特定非営利活動法人 れんこん村のわくわくネットワーク

環境・子育て・自然体験・高齢者支援・
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■スキルアップ講座 産後のうつ・親のうつ

2009年12月10日 | ●れんこん村のいっとき保育

連続講座の最終回は、臨床心理士の先生をお招きし、
『産後のうつ・親のうつ』について、講義をいただきました。

うつ病というのは、気分障害という病気に分類されるそうです。
日本人は、一生のうちに16人に1人はうつ病にかかる。
しかも、女性は男性の2倍かかりやすいとか・・・

うつの症状は
①気分が落ち込む。
②興味・喜びが感じられない。何をしても気分が晴れない。笑わなくなる。
この症状に伴い、不眠・食欲不振・罪悪感・自殺願望などがあらわれます。

頭痛や背中などからだの痛みが自覚症状であっても、
診察で気付かれないこともあるそうです。

現代型は、適応障害のようなうつ病もあり、
自分の好きなことは楽しくやれるため、わがままだと誤解される。
うつ病の患者さんは、あまり人と話をしたくないというのが基本的にある。
自分ではうつ病だと思わないから、辛いと言わない。言えない。

~こんな人はうつ病の危険因子!~
 ●自分でやらなきゃ気が済まない人
 ●人に任せられない人
 ●生真面目過ぎる人
  ・・・考え方の『バランス』が偏ってしまうことが危険

◆例えば、こんな事例◆
  第一子の息子を出産し2ヶ月半。里帰り出産から戻りアパート暮らし。
  妊娠前はフルタイムで働き、出産後は家事と育児を完璧にと決意!
  ベッドの掃除、布おむつで育児、母乳のために良い食事・・
  妻としても、母としてもベストを尽くす!
  でも、現実は思うようにできない。
  実家にいた時はよかった。
  実家の親が抱っこをするとすぐに泣きやむ。
  なのに、自分にはできない。
  自信をなくし、自分を責め、自分への怒り。
  「子どもを産んだ母親は、幸せ」
  という世間の雰囲気に、自分の気持ちを言いだせないうちに
  子どもがかわいいと思えなくなる。・・・。

決して、特別な話しではありません。
こんな時、「そこまでしなくても・・」って言いたくなりますよね。
でも、それよりも
「子どもや旦那さんのために一生懸命やっているから、
子どもや旦那さんが健康でいられるのね」
と、肯定的な言葉で励ましたいという気持ちを伝えることが大切。

「がんばれよ!」よりも、「よくやってるよ」


うつの辛さを想像し、あるがままの言葉に耳を傾け、
その状況に共感し、愛情を持って言葉をかける。

今日の感想にも
 『相手の話をあるがまま聴くことの大切さを学んだので、
 よく話を聴く姿勢をこころがけたい』
とありました。サポーターさんの心意気に改めて感謝です。

今日、受講していただいたみなさんをはじめ、
『支えてくれる人が近くにいるんだよ』ってことを、
子育て中のお母さん方にお知らせしていかなければ・・と感じました。





 

 

 

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