子どもの人権を学ぶ 第2弾
『はじまりは子どもの声を聴くことから』
7月に「子どもの持つ大切な権利と虐待」を学びました。
子どもは権利を奪われやすい弱い存在であり、
子どもの中ある力(エンパワメント)を引き出せるよう
地域の大人は子どもの気持ちに共感し、
子どもが話をできる身近な支援者であることを学びました。
第2弾の講師は、こどもフォーラム・子どもアドボケイトチームのみなさん。
今回は親子で学べる企画で、
小1~中1までの6人の子どもたちの参加もありました。
まずは、権利のお話をするにあたり、大切な約束
「自分とちがう考えの人を変だと思わないで」
ちがってもOK!これが大切。
●アイスブレイク
ランダムに並んだひらがなの中から、
気持ちを表す言葉を探します。
私は「かなしい」、あなたが「いとしい」、つらい、うきうき、ぷんぷん・・
たくさんのプラス、マイナスの気持ちがあります。
気持ちの言葉はなかなか口に出さないことが多いけど、
ちゃんと伝え合うことは、コミュニケーションに役立ちます。

●大切な三つの権利
権利=人が誰でも生まれながらにして持っているもの。
だから、権利を取られてしまうと、生きるのに困る。
「安心」して、「自信」を持って、「自由」に生きる権利を
大人はもちろん、子どもだって持っているのです。
●権利カードを使って
「食事をとる」、「十分に眠れる」、「文化にふれる」、「考えを聞いてもらえる」・・
20枚の権利カードを使って、自分が大切にしたい権利を3枚残し、
6人のグループで、さらに5枚を厳選します。
たくさんある権利は、決して単独のものではなく、
意見を交わしあう中で、どの権利も密接に関わっていること、
5枚を選ぶために、多数決では決めちゃダメ!ということで、
お互いの価値観の違いなどを聴く(認める)ワークとなりました。
→今日の大切な約束です!!

●はなすことの意味
「安心して、自信を持って、自由に生きる」この権利は子どもたちの心の力です。
心が「ざわざわ」している時は、権利をなくしかけている時なのかもしれない。
・困った気持ちを誰かに話す
↓
・負荷を自分の身から離す
↓
・心が解き放たれる(解き放す)
●話を聴くロールプレイ
話を聴く時は、対面よりは斜め45度位の位置に座って。
・秘密は絶対守るよ
・行動の選択肢は残されてるよ
・高すぎる期待は持たないで
・大人の意見を押しつけて選ぶ権利を奪っていないか(自由に選べる権利)
※自由って、なんでもわがまま好き勝手という意味ではないです
聴く人は、「話してくれてありがとう」の気持ちで。
この人に話してみたいな~と思ってもらえる人に!!
アドボケイトとは、子どもの代弁者。
子どもの側に立って、子どもがそうできるように働きかけたり、支援をします。
子どもの権利を知り、
子どもたちが安心して育つことができる社会にしていくことも
大人の役割の一つです。
【参加者の声】
・「話してくれてありがとう」いい言葉なので使っていきたい。
・子どもが安心して過ごせることが子どもの自信を生み、それをもとに自由に自分の姿を表現できる
・我が子に過保護になりすぎて考える権利を奪っているように感じた
・20枚の権利カード、どれも大切で捨てがたい内容だった。
(子どもの感想)
・人を傷つけないような言葉でしゃべろうと思った。(4年生)
・友達に頼られるような人になる(3年生)