ショートショート（４３）今年のクリスマス、テレビとか全然取り上げてないけど・・・

今思えば数年前から何となく雰囲気は感じられたが、３年間のコロナ禍が間に挟まったことでここに来て「社会の有り様」が大幅に変わったように見える。今はコロナが収束したと思ったらウクライナ問題が起き、それに呼応するかのようにパレスチナ問題が世界を揺るがしている。そして日本は未曾有の円安・物価高で家計は四苦八苦に陥っているのが現状だ。オマケに統一教会だの日大だの自民党の不祥事だのと政治不信が限界に達している状況で、人々の顔が穏やかな笑顔に包まれた「平和な正月」は、いったいどこに行ったのだろう？・・・と心配していたら何と何と、世間の雰囲気は「実にエネルギッシュ」である！、どゆこと？・・・

思うに日本も、ようやく明治以来の「西洋優位の影響、つまり奴隷根性」をついに克服し、言わば「日本独自の文化を再構築」しつつあるのではないだろうか？

もうクリスマスは年末の家族の「話題の中心」では無くなった。個人個人がそれぞれ思い思いに「この時期を過ごす楽しいイベント」があり、M−１決勝を楽しむ人達がいれば大谷・山本で盛り上がる野球ファンもいて、ラーメン探訪や居酒屋巡り番組も相変わらず人気で盛んである。もはやクリスマス一辺倒の時代は遠い過去のものになってしまったようだ。多分「クリスマスにはケーキで団欒！」っていう人は、もう余りいないんじゃないかな？。そう言えば私の時代には、会社でクリスマス・ケーキを配った事もあったっけ・・・昭和だけど。

で、これからは、日本では西洋の文化がだんだんと衰退し、もはや「憧れの対象ではなくなる」時代が直ぐそこまで来てると思う。ヴィトンやシャネルを有り難がる風潮は若い人達にはもう「年寄趣味」と見られているみたいで人気が無く、日本は既に「日本の独自文化」を世界に発信する国の一つになりつつあるのでは？。

これは来年以降、更に加速していく流れと私は感じた（昭和世代よ、さようなら）。ビング・クロスビーの歌うホワイトクリスマスは良かったけどねぇ、今どこに行っちゃったのか「すっかり聞かなくなって」しまったな。・・・クリスマスは想い出の中に・・・