人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

源氏舞日記

2008年12月03日 | 東京
 12月1日午後上京。一週間とはいえ久々の長逗留だ。二公演分のきもの衣装も用意せねばならず、荷物は膨大。大きなダンボールを1個、逗留先のお家元・古澤侑峯氏(今回の舞台『源氏舞』主催者)に送りつけ、パソコン、土産、着替えなどを詰め込んだ、超重いキャリーを引きずって敦賀を後にした。
 舞台監督と笛の方お一人以外は初手合わせの今回、どんな方達がどんな音色を聞かせて下さるか楽しみだ。

 天気晴朗。
 富士の山が、真っ白に雪を被った頭を雲上に浮かべている。その、ため息が出るほどの美しさに出会えたことが、舞台の充実を約束してくれたように思えた。

 古澤氏のイメージから私がおこした構成台本は、私と彼女の共同作業で間際まで調整、変更してゆくので今も書き変え中である。本番ギリギリまで、この詰めの作業は続く。

 琵琶・笛(二人)・小鼓・舞・語りと、夫々がプロフェッショナルで心優しく寛容な方ばかり。とはいえ、これだけの個性をうまく活かすには、流れを細部にわたって想像する力が必要だ。音色を知らない私も、勝手にあれこれ既存の音でイメージしながら、通称UFO氏の主導で作業を進めていく。
 そして今日からは、その想像を実際に稽古場で試してゆく作業に切り替わる。

 今年になって、ご主人とお母様を次々亡くされたお家元UFO氏は、小さな女性である。悲しみをエネルギーに換えて前を見つめている。
 普段はすっぴんで出歩き、バリバリ遠慮なく毒舌を吐く豪傑な面があるが、舞台では大変身。まさに“絵に描いたような、ふるいつきたい美女”となる。

 多彩な顔ぶれが出揃って・・・。
 さて、仕上げがどうなりますか・・・幕が上がるまでは気の許せない緊張の日々が続く。
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