長谷川かな女
○「羽子板の重きが嬉し突かで立つ」(『膽龍』1929)(長谷川かな女01)
○季語(羽子板・新年)
【鑑賞】:買ったばかりの羽子板。実際に突くのがややもったいなく、突かないで、しばしその重さを楽しんでいます。
○長谷川かな女(はせがわかなじょ)(1887~1969)
○好きな一句「切凧の敵地へ落ちて鳴りやまず」02
○季語(切凧・新年)
【Profile】:東京都日本橋生まれ。1907年、→長谷川零余子と結婚。1910年「ホトトギス」に投句。〝西の→久女、東のかな女〟と称され大正初期の女性俳人のリーダー的存在となる。1913年女流俳句会を開く。零余子の「枯野」発刊よりこれによる。1928年零余子と死別。1930年「水明」発刊主宰。
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長谷川かな女掲載句
03生涯の影ある秋の天地かな(『胡笛』1955)(秋・三秋)〈次元・影(空間)〉2013/9/22
04呪ふ人は好きな人なり紅芙蓉(『膽龍』1929)(紅芙蓉・初秋)〈色彩・紅〉2014/9/22
05抱き入れし護謨の冷たし霜降に(『雨月』1939)(霜降・晩秋)〈次元・二十四節気(時間)〉2017/10/23
06掌に書く字や処暑の湯に沈み(『花寂び』1977)(処暑・初秋)〈五体634・掌33てのひら5〉2023/8/23
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