コナン・ドイル『勇将ジェラールの回想(原題はThe Exploits of Brigadier Gerard、上野景福訳、1971年、創元推理文庫)』に、スペイン前線で捕虜となってしまったジェラール大佐が自身の開放を賭けてイギリス軍将校と「エカルテ」というゲームをするシーンがある。
カードは2〜6をのぞいた32枚で、強い順にK、Q、J、A、10、9、8、7。
この「エカルテ」のルールがWikipediaにある現代ルールとちょっと違うようなので見てみよう。
まずジェラール大佐はこのような手札を持っている。場の切り札はクラブ。
カードは2〜6をのぞいた32枚で、強い順にK、Q、J、A、10、9、8、7。
まずイギリス軍将校はスペードの10から出してきた。大佐はスペードの札を持っていなかったが、切り札のAでこのトリックとる。
トリックをとったので今度は大佐から出す。大佐いわく「切り札から出すのが定石」なので、クラブのJを出す。イギリス軍将校からクラブのQが出てきて、このトリックをとられる。
すると今度はイギリス軍将校からスペードの8が出てきた。