明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフの愉しみ(51)ついにダンロップ・ゴルフスクールを卒業する

2020-11-21 16:24:11 | 今日の話題

ダンロップ・デジタルスタジオでのビデオ受講は、自分のスイングを画面確認出来て、欠点とか短所を知るのにとても役に立った。ビデオ受講を始めてから気づいたことは沢山あったが、1年半通った経験から言うと「殆ど直っていない」というのが正直な感想である。当たり前である、それを直すためのドリルなどを全然やっていなかったのだから、直らなかったのも当然なのだ。黙って球を打ち続ければ、綺麗なスイングになってスコアも伸びる・・・と言うほど、ゴルフの宿痾は「甘くない」のだ(ああ、空しい)。しかし、欠点が分かっただけでも「大変な収穫」である。それが分からないまま、ひたすら間違った練習をしている人が、世の中には一杯いるらしい。しかし今時はスマホなどで、スイングをチェックしている人が相当多くなっていると感じている。私のよく行く双伸ゴルフセンターでも、スマホで自分のスイングを撮っては、なにやらフムフムと頷いている人をよく見かけるようになった。世の中デジタルの時代だなぁと、改めて認識した次第である。そう言えば20年前は、めちゃくちゃなスイングをしてるオジサン達が一杯いたっけ(これは失礼!)。

だがビデオで欠点が分かっても、それを直すのは容易ではない。ちなみに私の欠点は飛距離が出ないこと・・・じゃなくて、スイングの基本そのものが間違っているようなのだ。つまり、クラブヘッドでボールを飛ばす「その当て方」が正しくないのである。では何がいけなくて「どうしたら治るのか」。ゴルフの上達を目指すなら、それをひたすら考えるしか無い(勿論、今までずっと考えては来たのだが・・・)。で今回、そのヒントが少し見つかったようなので書き出してみたい。

1、原点回帰
ゴルフはクラブヘッドで「ボールを叩く」ことから始まる。まず「ロフト0度」のヘッドでボールを叩くことから考えてみよう。これはアイスホッケーのスティックに該当する。インパクト効率は最大だが、ボールはスピン量が0で打ち出し角も水平だから「地を這うショット」になって、全然飛ばない。デシャンボーは5.5度のドライバーを、アッパーに振って飛ばしている。インパクト効率と一番飛ぶスピン量と弾道とを計算すると、彼の場合はこうなるのだ(本人に聞いた訳ではない)。これは彼のムキムキマンのスイングスピードでは、強烈なスピンが入りすぎるのを減らしている訳だ。我々が仮に5.5度のドライバーを振ったとしたら、「めっちゃドロップ」して、下手すりゃ(しなくても、だが)ゴロになってしまうのは明らかである。そこで、ヘッドスピード38から40のアマチュアは、ロフト10.5度位の「上がり易いドライバー」を選ぶことになる、と言える。このことはアイアンも同じで、もしヘッドスピードの遅い人が無理やりハンドファーストにすれば、「デシャンボーと同じことが起きる」わけだ(おおっ、何と惨め)。

そういうわけで、私は泣く泣くハンドファーストを諦めた。タメを作るのも、同じ理由から諦めたのである(さらに惨め)。ヘッドスピードが遅い人が、ロフトを立てて無理にインパクト効率を上げると、弾道が低くなって、結果思うほどには「飛ばない」のである。ボールはそこそこ上がらないと飛ばないし、もっと言えばグリーンでは止まらないのだ!。私は色々あったが、結局は「普通の弾道」で飛ばすことにした。上がりすぎるのは論外だが、ある程度の高さは必要である。まあ、多少低くてもしっかりキャリーが出て、スピンが効いて止まる球が理想だと結論した。何のことはない、やっと出した結論がそれじゃあ意味ないじゃん!(これは大変失礼した)。まずは、ハンドファーストなどの「余計な事」を頭から消し去って、「原点回帰」を目指すということでご勘弁願おう。

2、スイングの原点はインパクト
そこで1番重要なヘッドの当て方だが、ヘッドの重心云々を持ち出して物理学の勉強をしようと言うのではない。そんなことしなくても、何通りか当て方を変えて飛ばしてみれば「誰にでも分かる」事だと思う。世に言うセオリーなどというものに惑わされなければ、物事はそんなに難しくはない。一番上手くボールを捉えて遠くに飛ぶスイングが「私にとってベストスイング」というだけである。余程のことがない限り、このスイングと理論的に正しいスイングとは、それ程違っていない筈なのだ(現在の私の体力や柔軟性から出来る範囲でのベスト、という意味である)。そのベストスイングを目標にして、ちょっとずつ再現性を改良していけばいいのではないか。殆どの間違いは、その「改良する対象」が間違っていることにある。曰く、スライスを無くしたい、引掛けが減らない、池を目の前にすると途端にトップが出る、此処ぞというところでダフリだ、シャンクが止まらない、とまあ言い出したら切りが無い。でも中には「今日イチのナイスショット!」といえる当たりが誰にでもある筈である。悪かったショットを直そうとするのではなく、「良いショットを繰り返す」ことが上達の鍵だと信じよう。悪いショットはその過程で「段々減ってくる」と考えたのである(発想の転換だ)。そこで良いショットだけを分析することにした。

3、インパクト前に起き上がる
これは私の悪い癖だが、正確に言えばバックスイングで起き上がってしまい、そのまま頭が下がらずにインパクトまで振ってしまうことである。たまに起き上がらずに打てた時には、ボールも力強く真っ直ぐに飛んで、しかも飛距離が出ていた。正しいインパクトを作るには、正しい姿勢が不可欠である。しかも前傾姿勢が崩れた時は、頭とボールとの距離が遠くなってしまい、結果はトップしたりダフったりすることが多い。しかしプロのスイングでは、殆どの選手「それも飛ばし屋といわれる選手」は皆んな、多かれ少なかれ沈み込んでいるではないか。伸び上がる選手は少なくて、頭と言うよりは「身体が沈んで」いる。これは科学的なデータではないが、感覚的にはボールに近づいた方が「より確実なインパクト」が出来そうに思う。それに何より「力が入る」ような気がするのだ。飛ぶ選手はインパクトの時に身体の軸がどっしりと構えていて、ボールとの衝突の衝撃を受け止めて、さらに力強く打ち抜いているのである。これが大事なのだ。アマチュアは腕や手を振る代わりに、ボールを「肩や体で」押してしまっている。だから体が前に出るし、起き上がってしまうのだ(これ、私の大発見だと思う)。インパクトで腕を振ることを意識すれば、体はむしろ「後ろに下がる」のではないか。これが前傾姿勢維持とビハインド・ザ・ボールの役割だと思った。

そこで最初、起き上がる原因は下半身が弱いせいだろうと考えた。ダウンスイングの遠心力をしっかり受け止めきれてないために上体が浮き上がり、結果として力をインパクト=打撃力に変換し切れてないと分析したのである。何故なら、良いインパクトをした時には、頭は沈み込んでしっかり「ボールを見ていた」ように思った。これを修正するために、ダウンスイングで「お尻を引いて」、より前傾姿勢を深くするのがいいと思って練習していたが、どうも上手く行かない。もしかしたら「お尻を引く」と考えるから上手く行かないのではないか(逆転の発想である)。お尻が前に出るのではなく、上半身が「前に出ている」からお尻がついて行って前に出るのだ。もしスイングを上半身と切り離して考えた時、下半身がしっかりと回転していれば「自然と」お尻は後ろに引けている筈である。つまり、原因は「上半身」にある!。私は「原因と結果を取り違っていた」から一向に直らなかった。ダンロップの先生は「腰をもっと速く回転させる」と良い、と言っていたが、同じことを言っているように思う。だがこの場合は、むしろ上半身で「インパクトの態勢」をしっかりと作るのが先決のようである。

そこで私は前々からの「ボールに寄っていく癖」から直すことにした。ダンロップでも毎回ビデオで映し出されていて、多少は改善されたが今だに直ってはいない。これは「アーリーリリース」の原因と密接に関係していると思っていて、ハンドファースト・インパクトが出来ない原因は「これだ」と思っている。上半身の「回転する方向」が間違っているのだ。私が考える理想のインパクトを作るためには、まずインパクトの形を決める必要がある。それには、トップから「クラブを振り下ろす前」に体重移動して、左足一本に体重を乗せ、重力をしっかりと受け止めた形で左側筋を伸ばし、左肩をしっかりボールを指した位置において、「力を溜めた姿勢」を取ることである。この形が一番力が入って、スイングスピードも上がる感じがした。

ところが実際の私のスイングをビデオで見ると、ダウンスイングを開始した時点でもう、身体が正面を向いてしまい、クラブも既にダウンスイングからインパクトに向かっていて、アーリーリリースしなければボールに当たらない形になってしまっていた(あちゃーっ!)。身体の軸は左に寄ってしまい、上半身は緩んで「もうボールと正対して」しまっている。左に置いてあるボールに正面から向いている訳だから、これでは方向が「目標より左を向いている」ことになってしまう。このまま打てば「左に引っ掛ける」のは必定だ。身体の軸はトップの位置のまま「やや右を向いた」状態に保たれて、インパクトまで軸を動かさず「左肩もそのまま」にして、右肩が「左の脇の下をくぐるように」沈み込みながら押し込んでいく、のが正しい(私はそう思っている)。これで、クラブを持つ右手の角度を変えずにインパクトが迎えられれば、言うことはないベストスイングになる。イメージは下手投げピッチャーの「サブマリン投法」だ。このインパクトを、ダフリやシャンクを気にせず100球連続して打ってみたら、何となく肩の回転軸を「縦にする感覚」が掴めてきた。この縦回転を「意識して」しっかり行えれば、上半身が起き上がる悪癖を治すことが出来そうである(涙、涙だ)。当然、お尻も引けて来る。そうしたら嬉しいことに、スイング軌道も「アウトサイドインからインサイドインに変わってきた」ではないか(やったーっ!)。これでインパクトまでの「目標となる姿勢」が出来た。

4、ヘッドは下手投げでヒットする
スイング軌道と前傾姿勢が解決したら、スイングは殆ど治ったも同然である。後はアーリーリリースの掬い打ちを改善すれば、プロ級のスイングが出来上がる。ところが最大の難関「アーリーリリース」は、アマチュアの陥る典型的な残念インパクトなのである。何と言おうがこのスイングを見れば、上級者は「あなた、飛ばないでしょう?」と一発で見抜いてしまう(・・・ああ悔しい〜っ!)。しかし、いくら心のなかで薄汚い言葉を相手に投げつけようとも、返す言葉は「そうなんですぅ・・」と実に情けない。アーリーリリースの原因は色々あるとは思うのだが、私は「手首の角度を無理やり保つ」よう必死に努力するのは、間違いじゃないかと考えた。本当の原因は「体が正面を向くのが早い」からである。つまり、体が「もうインパクトの姿勢」になっているので、クラブを早めにリリースしなければ間に合わないのである。左肩を残して、左半身で前傾を保ったままインパクトを遅らせれば、右手のタメを作るのに十分な「時間的な余裕」を作ることが出来て、そのまま左手を止めない限りは「自然とハンドファーストにならざるを得ない」理屈なのだ。

アーリーリリースは「意識的に手首を曲げておく」こととは全然関係ない、と私は結論した。十分なスピードでクラブを振れば、嫌でもヘッドは遅れてくる筈である。右手の手首をガチガチに握っていては、タメを作るなど100年早い。右手首を柔らかく握っておけば、自然とクラブの重量で「タメが出来る」のだ。だが私の右手首はまだ100%麻痺から回復していないので、タイミングをインパクトに合わせようとして振ると、結局手前から早めにリリースすることになり、アーリーリリースになってしまうのだと自分を慰めていた。しかし、これを代替する方法は無いのではないか。インパクトに合わせ用とするとアーリーリリースになるし、それが嫌だと「スイングスピードを遅くする」ことになる。いずれにしても「飛ばない」ことには変わりない。だが、これは仕方ないだろうと諦めていたのだ。しかし理屈から言えば、「姿勢の改善で、クラブヘッドの下りてくるまでの時間を稼ぐ」ことによって、長年の課題であるアーリーリリースも、もしかしたら治っちゃうかもしれないのである(おおっ!)。ともあれ急がずに、前傾姿勢を維持して「ゆっくり、大きいスイング」を目指すことにしよう。アーリーリリースやタメがないのは、カッコ悪いだけで間違いではない。それに手首の力も、少しずつではあるが「元に戻りつつ」ある。いずれこれらの弱点も、克服する日が来ようというものである。気長に待つのが私の今のトレンドだ。これは、身体にまだ回復する力が残っているって証拠なわけで、私の場合「神経のつながりと筋肉の増強」も実感できて、二重の喜びである。

5、まとめ
インパクトに入る態勢のコツは、右足を蹴って左股関節に100%体重を載せ、体を捻転して左肩を残したまま「スイングのタイミングを遅らせる」ことである。女子プロの飛ばし屋「松田鈴英」とか「原英莉花」とか、皆んなダウンスイングに入る時、大抵「右足を浮かせて」いる。これは右足を蹴ることで右の体重を完全に左に移し、インパクトに「全体重を乗せる」効果も出しているのだ(と思う)。そして体全体の力をインパウトに向けて集中していく時、それを飛距離に変換する最重要ポイントは、「右手を下手投げで振るサブマリン投法」だ。これを上から見下ろして「手首を返して、横に振る」スイングでは、安定した方向性は望めないと思う。とにかく、「左脇を開けて、右肩をもぐらせる」ことに意識を集中したい。その他の点は、この1点を上手く実行するための「補完動作」だと考えると、全体がワンピースにつながってくる。ゴルフの練習は、シンプルが一番。いろいろ考え出すと、ドツボに嵌るのがオチである(ご用心、ご用心)。

以上、今回のダンロップ卒業で一区切りつけた私は、さらなる高みに向けて一層の精進をする所存である。なお、一言断っておくがこのブログは、ゴルフ上達には「全く役に立たない」と明言しよう。要は、私のゴルフ練習時における素人考えを「ただ延々と語る」だけのブログである。どういうことに悩み、それをどうやって解決したか。その道筋をひたすら書いていくだけなのだ。要は、独りよがりの日記である(もう読者は分かっていることと思うが)。読む人によって参考になることもあれば、しょうもない駄言と打ち捨てられることもあるだろう。ただ私は、これを書くことによって随分とスイングについて勉強になった。これからも気づいたことを書き続けようと思ってはいるが、何かの暇つぶしにはなる、と思っていただける方は、お読みいただければ幸いである。

なお、話は変わるが「ちゃごるTV」をネットで検索して、是非チャーリー高沖先生のスイング理論を見て欲しいと思う。スイングにおいて一番大事なこと、クラブを「下から上に振る」を教えてくれる「最高の教材」だと私は思っている。とにかく、前傾姿勢を維持して左に乗り、右を向いて右肩を左腕の下に潜らせることだ。今日の結論は、これに尽きる。ひたすら練習あるのみ、だ。


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