「およそマルヌ川の戦いほど論争を呼び、短期間におびただしい文献を生み、一般の興味と伝説を呼び起こしたものは、他に例がない。ともあれこの1914年9月の危機は、ドイツ軍側の戦争計画の倒壊を招き、ひいては歴史の流れを変えたのである。ドイツがこの戦闘に敗れたときに、この戦争にも敗れたのだということが真実であるなら、われこそはその勝利の殊勲者と自称するものが多いのも当然である。」
「一番最初に生まれた伝説は、フォッシュがドイツ軍主力をサン・ゴン沼沢地へ追い込んで勝ったというものであるが、今日でもなお、戦闘の実態と時間的経過をまったく無視し、この説がフランス以外の国の高名な歴史家たちによって流布されている。」
(リデル・ハート『第一次世界大戦 上』、「実在しなかったが、形勢を変えたマルヌ川の戦い」より抜粋)
マルヌ川の戦い、教科書で習ったけど無かったのか。
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