わけししょうロケ【愛媛】Matsuyama Ehime

日常から非日常まで、独特な人生の渡り方。不安定な安定の求め方。非正規上等、「いざ」という時のためにも。

愛媛県松山市和気町「大声大会2018」【わけししょうロケ】

2018年07月17日 | 和気エリア

まずは本編と関係ないshotから。6月9日の和気海岸ではコサック兵がビデオカメラをまわしていました。なんで?

 

しばらくすると手旗を振る和服姿の子どもたち。何に向かって歓声を上げているのか? まさにタイムスリップ。

えらく大掛かりなロケが日中通して行われておりました。まさに「和気ロケ」ですな。日露戦争を題材とした映画の撮影でしょう。現代が映り込まないよう、アングルをうまく調整してたんでしょうね。CG(コンピュータグラッフィック)も駆使するのかもしれません。

梅雨の晴れ間に敢行されたのですが、たまたま天気がよかったのではあります。雨天でもやったのでしょうか。総勢100人くらいはいらっしゃったと思います。まあ、運が良かったのでしょうか。存じ上げていない有名な俳優さんもいらっしゃってたようです。

かろうじて、といえるかもしれませんが、昔ながらの光景が和気海岸にはあるのでしょうかね。のんびりというか悠久というか。それも一つの価値なんでしょう。和気海岸って、そんな場なんですねよ。飾らない、気取らない、一見何もないのですが、独特の空気というか。愛媛松山を代表できる場所なんですねよ。

 

 

それでは本編とまいりましょう。「海の日」恒例の「大声大会」in和気浜であります。地元和気公民館が主催する防災イベントなのです。チーム分けは町内会ごとになっています。ご近所意識育成という、横軸での連帯効果が期待できそうです。ここ、地方都市の片隅でも少子高齢化は進んでいます。そんな中での世代を超えた縦軸の交流の場ともいえます。


計測マイクの前で防災的なフレーズを絶叫し、音量を計測するというゲーム形式で行われます。いざという緊急事態で大声を発するのは意外と難しいのです。年に1度の雄叫びで訓練になるかは微妙ですが、やらないよりはマシでしょうね。

自治会対抗戦となっており、栄冠を勝ち取ると豪華トルフィーが贈られるのであります。ある意味、すごい。和気入道自身は参加したことがないので、なんとも言えませんが、団結力が養成されるのでありましょうか。イベント自体はお気楽ごく楽ですけど、今後予想される南海トラフ地震等への対応力となりえるのでしょうか。

 

 




こちらは町別競技の前におこなわれた地元中学校の運動部によるデモンストレーション、というかオープン参加の様子でありまして。集団だからといって音量が大きいとはならないようでした。

 

 

大声コンテストよりも、こちらのほうが絶大なる人気を持っているかも…………………的な、美味しいコーナー。これも訓練の一環ですよ。





これまでは消防団風はっぴをまとっていたのですが、今回からはピンクのポロシャツ隊となりました、無料で食べ放題のカレーライス。その名も「女防カレー」。ホントに具だくさんの日本が誇るJapanese food。おもてなしだけではない、防災訓練のれっきとした一環なのであります。ひねりの効いていないネーミングですが、その意義は判りやすい。実際の被災時に効果を発揮できるか、真価が問われることがないことを祈るばかりです。

 



公民館が所有する巨大鍋で作りますよ。オタマではなく、柄杓でつぎます、かき混ぜます。

そもそもアウトドアや野外活動で、なんでカレーが作られるのか。実は日本式カレーライスは、元々は日本軍のミリタリー飯です。残念ながらおふくろの味ではなく、いわば「父の味」なのです。外地で米と根菜という保存が利く食材を用いること、やや強引ですが味付けを変えるバリエーション(カレー粉の代わりに醤油で肉じゃが、味噌は豚汁、牛乳はシチュー)があること、比較的簡単に調理できること、などから野外でのメニューでは王道となっているのであります。戦地からの帰還兵父ちゃんが家族に振る舞った「生還の味」でもあるのです。

 

 

さらには夏らしくカキ氷。タイトルは「体協氷」とな。体育協会? なのかしら。

コンロ用のカセットボンベで発電して氷カキ機を動かします。非常時には有効な電源といえましょう。一家に一台とはいかないかもしれませんが、安くならないかな。和気一家のキャンプでも使いたいぞ。





涼をとるというより熱中症対策、でしょうか。災害時には氷が入手できるとは言い難いですがね。まあ、これはこれで是としましょう。

 

誰もいない展示がありました。我が家でも不十分といえる装備と備蓄。

 

これまた誰もいない救護用の縁台。何もないのがなによりです。相当な暑さです。

 

こんな感じで展開された和気浜でのイベントでありました。毎年恒例となっているため、お馴染み感はあるのですが、本来の目的はきわめての非日常に対応することにあるはずです。

開催のほぼ1週間前に「西日本豪雨」が愛媛にも大きな被害をもたらしました。このタイミングでは、おのずと自助・共助・協働の重要性がイメージできたかも。つまり、他人事ではないということ。

災害対応はあまりにも範囲が広く項目が多く、想定するのが至難の業であることを我々は思い知らされることになりました。海には海の、山には山の、川には川の災害があり、人知を超えてしまった状態で被害が発生してしまいます。もはや、想定という概念が被害を生んでしまうのかもしれません。

 和気海岸での、やや暢気な訓練で培われるか………………本番での空振りを恐れず、無駄な避難で構わないという割り切りと迅速な行動。備えとはまさに「心の構え」なんでしょうかねえ。


愛媛県松山市北条辻「シェ・タチバナ」【わけししょうロケ】

2018年06月12日 | 食い呑み

愛媛県松山市最北部は平成の大合併前は北条市だったのです。今となっては小さなエリアともいえます。和気入道的には幼い頃から馴染/愛着がある地域なのであります。「風早(かざはや)」のまちであり、渥美清さんがお忍びでよく訪れていた鹿島を臨む海とおいしい水を育む高縄山系、イベントが行われたりするレトロな街並み、ほかではないような産品やキラリと光るような飲食店があったりで、こじんまりとはしていますが、なかなか魅力的なエリアだと思います。今後このブログでも紹介することになりそうな候補も少なくありません。

北条エリア第一弾として、これまで来訪したことがない、本格的フレンチ? のお店である「シェ・タチバナ」に行く機会を得ることになりましたので。以前からその定評は聞き及んでおりましたが、敷居の高さもてつだってなかなかチャンスがありませんでした。

予約が吉であるとのことで、数日前に電話します。人数と日時、オーダーするコースをを伝えます。あえて、最安の1800円コース(税別)をお願いしました。アレルギーや苦手な食材の有無を確認がありました。すでに気配りというか店の姿勢を感じましたねえ。

 

さて、その当日。いつも通勤に使っている旧道沿いにある小さな看板をたよりに向かいます。隠れ家的といえばいいのかしら。雨脚の強い梅雨空のもと、駆け上がって足を踏み入れた店内はなかなかセンスを感じさせるような雰囲気を持っています。



広いとはいえない店内ですが、天井が高いため、閉塞感がありません。ドイツ語での表記でしょうか、料理コンテストの賞状とおぼしき額が飾られてます。


オーシャンビューで、右に見えるのが北条鹿島です。夜より晴れた日中がいいかも。

滞在中にじろじろと見ていたわけではありませんし、確認する術もないのですが、ある種の意図や狙いがあるようなお店の造りになっているように感じました。ごてごてしておらず比較的シンプルですが、隙がないといえばいいのか。サービス対応もきちんとしている、ハイレベルなお店といえましょうか。ちなみにお子ちゃまは入店NGとなっておりますよ。

 

そして、お料理が供されます。前菜はこちら。

地元食材をふんだんに盛り込んでいると拝されます。レベルの高い洋食で楽しむことは意外と機会がありませんから、かなり新鮮なインパクトがあります。ガーリックが効いたヒジキ、クスクスと共に供される蛸。



ジャガイモの冷製スープ。こんな機会でもないといただけないでしょうなあ。コクがあってさっぱりしております。



メインは鰆のベーコン巻きポワレ。ソースは聴いたけど忘れました。瀬戸内の海の幸を堪能できましたよ。県外人・外国の人を連れてくると喜んでもらえるんじゃないかなと思います。ワインもいいけど、日本酒が合いそう。



バケット美味し。おかわりすればよかった。



デザートもよかった。今までで一番美味しいプリンでございました。

 

愛媛での最も高価格なランチでした、たぶん。しかし、コストパフォーマンスは非常に高く、満足度も高い。

しょっちゅうとはいけませんが、たまに行くにはいいなあと。家人には黙ってますが、なんかの記念に予約して誘ってみようかな、と。最近は和気入道お薦め食べ物屋コレクションがぜんぜん増えてなかったので、これは貴重なセレクトオプションとなりますねえ。

男性諸氏よ、デートコースにぜひチョイスしてみよう。喜ばれること間違いなし。


 


愛媛県愛南町緑「山出憩いの里」【わけししょうロケ】キャンプ場

2018年06月05日 | 旅行

 

和気入道一家は愛媛県南宇和郡愛南町でのoutdoorがたいへんなお気に入りでありまして、先にあげた須ノ川と並んで利用するのが、今回の来訪となった「山出(やまいだし)憩いの里」キャンプ場であります。

メインとなる国道56号線からはかなりの距離があること、愛南での楽しみとなる海岸部ではないことなど、知名度が低く意外と知られていないこと、などからかキャンパーは多くはありません。

和気が初めて利用したのは昨年のゴールデンウィークでした。須ノ川での野営を企んだのですが、予想通りの大盛況で断念したのがきっかけでした。アドリブで行き先変更しようと「御荘MIC」で情報を得て、こちらに向かったのであります。温泉としての認識はあったのですが、キャンプできたかしら? まあ、結果的に満足できる場所であったため、今回ははじめからこちらを目指します。須ノ川とはちょっと違った楽しみがあるのです。ここでは須ノ川との比較をまじえてみますね。家族連れのキャンプの参考になれば、と思います。

 

山道を走っていきますと、橋の向こうに見える、一群が目的地であります。川をはさんで道路なのですが、国道ほどの交通量はありません。須ノ川に比べると静かといえます。

 

お城様式の本館。かなりの資本を突っ込んだ感があります。

木彫りのフクロウがお出迎え。

温泉施設、宿泊施設、レストラン、ドッグラン、バンガロー、キャンプサイトで構成されています。かなり大がかりな施設となっております。受付は本館ではなく、温泉施設のほうになりますよ。1泊4人で1300円のテント設置費のお支払いとなります。



キャンプサイトは2カ所ありまして、やや広いのが施設に向かって右手(川の上流)。犬の同行の有無によって振り分けられるようです。逆に言うとワンちゃん連れで来れるキャンプ場といえます。ちなみに須ノ川はワンちゃんNGです。



トイレ・炊事棟などが設置されています。やや老朽化しておりますが、使用には耐えうる仕様となっております。キャンプサイトは須ノ川ほどの広さはありませんので、コンパクトで使いやすいともいえましょう。

 

大自然に囲まれて、野生動物も目にすることができますが…………………………

 

これまた、仕様として配置されているパンダとライオンです。小さい子が跨って遊ぶことができます、ってことかな。

 

ちなみにこれは鹿の足跡ですね。鳴き声が聞こえることもありますし、本当に野生動物に出会うこともあります。日中なのにタヌキが跋扈してましたし、シマヘビも出たことありました。前回はブユの襲撃を受けました。肌の露出を控えるか、虫よけを準備するか。まだ、蚊が出る時期ではないので、そういう意味では快適でしたが。



今回はなぜかライオンと目が合うような位置にテントを展開させました。玄関を開けるとライオンが邪魔です。

 

キャンプサイトの手前にはこんなおうちが。


ご覧の通りの家ですが、中に入ることはできません。これまた、教育的歴史資料でしょうか。周りの整備が微妙ですが。隣には木造仕様の野外ステージがありますが、雨ざらしのためか、お使いいただけません。上がれば踏み抜いてしまう恐れがあるんでしょうね。すでに修繕は難しいでしょうか。

 

山の中でありますが、こんなロケーションです。見上げると飛行機雲。おそらくですが、国際線の航路となってるんでしょうか。すごく高い。

 

 

土手を下ると川が。水を飲むことができるほどではありませんが、清流というか渓流といえましょう。まさに海の須ノ川、川の山出。





今回の来訪は6月初旬。梅雨に突入後なのですが、あえて天候悪化の可能性を認識したうえでのキャンプなのです。そう、この時期にはホタルを視ることができるのです。数はあまり多くありませんが、テントからすぐのところで、酒に酔った状態で(ここ大事)、幻想的な光景を目の当たりにできるのです。

映像には残せませんでしたが、川面を滑るように飛ぶ数匹の光はなんとも心地よくしてくれます。今回もそのミッションは達成できました。最盛期とかポイントは判らないのですが、施設に問い合わせれば教えてくれるのではないでしょうか。また来年の楽しみにしておきます。

さて、今回はもちろんできませんが、夏場になると水着姿の人も少なくありません。水深はそれほどではなく、流れも激流とまではいきません。大人の目があれば、子どもたちでも遊泳は大丈夫と思われます。といっても、流れに身を任せて遊ぶくらいでしょうか。岩に身体をぶつけながら流れ落ちていくのも、楽しいものです。ゴーグル・ラッシュガードは必須と思われます。ハヤが目前をドンドン泳いでます。和気殿、今は全くやってませんが、実は渓流釣りが大好きなんですが。併設のレストランの売店で、釣りセットが売ってましたから、お好きな人はぜひどうぞ。アマゴは目撃したことないんですが、もしかするといるかもしれません。今度、挑戦してみようかなあ。

 

かくして、このようなロケーションでの野営をします。イベント的なお楽しみは準備しておりません。強いて言えば、先々週の須ノ川ではかなりコストをかけてしまったので、今回はちょっとだけ節約モード。といってもここでのお楽しみはなんといっても、お風呂とレストランでのお食事でして。まったく財布のひもを締める気配がありません。

陽があるうちにまずは温泉。採光窓があり、夜よりも昼間のほうがいいロケーションと思います。須ノ川で利用する「ゆらり内海」のほうがちょっと豪華かも。こちらにサウナはありせんのであしからず。

 

さて、和気一家がお楽しみにしているのが、レストランでのお食事です。須ノ川の「ゆらり内海」にもレストランがありますが、とにかく本格的な上にお値段も本格的なため、家族では利用しません、というかできません。山出ではまったく違う切り口でのスタイルとなっております。

ほとんど動物性タンパクがない、野菜メインの料理がズラリと並ぶビュッフェ形式となっております。地元産の食材と地元のおばちゃんたちが手作り感満載で供する料理はホントにおいしいのです。













毎回の楽しみなんですが、とにかくメニューが豊富ですよ。季節によって旬の食材を据えるためメニューが変わってきますので、飽きが来ないですよ。

皿に盛り盛りとなります。ここではあえてアルコールは摂りません。まさに空腹がもったいないからです。やや薄めの味付け、南予の麦味噌でつくった味噌汁もありますよ。




野菜嫌いの子どもにはつらい? かもしれませんが、子供向けメニューもけっこうあります。愛南ゴールドのシャーベットも食べ放題。

 

料金はお1人さま小学生まで約700円、それ以上の方は1000円ちょっと。愛媛南予のリッチな田舎料理が堪能できます。ランチタイム、ディナータイムもメニューはこれのみです、多分。キャンプでなくてもセレクトしたいお食事処です。一度はお試しください。特に都会の方には喜んでもらえるんじゃないかなあ。

 

大満足でテントに戻りまして、お決まりの焚火を囲んで酒呑んで。満天の落ちてきそうな星を見上げて、ホタル見て。夜が暮れてお休みなさい。やはり夜更けはまだ寒かったです。

須ノ川から車で約40分くらいかかりますか。近いといえば近いといえましょう。両者を比較しても、あまり意味がないような。やはり違いが大きいので、機会があれば両方を楽しんでみるのも一興でしょうか。子ども連れでもおそらく問題ないと思います。

 

朝は、これまたお決まりのカップ麺なんですが。家にあった材料を持ってきて、サンドイッチを作ります。これは帰りの道々での昼食としました。コンビニに寄る回数を減らすとコスト削減に直結するからです。

 

 

安く抑えるなんて言いながら、全然懲りない和気一家でありまして、帰りの直産市めぐりもやめられませんでした。これまでお世話になってきました「おとろっしゃ市」が閉鎖に至りまして、大変落ち込んでおりました。そのため、普段はあまり寄らない「御荘Mic」に行ったところ、雄叫びを上げることに。

オオ! デカい! アオリイカ~

ギネス缶と比べてくださいな。内臓とか抜く前なら間違いなく2キロはありますでしょうか。店先では見る人見る人が声を上げるほどです。南郡にはそうとう行ってますが、何年に1回しか店頭で見ることがないサイズです。いや、ホントに。

車で待つ家人を手招きし、決断を迫ります。値札¥4500也! さあ、どうするか。買わずに後悔するより、買って後悔する方が悔いが残りません。ここはコストを度外視、勝負を賭けます。



エンペラもデカいデカい。なので、本体共々刺身にします(画像は5分の1くらい捌いた分量)。いや~、しばらく楽しめます。これまで南郡で買った魚介で一番高価でした。

かくして、節約はどこえやら。まあ、しばらくインターバルを置いて再び訪れることにしましょうか。梅雨が明けて夏になれば、海や川で楽しめるのでありまして、南宇和のレジャーはやめられないのであります。


愛媛県愛南町内海「須ノ川公園」【わけししょうロケ】キャンプ編

2018年05月08日 | 旅行

2018年のゴールデンウィーク後半となりまして、約1年ぶりの来訪となる愛南町須ノ川です。和気入道一家にとってはホームグランド的な存在であり、キャンプやシュノーケリングに訪れた回数はすでに数えきれません。あえてブログに上げることもありませんでしたが、カメラが新しくなったこともあり、その空気感が伝わればいいな、と。さらに、ファミリーでのキャンプの参考になれば、と思います。

まあ、まず情報としてお伝えした方がいいのは、須ノ川に対する評価でしょうかね。大人が展開するキャンプはどうでもいいでしょうが、子どもを連れてのoutdoorに適しているか否か。小さい子どもを連れて野営をするのはどうか。

結論から言うと、すこぶるお薦めです。和気一家の初めてのファミリーキャンプも、下の子が小学生にあがると同時にここを選びました。いくつか理由があると思います。まずは地理的には比較的アクセスがいいこと。国道沿いで、すんなりたどり着くことができます。宇和島道路の延線で、松山方面からも以前に比べて楽に行けるようになったと思います。車での移動が前提ですが、宇和島と愛南町市街地の間にあり、物資や食材の調達も容易です。100均、ホームセンター、ドラッグストア、スーパーなども車で20分くらいで行けます。徒歩で行ける「ゆらり内海」にはレストランと温泉があり、過酷ではないキャンプも可能です。位置的には愛媛でも最も南にあり、南国風情があります。自然豊かで、海と野が同時に楽しめます。海に関しては夏が中心となりますが、スキューバダイビング、シュノーケリングが楽しめます。良し悪しではありますが、虫はたくさんおります。油断すると蚋(ブユ)にやられたりします。昆虫好きにはたまりませんが、虫嫌いにもたまりません。

 

和気入道ロケとしては、家族の娯楽とともにサバイバル術の入門という意味合いもあります。子どもを連れてのことですから、厳しさを伴う訓練めいたものはとりあえず意図しませんが。野外での非日常的な寝起きや趣の異なった食事に抵抗が少なくなればいいかなあ、といったところです。阪神淡路大震災が起こった後に消防士だった友人にインタビューしたことがあります。激烈な災害には援助が届くまでは各個人の生存術がモノをいう、そんなコメントだったように記憶しています。趣味と実益を兼ねているのがアウトドアのいいとこですね。

愛媛県内でのアウトドアはちょうどゴールデンウィークと同時期に開幕します。和気一家が乗り込もうと考えているということは、多くのファミリーも同じように考えるわけで、ゴールデンウィークの須ノ川ははっきり言って、めちゃくちゃ混みます。その前提での選択です。何年か前は、須ノ川公園の混み具合がすごかったため、キャンプ野営を断念して他のキャンプ場にしたこともありました。

気温の上昇がカギですが、子ども連れとしては最低気温が15℃になることを目安としています。最高気温はあまり重視しません。今回はそこまでいかない天気予報でしたので、寒さは覚悟して装備も考えます。まあ、最下層のペラペラシェラフしか持ってないので、宅の毛布やウインドブレーカー上下などを用意しました。

和気一家のキャンプ行脚はいくつか特徴があると思うのですが、当日まで準備しないことが挙げられるますか。予定は前もって決めていますが、アクションとしては「いきなり」出かけたり、逆にいきなり中止にしたりします。なるべく短時間で荷物をまとめてトンヅラかますという、避難や夜逃げの要素を含んでいます。大事なのは最低限の準備と柔軟な判断です。outdoorグッズはある程度まとめてストックハウスに収納しておきます。食料まではストックしていませんので、防災対策としては今後の課題といえましょう。

 

和気を午前8時頃に出立。家にストックされているものはほとんどないので、24時間営業しているスーパーマーケットに寄りまして、車中での朝飯・昼飯の弁当、翌朝のカップ麺といった食料を調達します。メインの夕食用食材は買わないことが特徴と言えましょう。

自動車道に乗るのですが、ゴールデンウィークで渋滞している区間があるので、大洲までは一般道としました。大洲道路から宇和島道路を経由し津島まで一気に突っ切ります。以前に比べて快適な道程となっています。道中の天気は全然いいとはいえず、途中でパラパラと雨が落ちることも。風も強くて、あまりいいコンディションではないかも。

ここの地の利としては、国道沿いのため、迷うことはまずないことでしょう。細い道を延々と行くこともないので、車で出かけるにはお手軽でしょう。かくして昼前には愛南町に到着。さあ、どれくらい混んでいるか? テント張れるかなあ、と。

駐車場は6割くらい埋まってますか。画像の奥側がキャンプサイトなので、駐車の偏りからするとかなりの人出と思われます。

 

駐車場には公園案内と愛南町観光案内が掲示してあります。 

 

駐車場北側に売店兼管理事務所があります。ここで申請してテントを張ります。清掃協力費として1泊1人につき300円、和気一家は1500円のお支払いとなります。ゴミ袋やテントに掛ける札をもらいます。こじんまりとした売店なんですが、長年のキャリアからか、意外とナイスなセレクト、必要なものが売られています。ちなみに道路をはさんだ「ゆらり内海」では地元産の米や備長炭なんかも取り揃えています。

 

 

 売店に並んで炊事棟があります。照明がセンサーライトに代わってました。点けっぱなしで放っておく人が多いもんねえ。

実際には多くのキャンパーは洗い場として使うだけで、あまり煮炊きをしていません。使い勝手が悪いとかではなく、バーナーやレンジを持ち込んでる人が大多数だからでしょうね。炊事場でバーベキューをやるわけにもいきませんからね。キャンプサイトから数百メートルは離れてますし。

 

さて、駐車場からキャンプサイトを見てみると、多くのテントが見えますよ。

  テントを張る場所を探します。

 

 多いですねえ。和気もその内に含まれるのでありまして、人のこと言えませんけど。結局、最も奥側というか、南西側に設営することにしました。人の往来が比較的少なく、海にも近いですし。

家族で手分けしてテントを張って、荷物を展開します。おそらく、ですが他のファミリーに比べて質素な装備というか貧相な装備です。みんなすごいもんねえ~。不便するのに、そんなに金かけて。

 子どもは手伝いも適当で、敷地内を走り回っています。比較的安全で、危険なエリアもそれほどないと思いますので、放っておきます。何か遊具があるわけでもないのですが、何かを見つけては遊んでます。

 

須ノ川のロケーション。こんな風景が広がっているところなんです。新緑全開です。

 

 

 

 

 

 

マイナスイオンを全身で浴びられる、というかね。すがすがしさが心も和ましてくれます。

 

 

ふと下を見ると、あらら子亀がひっくり返ってます。キャンプサイトには人工の池があり、外来種のカメが大発生していますので、はぐれてこんなとこにいるのかな?

ん? なんか変。手足は見えるが、頭が見えない。

亀の抜け殻? 甲羅と手足を忘れてお引越し? 蟹スプーンならぬ亀スプーンで誰かが上手に食べたのかしら。

悲鳴を上げるシーンですが、自然の摂理でしょう、仕方ない。おそらくカラスにやられたんでしょうねえ。 

 

はい。お口直しに海岸へ。夏ならシュノーケリングが必須なんですが、まだ寒すぎ。当日は海に入る豪の者はおりませんでした。 

 

 

 海岸線を見ただけでは判りませんが、サンゴ礁が広がっているんです。ま、夏までのガマンです。

 

さて、このような須ノ川公園での1泊旅程でなにをするのか。一家満場一致で、テントでの宿泊およびご当地夕ご飯、ゆらり内海での入浴、暗闇での焚火、カップ麺の朝ご飯などです。遊び道具として、家人は最近凝ってるスケボー、和気殿はLUMIXG8という最近入手した型遅れのカメラ、子どもは本とか任天堂3DSなどの暇つぶし用品を持参。さらには一応の釣道具も。 

自慢するような道具は皆無で、最下層のテントにブルーシートにプラスチックのちゃぶ台でカセットコンロを駆使します。ケトルは家で使ってるのを持って来て。非日常を楽しむ感覚には欠けているようですが、上記にあるように目的がある程度ハッキリしているのです。必要以上の労力をかけないような工夫というか流れが和気一家にはできていると思います。

キャンプといえばバーベキューなんでしょうが、これまでほとんどやったことがありません。特に須ノ川ではまずやらない。愛南での楽しみとしてお薦めは、なんといっても海産物です。これが全員のお目当で、テント設営完了後は御荘方面に繰り出します。「おとろっしゃ市」やダイレックスにて物色します。日によって並ぶモノが異なり、不漁のときはしけてることもありますが。この日は天然ヒラメ刺、カツオのたたき、ハモ湯引き(ミガラシ)をおとろっしゃ市でゲット。行きのスーパーでウドン玉と麺つゆを買ってましたので、これで釜揚げうどんとします。寒いときは温かく、暑いときは冷たくして食べられることや、調理が簡単であることが利点でしょう。昼の残り物を酒のアテにします。刺身をひいて、湯を沸かしてウドンを炊く、の基本2アクションで夕食はコンプリートです。基本的には日が暮れる前に夕食は終わらせます。

夕食の片付けが終わると徒歩で移動して「ゆらり内海」で入浴です。ここも何回来たか数知れず。湯の質については賛否がありそうですが、和気一家はお気に入りです。野営に来たのに、家よりもリラックスできますねぇ。土産物も並んでますので、必要なときは利用します。今回はジェラードを食べた子がいたかな。

テントに戻って、夜の部のお楽しみである焚火をします。とっぷりと日が暮れて闇の中では、人工の灯りで活動するのではなく、揺らめく炎を楽しみます。明るいうちに薪をかき集めておいて、これまた最安の焚火台で焚いていきます。緑の空気は絶えることなく、星空を見上げたりして、結局はずっと酒をかっ喰らってるわけですが。眠気と共に1人また1人と寝床に入っていって、終了です。いつも家人が最後までの残ります。

キャンプ場としては愛媛県内で有数といえる須ノ川ですが。大勢がキャンプをしているため、どうしてもご近所さんによって快適度が違ってきます。遅くまで盛り上がっているグループ、小さい子がぐずっている、いびきがどこまで響くんですかってくらいデカい音、などなど外的要因が安眠のカギになります。動物がゴミ袋を荒らしたことも以前にはありました。今回はそれらの妨害はなく、比較的ゆっくりと眠れました。よかったよかった。 

 

 

目覚めのときを迎えます。やはりまだまだ寒いなあ。

木漏れ日。上の娘によるshotです。

 

もう、息をするのと同じくらいのルーティンであります、朝のカップ麺。銘柄もほぼ全員が決まっています。日常的にはあまり摂らないので、子どもにとってはお楽しみとなってます。

 朝は湯を沸かすのみの調理行動となります。自然の中では食欲が出るのか、ジャンクフードがいいのか、みんなよく食べますねえ。

 スケジュールは何も決まっていません。帰り支度は大仕事ですが、まあ後回しにしておきます。今回は和気殿もよく寝たため、コンディションがよい。酒も抜けている。で、いつもは持ってくるだけで出動しないことも多い、釣り道具を手にすることにしました。

歩いて行ける小さい堤防からブッコミ釣り。エサは大粒のアミエビ。和気はひたすら子どものお手伝いで、彼らにロッドを振らせます。外道中の外道である笹ベラとクサフグが次々釣れます。まあ、獲物の価値はすこぶる低いのですが、釣りとしての面白さは実感できたら、それでよし。子どもたちのキャスティングと、針を飲ませない合わせがまずまずできてたので、それもよし。約1時間でしたが、子どもはまだまだやりたかったようです。

持って帰っておばあちゃん家で料理してもらいました。自分たちで釣った獲物、しかも新鮮なので、おいしかったようです。小骨が多くて食べにくいですが、それも大事です。

 

さあ、名残惜しいですが、そろそろ帰りましょうか。テントを畳んだり、荷物を積みこんだり。まだそれほど暑くないので、まだましですねえ。子どもの成長と共に作業が楽になってきているのも事実でしょうか。一家でのチームプレーが形成されつつあるのかなあ。

 

かくして久しぶりの須ノ川でした。大きなトラブルもなく、安定のクオリティでした。今シーズンは何回くらい来るだろうか。もう少しひねった趣向を凝らしたいところですが。

 


愛媛県今治市菊間町池原「第8回羊大好き毛刈り大会」【わけししょうロケ】

2018年04月30日 | イベント

 春の麗(うらら)真っ盛り、2018年のゴールデンウィークがやってきました。

さて、どこに行こうか、できれば近くて安くて楽しくて、さらにはこれまでにないような体験ができれば言うことなしなんですが。そんな都合のいいことがありますか? 大人も子どもも満足できて、親しい人と集って、美味しいものをいただいて、季節や自然を満喫できることってできますか?

はい、ありました。天候やロケーション、コンディションやタイミング、集まれた面子など結果論的にそうであったということですが。

 

縁あってお誘いいただいたのですが、初めての参加と相成りましたのは………………………

「第8回羊大好き毛刈り大会 by作業所こまどり」 でございます。

 

午前10時からの 開始ということでそれに合わせて出立したつもりだったのですが、田舎ではありがちな、車のナビゲーションシステムが示した地点ではなさそう。街中に点々と在る幟旗が目印とも聞いていたのですが、緑の広場公園あたりで立ち往生してました。そこにお誘いした知人(原住民)がちょうど通りかかったので、ついていくことにしました。山の中をどんどん進み、ほどなく会場に到着。こじんまりとした規模だろうと高を括っておりましたが。

 

すでに大勢の人が集っているようです。誘導された駐車場から歩いてますと、「ヒツジ進入禁止」のロープが。きちんと正面ゲートから入場します。

全然、小規模ではありません。長蛇の列が幾カ所にもできてまして、パッと見では状況が把握できません。

ゲートには受付ブース。その足元には「獄門島」ばりの生首? が並んでます、と思いきや。帽子だそうです。

 

どうやら、毛刈り体験希望者がズラリと列をなしているようです。和気入道子はあまり興味がないのと、すごい行列に嫌気がさしたのか、体験はパス。その様子を眺めることに。

 

本日の主役たちです。まさに沈黙の羊たち、って感じで鳴きもせず静かにしております。少ないけど、羊の群れってことですかい。なんか癒されます。

 

子どもたちはエサの草を手に伸ばし、気まぐれに食む羊たち。順番に一頭ずつヘアーカットされるようです。

 

ここが刈場です。2人がかりでの完全なマウントポジションです。羊のパンチ&キックを封じ込めてます。





専用のバリカンで隅々まで刈っていきます。鳴きもせず、所々に切り傷を作りながら、ひたすら耐える羊さん。抑え込むのも当然ながら本意ではありません。でも、そうしないと危険だし、作業が進みません。

かくして

はい。お疲れ様でした。これから暑くなるためにすっきりしてもらうことと、羊毛の収獲という2つの目的があるわけですが。毛を刈らず放っておくと命にかかわるとのことです。

 

で、スタッフのエスコートのもと、子どもたちが毛刈りをおこないます。おっかなびっくりで腰が引けています。まあ、初めての体験だろうしね。

かなりパワーがあると思われるバリカンは重量も人間用とは違うでしょうね。両手仕様となってます。

 

でもって、戦利品? がこちら。

一頭分の羊毛です。どれくらいの量なのか、よく判りません。これからどれくらいの糸が取れるのでしょうか。

 

メインイベントとはまったく別のところで、これまた行列ができてます。「お供馬の乗馬体験」ができるのです。今回は4頭のおんまちゃんが闊歩します。

「お供馬」は今治市菊間町の秋祭り神事での走り込みに用いられる馬です。サラブレッドと思われます。


和気一家はこちらに関心があり、家人と長男が行列に並んでました。ほどなく順番が来て、グランド? を一周。

普段は体験することがない、高さからの眺めは格別とのこと。こんなお手軽に触れ合う機会って貴重じゃないかなあ。今治には「野間馬ハイランド」という施設があり、子どもは馬に騎乗できるのですが、大人向けには県内外の乗馬クラブくらいしかありませんし。

 

テントの中では「手紡ぎ体験」ができます。スタッフが横についてくれて、糸車で羊の毛を糸にします。

和気の知人が挑戦したのですが、意外と難しいとのことでした。そりゃまあ、熟練を要するでしょうね。

 

隣のテーブルではフェルトブローチづくり(有料)がおこなわれていて、老若男女がチクチクやってました。

 

 

こちらは飲食用のブースです。プライバシーに配慮してぼかしてあります。

さあ、これだけ盛況となれば期待できるかも。今回のイベントに限ったことではありませんが、野外イベントの屋台って、ドンドンとレベルが上がってますよね。昔はメニューもお決まりで、とりあえず野外で買い食いできればよかったのですが。今や、本格的ともいえるメニューや洗練された美味しいものが少なくありません。

 




まずは「大岡蒲鉾店」のせんざんき。菊間の国道沿いにある地元では馴染みのあるお店なんですが。なぜ鶏? じゃこ天とかじゃないんだ。あえて、変化球勝負とは。紙カップに割り箸1本突き刺すスタイルも、これまた独特。

でもって、お味のほうですが………………。いやあ、美味しいですねえ。愛媛今治は鶏料理が非常にお盛んな土地柄でして。その土地柄にふさわしいレベルに仕上がっています。和気一家は次回もリピートするでしょう。

 



こちらは子どもがオーダーしたカレー(甘口)。味見できませんでしたが、2人とも軽く完食してました。

 

 

 


こちらは初めて見ました、レンガ積みの石窯が鎮座しております。

 

八幡浜からの出店なんでしょうね。初めて見ました。即買いでしょ!



いや~、本格的なお味です。トマトではなく、マヨネーズ系プラスカレーとは。昔、東京でよく食べたような。でも、生地もチーズもすばらしい。焼き方もいいと思います。このレベルが野外で食べらるとは。

 

続いて持ち帰り、お土産系。

かえでファームのパン。安定のqualityです。子どもは迷わずメロンパン。ココナツオイリーな食パンもおいしかった。

 

こちらは「つむぎ」さんのブース。

いわゆる「移動ポッケ」を2点お買い上げ。

さらにクッキーなど。たくさんの種類がありましたが、和気的には「きなこ」がおいしかったです。コストパフォーマンスもいい。

 

てな感じで春を満喫した充実したイベントだった思います。昨年に引き続いて参加された方によると、今年のほうが人出が多かったとのこと。スケールも大きくなったのでしょうか。天候がよかったことも功を奏したといえましょう。

まさに草食的なイベントといえましょう。優しさとか平和さが漂う、癒しの空間でございました。予定合せて来年も行くと思います。

ただし、狼な和気入道から言わせますと、「羊は美味しいんだよ」と邪悪な笑みをうかべているのであります。

 

 


愛媛県今治市祇園町「コリアタウン」【わけししょうロケ】送別会編

2018年03月24日 | 食い呑み

今年もそんな時節がやってまいりました。そう、日本は全国的に3月は年度末でありまして、人の異動がどなた様のところで繰り広げられるのでありましょう。希望通りに新天地へ赴く場合もありましょうし、年季・定年による退職もあれば、不本意な雇止め等もありましょう。和気入道を取り巻く仕事場にも、そんな風が吹きまして、諸氏との離別が到来したのであります。

 職場全体の送別会の開催はありました。まあ、こう言っちゃあなんですが、すこぶる形式的儀礼なんですよね。致し方ないんでしょうが、個人の想いや共々の思い出が深く共有できる場とは言い難いのであります。色んな意味で、しんみりするのが難しい。(そんな悪い意味ではなく)邪魔な奴らもいるわけで、そっちあっちに気を遣いながらではセンチメンタルにもなれねえ、ってもんでしょ。

ということで、和気入道の所属セクションだけでの送別会なんぞを企画実施することにいたしました。今回は、正確に言やあ「祝別会」ではなく、「惜別会」ってとこですかね。和気の流儀として、言葉などだけではなく、設ける宴席に惜別の度合いというか、想いを反映させるのであります。つまり、適当でいい場合は他人任せやおざなりで済まします。

しかし今回は、「私の手向け」として史上最大の謝恩を示すべく、和気入道渾身のチョイスとしました。今治の地を去る方向けであり、未体験ゾーンへの突入となる方向けともなり、全員の舌をなるべく満足させることができそうなお食事処としては、今治市祇園町にあります、「コリアタウン」での一席としました。コリアンタウンちゃいまっせ、コリアタウンでっせ。和気入道の経験から導き出せる法則として、「街(まち)」を冠する店名のエスニック系に当たり多し! なのであります。

 コリアタウンは本ブログでは度重なる登場となり、「またかよ」とか「店側の仕込み?」とかの感想を誘発しているかもしれませんが、単に「大切なことは何度でも謂う/取り扱う」だけのことであります。お店の評価であっても、夫婦間であっても、子育てでも、(和気入道的)習い事でも、大切なことは繰り返し繰り返し口にする、のであります。聞いてるほうは「耳に胼胝(たこ)ができる」ことになりましょうが、メッセージを発しているほうは、「聞くだけではなく、行動を変えてほしいんだよね」と願っているのです。まあ、平たく言えば、ぜひとも一度は行ってみてはいかがでしょうか、ことです。

 

 今回は9人での利用となります。2週間くらい前に電話で席を確保します。やや迷ったんですが、予約の段階でオーダーはせず、現地でのメニュー決定としました。また、送られる方はどなたもお酒を呑まれないので、和気の提案でアルコールのない宴席という、和気入道史上初となる、誰も酒を呑まない宴席の企画となりました。まあ、食事会ってことですが。よくあることですが、主賓よりも酒飲みの都合が優先されて、本来の意義が薄れてて、どっちが付き合ってあげてるのか、わからなくなってることって、ありませんか? 

 

さて、当日を迎えまして。

今回のオーダー。参加者に食べてもらいたいものが多すぎなんですが。牛プルコギ(麺で〆て)、石焼玉子むし、タコ・イカ・チャンジャ3点盛り、韓国おかず4点盛り、チヂミ2種、韓国海苔巻きを適量でfirst order。白菜キムチと韓国海苔はサービス。

 

  

安定のquality、コリアタウンの牛プルコギです。焼肉とすき焼きの中間的な感じもしますが、ジンギスカンに近いかなあ。野菜とのバランスを考えると、焼肉よりもこちらかなあ。白ご飯でもぜんぜんいけますけど。

 



  

玉子の「蒸し」となってますが、正確には「玉子の石焼」というべきか。絶妙のバランスで溶かれた卵がドロドロの状態で供され、かき混ぜると、みるみるうちにふわふわに変化(へんげ)していきます。玉子焼きと茶碗蒸しのいいとこ取りといったかんじでしょうか。熱々の優しいお味。和気は「茶碗蒸し」の水っぽい? 食感がそれほど好きではありませんので、これはおいしいと思いましたねえ。出されてから20分以上経っても、まだ熱っせられてますよ。どんだけ高温なのか。



  

存在感満点のチーズチヂミ。コリアタウンではチーズメニューが少なくありません。惜しげもなくぶちまかれたチーズは韓国料理っぽさと一線を画すかもしれませんが、これはこれでアリです。



  

こちらは韓国海苔巻きです。お寿司屋さんのとはチト違います。酢飯ではなく、白ご飯と韓国海苔で具が巻かれています。これもなんか優しいお味なんですねえ。日本人には新しい感覚で楽しんでいただけるんじゃないかなあ。

 

アドリブ的なオーダーで、お店的にはたいへんだったかもしれませんが、開店一番であったため、どれも早く出てました。ノンアルコールビールとウーロン茶で乾杯。しかしまあ、完全なお食事かっこみモード全開です。あんまり会話もなく、黙々と喰ってます。みんなピッチはや! これじゃあ、単なる晩ご飯じゃあ、あ~りませんか。

とはいえ、1時間近くもすればだんだんペースもダウンして、色んな会話が弾みます。気がつけば3時間もの席となりました。楽しい時間が共有できたとすれば、和気的には大成功といえます。しかもお値打ち価格がまたうれしいのであります。

 

 

酒飲みには、これだけのqualityを酒なしでは、あまりにも寂しい、寂しすぎる! となります。しかし、ご安心ください。コリアタウンは持ち帰りアリアリなのです。また、この美味しさをお土産として家族と共有できます。和気宅では家人のリクエストで「キュウリキムチ」(オイキムチではない)を2つ持ち帰りです。参加された皆さんも、お気に入りをご注文。

 

  

これもリーズナブルです。しばらくはこれで楽しめます。しょっぱくないキムチをお探しの方、一度お試しください。

 

和気入道としては、韓国料理とは日本の人にとって、中国料理とは違った位置にあると思うのです。エキゾチックな半島料理の数々についてはエスニック料理の一端としてわかりやすく存在しております。焼肉文化については日本の物として完全に同化しています。カレーやラーメンと同等かもしれません。発祥の地は日本ではありませんが、日本で独自の発展を遂げて、食卓には欠かせない日本料理といえるでしょうか。

さらには、料理の味付けなどについて、日本人が美味しいと感じるものを韓国の料理は持っているのではないか、というような印象を持っているのであります。なかなか表現しにくいのではありますが、和気の経験ではそんなことを思うことが何度かありました。以前にソウルでいろんなものを食べたのですが、一番よかったのが、唯一日本語が通じなかった食堂でのトンカツ定食と海苔巻きだったりしました。また、松山でオムライスや焼き飯が美味しいお店があったのですが、半島系の味付けだったのではないか、と。関西や東京のお店でも同じような体験が何度かあったように思います。明確な証拠のない、和気の個人的に感覚なのかもしれませんが、日本人に合う、優しい系の味付けが少なくないのかもしれません。

 

 


社会福祉士試験に挑む【わけししょうロケ】試験当日編

2018年02月26日 | 暮らしの泉

さて、細かな追い風を敏感に拾いながら勝利への道をひた走ってきた和気入道がいよいよ試験を迎えることになりました。前2編で今回の社会福祉士試験対策などを列挙してまいったわけですが、いただいた数々の小さな言葉と和気入道の工夫が力を為したように感じております。コストと手間の掛け方が重要なのですが、これは財力とセンスといいましょうか、ここまでは金をかけていいという決断、「これは!」という直感めいた閃きと自身にとっての追い風の選択がモノをいうんでしょうねえ。お受験に限ったことではありません。偉そうに言わせていただくなら、これまでの経験値が活かされたともいえるかもしれません。これって、老いという大きなうねりに対するアンチエイジングになりえるのでありましょうか。

さて、社会福祉を目指す同志となられる諸兄には改めて和気入道が有用としたインターネット上のサイトを紹介します。リンクは貼りませんので、ご了承ください。

過去問に関する回答と解説を積年にわたってされているブログです。前回の第29回は内容に含まれていないのですが、28回までの問題については編者様独自の解説が非常に役に立ったと思います。独自の視点から問題の意図や作成者へのツッコミが痛快でもあり、iPadのアプリで過去問を勉強するにあたり暗記を流し込むだけの受験対策を変えることができたような気がします。

 

 

こちら、本来は有料のコンテンツであり、その利用者様向けの動画なのでしょうが、YouTubeに合法的に上がってましたので、利用させていただいた動画であります。12月25日にupされたようで、まさにクリスマスプレゼントでありました。和気がチェックしたのは越年後でしたので、お年玉かな。

社会福祉士試験は幅広い試験科目からの出題、イレギュラーともいえる難問、人名・年号など暗記する項目、などが多くハッキリいって持て余してました。この動画では試験においての、取捨選択をバッサリとやってるんですねえ。満点を狙う必要がない(明確な勝敗の設定)、難問は捨てろ(自身の間合いを張る)、得意分野で得点を稼げ(鍛えるポイントを絞る)、解らない問題はすべて適当なマークでいい(運よく確率で当たることもある)等、まさに武術的戦略といえるかもしれません。さらに、最終盤の暗記攻勢にも大きな効果があることなども触れられており、ラストスパート発破に力が入りました。

 

 

こちらも試験直前にYouTubeに上げられた動画です。試験に臨むにあたっての注意事項を指南してくださいました。経験に基づいて、お薦めの持ち物や当日の行動様式が述べられています。細かいといえば細かいのですが、些細が大事につながる可能性もありますので、和気の当日を考えるにあたり、参考になったと思います。

 

和気が受けた試験は数あれど、はるか過去のことであり、今回の社会福祉士試験で本番直前に改めて準備するべきことがあるのではないか、と直感的に思ったわけです。まずは送られてきた受験票を精査します。基本を押さえることは当然として、よく見るとかなり無茶なことが列挙されていますよ。

試験申し込み時に受験場所の選択をするのですが、当然ながら地元の愛媛を選択しました。会場はアイティムえひめとなっております。まあ、車で10分くらいのご近所もいいところでして圧倒的に「地の利」を活かさねばなりますまい。

受付および試験時間をしっかりと確認する必要があります。なんとなく勘違いしての、致命的な時間の間違いは避けなければなりません。受験票を台所の冷蔵庫ドアに貼り付け、時々チラ見します。

注意事項なるものが大量に記載してありまして。会場の下見をするな、駐車駐輪はできない、送迎もダメ、各駅からは無料送迎バスを利用のこと、インフルエンザ罹患の場合は医師の指示に従え(早い話が、病状や時期によっては受験できないってこった)、昼食は持参しろ、ゴミはお持ち帰りのこと、膝かけ持って来い、などなど。都会での開催を念頭に置いた感が強いですかね。

和気入道、基本的には公共秩序を守るのですが、今回については狡くいかせてもらやす。良い子はマネしないでください。the BLUE HEARTSの曲にある

ルールは破るがマナーは守るぜ! マママママ~

といった感じですね。まずは車での会場入りを画策します。理由としては、主体的な移動手段の確保、荷物を格納するベースキャンプとしての役割を果たすためです。地元衆としての知識として、アイティムえひめには2カ所の駐車場があることを知っています。本体に付随した有料立体駐車場と徒歩約10分くらいに位置する(大きなイベント開催時に開放される)無料駐車場です。和気が狙うは言うまでもなく無料駐車場であります。ホントはしてはならない会場への問い合わせで電話します。

「すいません。2月4日(試験日)は無料駐車場は使えますか?」

「受験される方ですか? はい。駐車場は開放しますが、駐車できる保証はできませんので、ご注意ください」

「ありがとうございます」

ということで、早めに行けば駐車できるとの読みです。最悪、満車であれば自宅に戻って、家人に送ってもらう(これまた禁止事項)ことにしました。

持ち物として用意したのは、筆記用具(HBのマークシート用を購入)、iPad、腕時計、使い捨てマスク、ガム、ブドウ糖、目薬、などです。あと、車で使っているクッションを忘れてはいけません。長時間の座位ですし、どんな椅子で試験に臨むのか判りませんし、防寒の意味もあります。昼食については2段階で臨むことに。基本的にはおにぎりを買い込んでおく、でも可能であれば、それに手を付けず気分転換も兼ねて外食する、と。

 

上の動画で得た情報によると、試験時間から計算して1問に費やせる時間は1分30秒とのこと。つまり、けっこうぶっ飛ばしてこなしていかなければならない、と。そこで、iPadに放りこんだのが、こちら。

 

「ねこ違い」というゲームアプリを思い出したので、ン年ぶりにインストール。脳のトレーニング、リラックス、集中力持続に効果があるのではないか、との目論見です。本番直前の何日間かにやってみました。

 

 偶然にも前日の夕食メニューはトンカツでして、「勝つ」にシャレました。縁起は担ぎませんが、風を感じることには敏感です。かくして、いつものように自走式目覚まし時計「花」の起動により当日の朝を迎えました。コンディションもあまり変わらず、まあまあ。

さて、2月4日も冬晴れで非常に寒い朝でした。駐車場確保のため、早めに家を出ました。昼食は「スーパーディスカウント・ラムー 三津店」にておにぎりとお茶を購入。24時間営業ですし、コンビニエンスストアよりはるかにお安い。

勇んで無料駐車場へ乗り込みます。受付時間まで余裕が1時間はあります。さて、果たして空きはあるか? なんと! ガラガラもいいとこ。主催者側の配慮か、交通誘導が1人配置されていましたが。和気入道が到着したときは5台くらい止まってだけで、ン百台分の空きが広大にひろがっています。結局、主催者の思惑通り、皆さんの行動により受験者の車は20台にも達さなかったようです。これもラッキー。車内でリラックスに努めます。

 受付の30分前に会場入り。 独特の空気が流れるだだっ広い、本来は見本市展示場。おそらくですが、1000人以上が受験するような感じで、相当な席が用意されています。知ってる顔もたくさんありましたが、ニット帽を深くかぶりマスクをしてますので、こちらからはひたすら無視します。お1人だけ声を掛けましたが、すぐには気づかれませんでした。挨拶するのも煩わしかったのでね。試験会場でみんながテキストなんかを睨みつけている最中に、和気は音楽を聴きながらゲームに勤しんでおりました。ふと見ると、隣の席の方もスマホでゲームをやってました。おんなじようなことを実践している人もいるんだなあ、と。効果のほどは分かりませんが、試験会場ではやればやるほど、どんどんスコアが悪くなりました。やっぱり緊張して集中力が落ちているようです。それが判っただけでも、意味があったといえます。

試験開始が近づくにつれ、離席する人がちらほら。お手洗いを利用するためでしょうか。特に女性は列をなしてました。実は、ガラガラのトイレがいくつもあるのですが、まあ初めての人にはどこにあるかなんて判らないよねえ。余計なお世話かもしれないけど、アナウンスしてあげればいいのに。

いよいよ、開始です。さあ、いざ勝負! 

午前は共通科目。1問につき1分30秒ペースでいけるか。おお、なかなかいいスピード。問題用紙は持ち帰ることができるので、自己採点のため、マークした選択肢をチェックしながら、進めます。まったく解らない問題も続々と出てきますが、想定内。問題用紙に「?」を付け、その上で直感でマークします。1択と2択が混在するので、それも注意します。

一応、最後まで行きつきました。全然時間的余裕があります。これからは見直しを開始します。回答欄にずれがないか、空白はないか。問題を読み返し、検討しなおします。やはり、?をつけた問題はマークが変わります。う~ん、考えても解らないけど、消去法も駆使します。それでもやはり判らん! 集中力がみるみる落ちていくのが実感できます。そういう意味での衰えは老化なんだろうねえ。

見直しが一通り終わる頃には、退室時間に達しておりました。これ以上のあがきは逆効果と判断。挙手して、係が来るのを待ちます。解答用紙を渡し、荷物を持って退室します。お隣はとっくに退室しておりました。ゲームの効果かな。

さて、車に移動して一息入れます。11時を少し過ぎたところです。お昼ごはん、どうしようか? 日曜日の正午前のため、ここしかないでしょ!

和気入道が愛媛エリアで、最もお薦めのラーメン屋がすぐ近くにあります。松山市若葉町「長浜一番」です。いまだにこのブログで紹介できてませんでした。いや~、地元グルメを楽しんでるって感じです。ここでのオーダーは「ラーメン麺硬め」と決まっています。和気入道的には、ここがあるおかげで、博多に行く必要なしです。食べ過ぎの懸念もありましたが、替え玉もいっときました。お気に入りの食をも追い風にします。冷たいおにぎりを会場でいただいくより、全然いい気分転換になりました。

 

席に戻りまして、意外と余裕があるのですが、人とのコミュニケーションはめんどくさいので、ご勘弁。テキストにも手を付けません。斜め前の人は午前の問題用紙と格闘してました。上の動画で「まったく不毛」でやめましょう、との指摘がありまして。過去は変えられないし、後悔・自虐のネタにまみれて、どうすんだ? という感じです。まあ、あまりにもうまくできたので、満足に浸っているのかもしれませんが。和気は当然ですが、過ぎた過去は忘れ去ります。

午後の試験が始まりました。暗記問題よりも事例問題が多いのですが、快調に飛ばすことができたように思います。昼からのほうが苦しくなるとふんでいたのですが。まあ、いい感じでフィニッシュ。かなり早めの退室。まずまずの手応えでした。直前にチェックした人名とかヤマが当たったのもあったぞ。よしよし。なんか楽しみながらの受験だったと思います。

 

夜にはネット上で、解答速報がバンバン出てました。過ぎ去りし過去は放り投げる性質(たち)なのですが、ちょっとだけ確認しようかなあ、と。1単元をチェックしてみます。7問中、4問が外れてます。アチャ~! こりゃあ、厳しいなあ。もう、やめとこ。

 

試験翌々日に職場で体調の異変を感じ、早退しました。長女がインフルエンザBに罹患しており、完全にもらったようでした。試験当日でなくて、本当によかった。下手すりゃ、これまでの努力が無に帰すとこでした。う~ん、何か大きな流れに乗っているのか。その成果と結果はもうすぐ露わになるのであります。

 

 

 


社会福祉士資格に挑む【わけししょうロケ】試験対策編

2018年02月22日 | 暮らしの泉

2018年2月4日が和気入道が挑む社会福祉士国家試験の決戦日となりました。例年では1月最終盤とのことですが、若干でも後にずれるということはそれだけ対策を講じる猶予が増えるということで、気分的にちょっとラッキー! と思おうとしました。何に関してもそうなんですが、こじつけでもいいので「風が吹いてる」「来てる」「味方になっておろうが!」「我が軍に有利」的な発想は非常に重要だと思います。命を賭しての大事であっても、非常に心許ないような脆弱/ちっぽけな根拠が大きなモノを言う勝利への起点、反転攻勢形勢逆転へのきっかけとなりえるのであります。

まあ、レポート編でも述べた通りでありますが、仕事をしながらの、レポートの提出、さらにはスクーリングへの参加、施設実習が通信課程での大きなウエイトを占めてしまい、肝心要の試験対策は後回しにせざるを得なかったのでありました。この辺が和気入道の限界でありまして、勉強嫌いの気質は幼少のミギリからなんにも変わっておりません。大昔、「アンタ、真面目に勉強したら東大にも入れたんじゃない」と、とある人に言われたこともあるのですが、耳に心地いい単なるいい思い出であって、現実には勉強下手で何にもない生活を送ってきたのであります。そんな和気が自身の殻を破る機会として、自分を変えたいと、敢えて自ら挑んだのが今回の資格挑戦だったのです。

今回の企画を打ち立てた理由について。和気入道の普段の仕事において社会福祉士資格は有用であるのですが、絶対に必要ということでもありません。ただ、仕事の現場で「職業能力開発」を促す側にありました。つまり、顧客に対して「あなたには◆◆資格が必要ですよね。まあ、がんばってみたら?」と講釈を垂れる立場であったわけです。「じゃあ、お前はどうなの?」と問われることはないのですが、顧客の皆さまに強いる努力やつらさを経験したかったのであります。「言えないけどさあ、俺もアンタとおんなじように、ヒイヒイ言いながら資格の勉強してんだよ」としたり顔をしたかったのです。

 

2017年4月から2018年9月までで、全てのカリキュラムをコンプリートしました。その後に受験対策を開始したのであります。ただし、今回の受験に関わる前から、現役の社会福祉士から助言を賜る機会を得ておりまして、勉強法の指針となりました。それは………………

「和気さん、過去問ですわ。過去問題をしっかりやれば大丈夫ですよ」


なるほど。よく分かんねえけど、そうなんだ。その方は社福士会で対策講座講師もされていた方でして、これも上で述べた「ちょっとラッキー!」的追い風となったのであります。

 

さて、通信講座での指定テキストがこちらの一団でした。まあ、ボリュームはすごいのですが、内容の濃淡にはむらがあって、使い勝手がいいとはとても思えませんでした。レポートでも使用頻度がドンドン減っていったように思います。参考文献を探しに松山市中央図書館に行ったら、年式は古かったかもしれませんが、蔵書として一式が置いてありました。買うんじゃなかった、と少し後悔しました。当然ながら、受験対策では100%と言っていいほど手に取ることはありませんでした。

さて、小道具で乗り切りたい? というか、できるだけ手間とコストをかけたくない和気入道としては、今回の受験の命運を以下のアイティムやデバイスに賭けることにしました。

 まずはiPad air2です。社会福祉士過去問題の無料アプリが複数存在しているのです。これらを活用するためのデヴァイスですね。スマホでもいいんでしょうが、和気入道の老視では、拡大できない仕様のアプリが辛いことが判明しており、レポート執筆にもスマホではやりにいくため、i padを採用することにしました。ただし、どの機種をどこで調達するか、apple Macintosh classic2からのappleユーザーである和気も意外と悩んだのであります。グレード・容量、新品か中古か、量販店か携帯ショップかネットか。Wi-Fiではなく、外でネットができるcellular式は必須です。

松山市小栗にある株式会社エレパさんにお邪魔しました。愛媛エリアでは希少なappleに精通しているお店であり、ここで購入してもいいかな、と。久しぶりの店内は雰囲気が以前と変わってしまってます。溢れてた携帯電話修理希望のお客がまったくおりません。よく見ると展示されている商品群も様変わりしております。

「中古パソコン専門店になりました」

「ゲゲッ(絶句)」

かろうじて中古iPadが数点ありましたので、購入候補になりえるか店員のお姉さんにこちらの希望を伝えてみますと…………………

「それでしたら、apple のサイトで販売しているSIM free のiPad air 2がお勧めですね」

何の躊躇もなく、うちで買わなくていいです的なセールストーク炸裂! 顧客第一主義とは、まさにこのこと。次回以降、機会があればぜひこちらで購入させていただきます、と心で念じて店を後にします。ここでも追い風を感じたことはいうまでもありません。自宅で調べたところ、Oricoローン金利無料のキャンペーン中でもあり、一括でなくても同額で購入できるタイミングでありました。携帯キャリアでの月額利用料と本体値引き等を勘案しても、格安SIM使用でapple storeでの新品購入が安い、との結論に達しました。最新(当時)のため、容量も中古iPad airに比べて大きいし、バッテリーのへたれも心配がありません。極端に考えると、レポートと試験が終わるまでに支払いが終わってしまえば、元が取れるとの計算です。

 

 

これらが和気入道が使用したアプリ複数種のscreen shotです。過去数年間の問題があり、正解・解説があり、成績や不正解問題の把握、付箋をつけるなど、事務的な手間をアプリがやってくれることに大きなアドバンテージがあります。iPadさえ手元にあれば、どこでも勉強ができます。社会福祉士試験はマークシートで記述式の試験ではないため、手書きで覚えることは必要ないとの判断です。

レポート作成が完全にメインになっている時期に、ゲーム感覚でやってみますと。意外と常識で解ける問題もありますが、専門用語については全く歯が立ちません。あたりまえですけどね。アプリ漬けでは対策になりません。と思いながらもレポートと闘う日々が続いたのであります。

 

で、時は流れて。実習・レポートが終わった時点で本格的な試験対策に勤しむことにしました。時は2017年10月であります。約4カ月で試験を迎えます。本格的に対策として、以下の小道具というか小細工で挑むことにしました。

 

 

費用対効果やネット上での評判などを勘案し、まず購入したのが1冊で全てを網羅できるテキスト的なものです。ジュンク堂松山店にて比較検討の上、購入しました。これを基本テキストとして使用します。基本的には通して眺めてみて、覚えなきゃイカンだろうなあ~と思える箇所に付箋を打ったりして、勉強してる風情を装ってみたりしました。その膨大な量にめまいがしそうでしたが。人名や流儀、名称など暗記がまるっきり苦手な和気でしたが、直前になってみるとこじつけやダジャレをも駆使して、それなりに覚えることができました。とある人が言ってました「努力に勝る天才なしじゃ」と。

和気入道の時間は早朝と車を運転しての通勤となります。その時間や何かをやっている最中に活用できると踏んだのが、「濃縮! 音声CD」です。車のオーディオとiPadにも突っ込んでおき、隙あらば聴きっぱなしにしました。全文のデータもあり、iPadでtextを見ながら音声を聴く時間を持つようにもしました。極めて受動的で労力を要しない方法を採りました。デメリットとしては、流してるだけで集中できていない時間が非常に多かったことです。就寝するときも睡眠学習よろしく聴きながら寝ましたが、まぁハッキリいって普通に寝てるだけでしたねえ。車の運転中は集中しすぎると事故の危険性があり、そのまま流しておりました。聴けた分だけでいいかな、という感じです。

上の方にある一問一答は、中学生の定期試験のときに、クラスの誰彼が持ってきていて休み時間にクイズみたく悪あがきをやっていた思い出から購入したものです。結論的には1~2回ざっと流したくらいで、あまり役に立ったとは実感できませんでした。

 

アプリを駆使するのと同時に動画をiPadに多く放り込みました。社会福祉士関連の動画が多くYouTubeに上がっているのです。これも聴覚および視覚に訴えるものです。全ての分野を網羅しているシリーズ物もあり、複数種を視聴するようにしました。また、講義形式の動画もありました。分野は限られるのですが、専門的な解説で理解を深めることができたような気がします。cellularのiPadではありますが、有料のアプリで、動画をチャプターしてiPad本体に収納しました。

試験前にupされYouTubeで視た「いとう総研」謹製の動画は試験の攻略法が展開され、非常に助かりました。捨てていい問題があることや、どこでどうポイントを稼ぐか、などおぼろげだった戦術が明確になり、精神的にもそうとう楽になりました。

 

 

iPadを車載できるようにしました。YouTubeを流しての運転です。ひたすら聴き流します。これまた画面には眼をやれません。事故ってしまいますからね。

動画とCDをとにかく繰り返し繰り返し流していきます。同じ分野でも角度やアプローチが微妙に異なるため、幅ができたようにも思います。どれだけのフレーズが耳に残るか、残せるか。初めは難解な言葉の羅列だったものが、だんだん意味を為すようになるものなんですねえ。助手席の家人は「睡眠術みたい」と言ってましたが。

仕事の昼休みはテキストを読んだり、アプリで過去問をこなします。4年分の過去問をトータル3~4回はやったと思います。まあ、ゲーム感覚ですねえ。繰り返すことで、理論ではなくて文字面や言い回しで正解を判別するという邪道に陥った感もありましたが、それでも是としました。頭での理解ではなく、身体で覚える系ですねえ。アプリでは不正解問題のみとか、特定の教科のみとか、✖✖年の問題とか、いろんな切口を設定でき、弱点や苦手分野を重点的に攻めることもやりましたよ。結論的には分厚いテキストよりも、こちらが主役となったとの所感です。

時代の変化で、digital deviceが学生の勉強で大きな役割を果たしていると実感しました。以下のようなアプリも使ってみました。

これは「デジタル単語帳」です。有料オプションまでは付けませんでした。先に述べたように、書きまくって暗記する方法は採りませんでしたが、やはり眺めるだけでは心許ないので、手入力でカードデッキの作成を兼ねていくつかの試験範囲、特に暗記を要するところを攻略しようとしたのであります。

 

 

 

最も後に使ったアプリが「Quizlet」です。デジタル単語帳的なのですが、手入力で作ったカードが多くのユーザーと共有して使用できることが大きいですねえ。あと、アプリ側がゲームを作ってくれて、遊び感覚で覚えることができる仕様になっています。これも良かったかなあ。アプリ内で「社会福祉士」で検索すると、今でもwakenyudo作成のカードも使っていただけますよ。

 

レポート編でも触れましたが、うちの愛猫「花」の目覚ましがフル稼働で、午前3時から4時には必ず作動しました。最高で2時台に起きたことも。そのまま勉強して、子どもを送り出して仕事に行きます。眠気は通勤時間帯に襲ってきますが、なんとか事故らず。夕方帰ってきて、風呂・食事・酒。そしてすぐ就寝。午後10時から12時にだいたい1回は起きます。1時間くらい勉強(飲酒ありあり)で、また寝ます。花のおかげで寝過ごすことはありませんでした。健全とはいえないサイクルでの受験生活だったかもしれませんが、ほぼ苦痛を感じませんでした。これもポイントだったかもしれません。

試験が迫ってきた年末年始は仕事を3日くらい休み長めの休暇を作っての、試験対策です。と言っても、1日中没頭することはほとんどなかったと思います。最終盤には「けっこういけるんじゃないか」的な手応えを持つに至りました。軽めの達成感までありましたねえ。あ~、学生時代にこれくらい勉強してりゃあ、人生も違ってたかもねえ~、という感じです。

かくして、試験当日を迎えることになりました。さあ、どうなるか? 

 

 

 

 


社会福祉士資格に挑む 【わけししょうロケ】レポート編

2018年02月06日 | 暮らしの泉

約2年の時を費やしての一大イベントがとりあえず終了しましたので、その足跡(そくせき)を残すため、ここに記すこととします。さらには、これから同じ志を持っている諸兄に対してのエールとなりえると考え、和気入道が手探りでやってきた小ネタを紹介するものであります。

多くの資格と同様に、現在の状況(学歴や職歴等)によってルートが異なります。エントリーするにあたり、まずは確認が必要です。和気の場合は学歴条項で学士を所持しており、「社会福祉士一般養成施設等」(1年以上)の修了が必須でした。

この歳になって勉学に勤しむことに躊躇はありありです。時間・費用・手間、過程を完遂できるか、試験に合格する勝算がたつのか、費用対効果は期待できるのか、などなど前向きにはなりにくい状況での判断となります。さらには実習というイベントも必須となります。1か月間もの長きにわたり、職場を離れる必要があるのです。

通学制は到底不可能なので、通信制のコースを探しました。調べ方があまり上手でなかったためか、なぜか山口県の学校しかヒットできませんでした。「教育訓練給付金(専門)」の対象講座で、愛媛もエリア内とのことで、連絡を取ったところ、愛媛での実習の実績がないため自分で実習先を探してほしいとのこと。それって、素人にできるん? とプランは暗礁に乗り上げてしまいました。

 

そうこうして頓挫しているうち、職場に来られたお客さんが幸運の女神? として和気の前に舞い降りたのでありました。偶然に和気入道の席で、その方は訊きたことがあるとおっしゃって、おもむろにテキストのようなものを開いて

「◆◆っていう職種の方はここにはいらっしゃるんです?」

「✖✖という方の仕事内容はどうなんですか?」

などと質問を浴びせてきたのであります。

業務外の内容であるため対応しなくてもいいのですが、まあなんかの勉強なのか真摯な態度だし、現場での確認は最も理に適っているし、忙しくないし、お相手さしあげることにしました。一通り質疑応答が繰り広げられ………………

「 で、なんのお勉強ですか?」

「社会福祉士の通信講座を受講しているんです」

「ん! どちらの学校なの?」

「(愛媛県の)☆☆市の▲▼です」

おお~、待ってたぜ! 細かいですが、風が吹くとはこのような現象を指します。

こちらのことはあまり開示したわけではないのですが、なぜか「がんばってください」と言って立ち去っていったのでした。屈託のない笑顔が印象的でしたが、それから二度と会うことはありませんでした。天に昇っていったのでしょうか? まあ、普通に徒歩でしたが。

 資料を取り寄せ、検討しました。こちらは1年半で「教育訓練給付金(一般)」の対象講座でした。一般と専門では受講修了後に戻ってくるパーセンテージが20と40の違いがあります(試験の出題内容ですね)。スクーリングはどちらも複数回あり、それに伴う費用を勘案すると選択肢は決まってきました。かくして、女神の後輩となることに。

キャッシュレスが身上(哭)の和気入道としては、金策として教育ローンでも組んで修了と返済が同時に終わるくらいでいこうかなあ、と思案しておりました。ここで家人に相談したところ、家中からかき集め持たせてくれました。月賦やローンが嫌いとはいえ、子どものためではなく、親父のために学費を出すことになるとは………………。

 

ちなみに某金融機関窓口で学費を振り込んだ際に窓口で

「お子さんのですか?」

「いいえ、私のです」

「(一瞬の間があり)失礼しました」

ま、そう思うわな。

 

通信制でのお勉強は初めてで、感覚がピンと来ませんでしたね。大量のテキストや要綱が送られてきても、なんのアナウンスもなく、催促や指導もありません。放っておいたらそのまんまになりかねません。恐ろしいですね~。大学でも通信が最も困難であることは認識していましたが。レポートの締め切りとスクーリング、実習の手配なども含めて、時間はあるようで意外と余裕がない。「仕事」という最大の言い訳となる錦の御旗も使えません。

背水の陣とはまさにこのことで、今回のプロジェクトに関しては、

①仕事との(できる限りの)両立

②家のことをしない言い訳に(なるべく)しない

③(いろんな意味で)元を取る

などと独りでこっそり決めようかなあ~、と。西原理恵子画伯風に言いますと

 

   博打 勉学は一本、泣くならやるな!

 

とにかく最大の敵は32本にもなる直筆!レポートの提出です。だいたい2カ月に4本ペースでの提出となります。これをいかにこなすか、が鍵となります。がむしゃらに取り組むのも大事ですが、細かい段取りが大きくモノを言うのであります。2週間に1本を仕上げるペースでいく必要がありました。振り返ると基本的にそのペースが守れたように思います。テーマによっては簡単に進まないこともありましたが、論文ではないんだ、エッセイ的でもいい、と言い聞かせて頭をひねったものです。指定テキストもあるのですが、まあなんとも…………………。解らないことが判らないまま記述されているところも多く、その完成度にビックリすることもたびたびでした。

大学以来の大量レポートのため、あの頃の悪しき慣習が顔を出そうとします。そう、いかに参考文献を引用して字数を稼ごうか、という悪癖であります。さすがに面白くないし、自分でも気分がすっきりしないので、なるべく自身の考えと表現を重んじることにしました。その方が字数も伸びます。書籍がダメならインターネット上から拾ってくる、ということは誰もが考えること。ネット上には有料でレポートをくれる? ような禁断の果実もありましたが、yahoo!知恵袋等には無数に「教えてください」が飛び交っています。学術論文も参考にしたのは少なくないですが、仰々しすぎてレポートには似つかわしくない大御所のは避けました。それにしても、検索している時間も意外ともったいない。

だいたいですが、2週間のうち、半分くらいかなあ、課題に対する構想を練る時期に当てます。テキストや文献に付箋を打ったり、論文等のPDFをibookに入れて持ち歩きます。仕事の合間や家族サービス中にも閲覧できますし。そして、文章構成をまったく気にせず、センテンスをどんどん打ち溜めていきます。なにも文頭から作ることもありません。センテンスの位置移動が重要で、順番をとっかえひっかえすることで、論点が絞れてきたり、結論がうっすらと湧現することにつながったのではないでしょうか。よく書けたと思ったセンテンスでも、果たす役割がなければ、遠慮なく削除します。

 

 今回、最も威力を発揮したのは、wardとone driveのMicrosoft勢の活用でした。原稿用紙にペン書きするのですが、推敲と訂正などの段階ではデジタルの方が圧倒的に優位です。考えながらの執筆ですから、タイピングの速さはあまり関係ありません。

 

 

自宅では基本的にノートパソコンで作成します。和気殿はタッチ式キーボードでないと気が済まないというか、筆が進みません。one driveにあげて保存します。仕事には今回のために購入した秘密兵器、iPad air 2を持って行きます。cellularなので、昼休みなどにもonedriveにアクセスし加筆ができました。判らないことはネットで調べることもでき、大きな力になりました。pc単独では画面・アプリの切り替え、参照しながらの執筆には手間がかかるため、マルチ画面での作業は非常に快適であったと思います。

 

 

作成では、まず課題全文を入力します。それを見ながら文章を構築していくのです。解っているようでも、ドンドンと課題からずれていくことがありえます。難しい課題を煮え煮えになって完成させても、的外れになっては意味がありません。課題集の冊子もありますが、本編に載せてしまえば、いつでも確認できます。何十回も課題文を睨み付けながら、なんとか出題に応えられる文章を書くというより、組んでいくといった感じだったかも。そうして取りあえず所定の字数に近づき、レポートの態を為してきたら、課題文を消去します。字数は課題によって違いがありますが、おおむね2000字が基本となるので、細部をいじって揃えます。

和気入道は字は上手と言われるのですが、きれいに書くことができません(笑)。自筆が好きではないので、今回は小道具にこだわって、気分の悪くなる字面を少しでも和らげようと目論みました。これまでは全くこだわらなかったペンを慎重に選ぶことにしたのであります。そのころ、松山市南江戸に「文具生活」が新規オープンしました。ケースにある舶来以外各社のボールペンを試し書きしまくった結果、三菱鉛筆のjet streamシリーズの黒1色ステンレス筐体をチョイスしました。最も軽く書けそうであることが重要でした。適度な重さと滑らかなインクの出が決め手となりました。細さは0.38?の極細としました。ペンを握らず、持ち上げず、手首をこねくり回すことなく、力が要りません。

デジタルデータで完成させたものを見ながら推敲を兼ねて清書していきます。ペンが優秀で本当に力が要らず、ひたすら書き続けるのも疲れが溜まりにくかったように思います。ペン習字の練習よろしく楽しみながらやってたときもありました。書き損じは修正テープ使用が許されてましたので、ビュッと白くしてから書き込みます。この際にも、jetstreamは力が要らないため、それほど汚くならなかったんじゃないでしょうか。結局、原稿用紙は1枚のロスもありませんでした。文豪のように丸めて捨てることもありませんでしたね。

 

もう一つ、大事だったのは、取り組む時間をいかに捻出するか、ということです。いい意味で家族に邪魔されないようにしなければなりません。しかも和気宅には入道の占有スペースがなく、ダイニングテーブルでの作業となるため、どうしても単独になる時間が必要でした。そうなると夜遅いか、朝早いか、になります。和気入道は朝型であるため、異常に早い時間帯を作業時間に充てることとしました。我が家には専用の目覚ましとなるのがおります。それがこちら………………

和気入道宅の「花」でございます。まさに自走式目覚まし時計としての役割を果たし続けました。頼んでもないのに今も続けています。

和気入道の基本的生活リズムとして、職場から帰宅して夕食飲酒入浴を経て、20時くらいに寝ます。その後に花式目覚ましが起動します。うちの猫は洗面台に上がって蛇口から流れる水を飲む習慣があり、人の手が必要なのです。23時~1時くらいに一度起こされます。水飲み作業の傍ら、気が向いたら作業に取り掛かります。といっても1時間くらいで飲酒の後、再び寝ます。

そしてコアタイムが訪れます。3時~5時に花式目覚ましが再び起動します。水か餌を欲しがりますので、給餌とともに和気入道も活動を開始します。ルーティンとしては紅茶を飲みながら、ネットでメールとニュースをチェックしたりして頭がすっきりして気が向いてきたら、作業に取り掛かります。進捗は日によってまちまちですが、まあ締め切りに間に合えばいいのです。

自家用車通勤をしており、何度となく眠気に襲われることがありました。こんなんで死んだらシャレにならんわ! と大あくびを連発しながらハンドルを握ってました。意識が飛ぶことはありませんでしたが、ホントにきついときは車を停めて一呼吸置いてからの道のりとしました。

仕事が休みの日はそれなりに突っ込んで作業することになりますが、家族サービスや家事手伝いはなるべく避けないようにしたつもりではあります。家族は何も言いませんでしたが、家人の理解があってのことであります。

 

まあ、順調にいった最大の要因は、締め切りを過ぎるとペナルティとして1本につき、ン千円のお支払い条項が設定されてたことなんですけどね。結果的には何度か仕事を休んだこともありましたが、大きな穴を開けることなく、期限内に全て提出することができました。

提出後、忘れたころに採点されたレポートが郵送で返ってきます。意外と点数が低くて凹んでしまうこともありました。逆に高得点で返ってくると、うれしいものです。得意分野では高得点を狙ってみたりしました。これもモチベーション維持になったと思います。

反省点としては、学習効果がすこぶる低かったということであります。致し方ないのですが、課題提出が第一義になってしまい、試験勉強としてはほとんど機能しなかったですね~。そのため、試験勉強とはほとんど別物になってしまいました。

 


愛媛県今治市北宝来町「喜多方ラーメン麺小町」【わけししょうロケ】今治麺事情も

2018年01月10日 | 食い呑み

日本を各地方に分けたとき、四国エリアはおそらくインフラ整備では全国で最も後に置いていかれていることは間違いないでしょう。産業的にも経済的にも本州等に後塵を拝しているでしょう。それでも、遅ればせながら高速道路もそれなりに整備され、基本的には空いているので対面通行以外は走りやすく、気持ちいいドライビングができます。くれぐれも飛ばしすぎにご注意ください。

されど、愛媛をはじめとして四国を旅するには鉄道もお薦めなんです。和気入道自身は熱烈な鉄道愛好者ではないのですが、通勤で予讃線を利用するときもあり、その風景や行程に魅力を感じているのであります。松山今治間では単線で運行されている区間が多く、日中は線路を走るというより、目の前の緑をすり抜け、木々の中に飛び込んでいくような独特の迫力があります。天気がいいときは瀬戸内海の青さがよく映えます。都会の通勤風景とは違って、旅程にふさわしいものがあると思います。

 

 和気入道が通勤で使う駅付近にはよくランチタイムにお世話になっているお店があります。それがこちら。

高架を走るは予讃本線、右方向数百メートルで今治駅です。駅とつながっているわけではありません。

本題としましてJRつながりというましょうか、JRのグループ企業が運営してるラーメン屋さん「麺小町」であります。その筋のマニアはすでにご存知なのかもしれませんが、鉄道ファンは押さえておく必要があるかもしれません。




初めて見た人が思うに違いない、四国になぜ? 喜多方ラーメンなのか。理由は定かではありませんが、JR四国の多角経営の先駆け的存在だったような。

うつろなんですが、十ン年前に四国内に複数店舗展開してたはずです。宇和島方面とかにもあったはず。が、淘汰の波をかぶり、松山と高松と、ここ今治が残っているとのこと。昼飯時はかなり盛況なのでありまして、完全に定着している感があります。現場系、ネクタイ族、ご高齢の方、昼呑みのオッサン、などなど。

 


 で、すでに経年の風格漂う店内でありますが、落ち着いた色使いともいえますかね。自動ドアを入るとすぐのところにおでんがあって、セルフでお取りいただくシステムになっています。これは本場喜多方ではあまりないんじゃないかな。四国愛媛ではラーメン屋におでんってのはよくある商品構成ですよ。

 

和気入道が統計的にみると、仕事場から出て外食で利用する頻度が最も高いお店の1つだと思います。で、よくオーダーするのは「Aランチ」(税込み710円)也。日替わりのおかずとラーメン(フルサイズ)、ご飯に小鉢、タクワン。

この日のおかずはささみシソチーズ揚げ? だったかな。ラーメンは選択できます。定番の醤油をチョイス。

 

別の日はこちら。

とり天、ラーメンは味噌。

 

またま別の日はこちら。

から揚げと春巻き、醤油。

かなりのハイカロリーメニューですよね。毎日ってわけではないので、是としておりますが、男性客が多いのもうなずけるところです。もちろん、その他にもいろんな単品/セットのメニューがあります。今治名物「焼き豚卵飯」も完備しております。そのへん、観光の方も満足いただけるようになっております。

 



メインとなるラーメンですが、和気好みの、やや硬めの太平麺です。スープはごくごく普通かなあ。あまり特徴がありません。超専門店とまではいかないのかなあ。チャーシュー(正確には煮豚)はやや硬めですが、存在感があります。

 

 

さて、タイトルにも揚げましたが、今治の麺事情を少々。

愛媛は西日本で香川の隣ということもあり、当然ですが蕎麦ではなく、ウドン文化圏であります。松山等との比較となりますが、今治は意外とうどん屋が少ないのであります。

これは地元の製麺屋の社長から直接聴いたのですが、戦後復興期には当然ながらうどん屋さんが多かったそうです。しかし、商売大好き今治人は考えました。そう、どうやって単価を上げて稼ぐかを。そのため、ラーメンとか蕎麦とか、当時はあまり目にしなかった業態に移行したお店が多かったんだそうです。その結果、うどん屋さんが少ない、とか。

本編とは関係ありませんし、別の機会にも述べることになりそうですが、ここ数年「町おこし」としての、今治ラーメンなるものがはびこっています。塩でレモンで鶏で、って感じの。自由にご商売していただくことにはいささかの異論もありません。ただし! そんなもん改めてぶちあげる必要はありません。戦後から脈々と続く今治ラーメンの流儀が厳然と存在しています。和気個人としては、そちらを尊重するほうが絶対にいいと思うんですけどね。

で、本編で取り上げました喜多方風? ラーメンなんですが、こじつけていえば限りなくうどんに近いとも言えなくもない。西日本愛媛のローカル都市でも受け入れられた要因はもしかすると、そんなところにあるのかもしれません。