特定非営利活動法人 れんこん村のわくわくネットワーク

環境・子育て・自然体験・高齢者支援・
ファミリー・サポート・センター事業で病児・病後児預かりを愛西 稲沢 津島市で展開

▲ファミサポ研修会(愛西・稲沢・津島)を開催しました

2017年02月12日 | ●愛西.稲沢.津島ファミリーサポートセンタ

提供会員のみなさんに集まって頂き、ひやりハッとなどを共有し、安全な仕組みを作っていくことを目的にしているのが研修会です。
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アドバイザーには、愛西市の小児科医の谷本紅美先生に来て頂きました。
谷本先生には、長年、病児病後児預かりについてアドバイスを頂いています。今日も、医師の立場から、安全な支援についてご意見を頂きました。

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ヒヤリはっと紹介と対策について

事例1「車でのサポートの際に気をつけていること・工夫していること」

◆会員の声
・乳児の送迎で着くまでずっと泣くこともある。幼児向けのCDをかける。子どもの泣き声に合わせて、音量を大きくする。
・(シートベルトを)カチっと音がするまで締めるんだよと声をかける。
・男の子2人。夏場は窓を開けて友だちに手を出そうとする。すぐにウインドゥロックをかける。
・子どものことで困ったことはないので、安全運転に努めている。
・シートベルトをちゃんとするように。DVDを見せている。
・こどもが喜びそうなCDを用意している。おやつを持たせてくれているが、あめとか喉につまらせるのが怖いから家で済ませてもらうように伝えた。
・近距離の送迎でも自分の心がけを気をつけている。
・双子を2人でサポートしているからできるけど、一人では大変。
・ドライブレコーダーを設置した。
・車に乗ると色々触り出す。ウィンドーロックも「大事だ子だからね」と声をかけて理解してもらっている。慣れるといたずら心が出てくる。5分、10分早く着くように出かけている。

◆事務局から
・迎えが来ると子どもは気持ちが高ぶり、車が止まった途端に飛び出そうとしたりするので、車を止める場所にも気をつけて。
・JAFのアドバイスでファミサポでは140センチ未満の子にはジュニアシートを使ってもらっている。シートベルトの着用は保護者にも協力を求めているが、改善がみられない。慣れの防止のために提供会員の交代という対応をした。危険を伴うことはその場で注意をして、改善が見られないときは相談してください。
     
事例2「降園後の預かりのサポートの際、園で子どもの夕食用の飲みものやパンの預かりが難しい園があった。」

◆事務局から
・市から園へしくみについての説明をしてもらう。

事例3「当日の病児預かりについて「園の迎え~病院受診~預かり」おう吐を繰り返し、サポートが大変であった。」

◆谷本先生より助言
「病児預かりは、回復期、病後児の預かりが原則。しかし実際にファミサポで預かるケースは一番急性期で一番難しい。依頼会員に早く帰ってきてもらうよう協力を求めていると思う。急性期にどういう症状の変化があるか、医者で今後の注意事項や予期されることを聞いてくる。急な病児依頼は、診察までは提供会員さんに協力をお願いしたい。センターから依頼会員に、流行している病気も確認し、これは家庭でみるべきという判断もしていかなきゃいけない。
おう吐を繰り返す場合、水分補給をしないと脱水すると思うが、一度吐いたら1時間ぐらい水分を飲まなくてもいい。何度も吐くことのほうが症状を悪化させる。欲しがったら1口あげる。吐いた回数、便、熱をきちんと観察すること。
いつもより元気がなく、顔色も悪いとき → 吐く
  熱で赤い顔をしていても元気なとき→吐かない
・インフルエンザのときは、双方がマスクをする。1.5m離れる。車での送迎は、少し窓を開けて換気する。部屋の換気も忘れずに。

その他の事例 についても意見交換をしました。
・「発熱のため学校の迎えと受診、病児保育室への送り届けの依頼だったが、病院での受診の結果、インフルエンザで、急性期のため病児保育室を利用できず、提供会員がサポートをした」
・「送迎のサポートで小学生の子がシートベルトをせず、運転中の提供会員の手をつかんだりして危険だった」
・「提供会員がサポート前に車をぶつけられ、当日の活動ができなくなった」
・「抱っこしていた子どもが手をのばし、提供会員の眼鏡を破損した」
・当日の病児預かりについて「園の迎え~病院受診~預かり」
  子どもの情報を提供会員に電話のみで伝えたが、病院で子どもについて聞かれた際に、十分な対応ができず、病院側の不信感を招いてしまった。
・提供会員宅で預かり中の子どもが発熱した。
・依頼当日の朝、子どもが病気になったが、提供会員がたすかるサポーターのため、病児依頼に切り替え、サポートが行われた。
・提供会員のサポート忘れ。
・センターが把握してない依頼や変更があった。
・依頼会員がセンターへ依頼連絡を忘れていた。 
・依頼会員が時間を遅らせて欲しいと提供会員に直接連絡し、保育園から「提供会員が迎えに来ていない」と連絡があった。
   
【センターからの報告】
・依頼件数が昨年度と比較して、非常に多くなっている。(稲沢、津島)
・記録簿への押印について、市から指導があった。(稲沢)
・依頼会員、提供会員ともに押印もれがある。
・病児の記録簿、補助の書類は朱肉を使用する印鑑、消えるインクのペンは不可。
    →他市のファミサポで朱肉印を使用しているか確認して、会員の負担を軽減できないか検討していく。
・相互援助活動の理解の仕方に差があり、コーディネートの対応の難しさを感じる。
・朝と夕、2回のサポートを1回分の料金で活動できる提供会員を探してほしい。
・会社からの福利厚生補助の金額に達するようにと、依頼が入る。
・食事作りに特化した家事支援の依頼相談があった。
・提供会員から「依頼会員の感謝の気持ちが感じられない」と相談を受けた。
・依頼会員の依頼忘れにより、休日の朝、子どもの所在が確認できなかった時、提供会員がすぐに動いてくれた。
 
  ◆谷本先生より総括
  相互援助活動は安全が第一。シートベルトができない=子どもの安全を保障できないといったことで、しくみが壊れてしまわないように。心を鬼にして、お断りすることも。

コメント
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