●次元俳句0118・月=如月(時間)01・小澤碧童・2013-02-24
○「きさらぎや子供がむいてうで玉子」(『碧童句集』1960)(小澤碧童01)
○季語(きさらぎ・仲春)
【鑑賞】:「如月」という旧暦二月の名称を使った句です。新暦では2月の下旬から3月の下旬にかけてがその時期にあたります。子どもがむいたゆで玉子。うまくむけずにところどころに殻を残していますが、春の陽光に鈍く輝いています。
○小澤碧童(おざわへきどう)(1881~1941)
○好きな一句:「行秋やさゞなみのたつ潦」(『碧童句集』1960)02
○季語(行秋・晩秋)
【Profile】:東京日本橋生まれ。祖父の養子となり、「家伝西徳めぐすり」の製造を業とした。18歳、→正岡子規門下の松下紫人に俳句を学び、20歳で→河東碧梧桐門となる。碧梧桐外遊中は新聞『日本』俳欄の代選もした。『海紅』『三昧』の作家であったが、→芥川龍之介と親交して定型俳句にもどった。てん刻と書道にも巧みであった。
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