実は韓国は日本どころじゃない少子化らしい。こないだの韓国の発表によると、一人の女性が一生の内に産む子供の数が何と「0.7人」という壊滅的な低さだそうだ(一世代経つごとに人口が3分の1になる計算だ!)。大統領があちこち行って色々頑張っているのに、国内ではこういう大問題を抱えているのがチグハグな印象である。
原因は色々あるんだろうが日本も他人事でなく、同じような課題を抱えていて中々改善しないのがこの問題である。実は韓国の少子化対策は日本よりも早く手を付けていて、予算も相当な額を配分しているのだが効果が上がらないらしい。要因は第一に韓国の「伝統的な結婚観」で、結婚するときには新郎が「家」を用意することなど、男の側に「過大な負担」が課せられているという。
ところがこの家の価格がソウルなど「青天井」に跳ね上がっていて、普通の若者の買える値段では無いという。こりゃー無理だわな。
第二に挙げられるのが教育費の支出だ。こないだ私のゴルフ仲間4人で柏で飲んだときにこの少子化の問題で「阿鼻叫喚地獄」に陥り、始末に窮したのだがその時SN氏が指摘していた事が、この「教育費」の問題である。韓国の少子化対策は主に「子育て支援」を手厚くする方法で行ってきたのだが、実際に子供を持つ親にしてみれば子育て費用なんて「大した負担」じゃ無いというのだ。韓国は世界でも名だたる学歴偏重社会である。少しでも子供に高学歴をつけるためには、一人あたり「とんでも無く莫大な教育費」がかかるというのだ。正に、SN氏が指摘した通りの事が現実に起きている。韓国の事例を見れば、氏の慧眼は「見事に的を射た意見」であった。恐れ入ったねぇ。
それを2人、3人と子供を産むほど、倍々ゲームでお金がかかる計算だ。こりゃー無理だわな。
さらに追討ちをかけるのが第三の問題で、何とか念願の大企業に就職出来たとしても、それで人生「ようやく夢が叶った」、で終わらないのが韓国の闇なのだ(おおっ怖っ!)。まして大企業になればなるほど、常により良い人材を求めてリクルートしているわけで、年齢が40歳を過ぎてくると、いつ「リストラされるか」不安でしょうが無いという。これじゃあ子供を作るなんて、夢のまた夢だぁーな。いったい幸せはどこにある?
オギャーと産まれてからずーっと同世代と「熾烈な生存競争」を生き抜いてきたうえに今度は少子化で「超高齢化社会」になって、若者の社会保障費だけでは年金や介護が回らない事態になってきた。果たして韓国はどうなるのか?
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なんて、「対岸の火事」と思って余裕かましていると大変なことになるぞ!というわけで、日本もようやく「異次元の対策」を打ち出した訳だがその実行役の内閣がこともあろうに、閣議決定で全国自治体の「保育状況のチェック義務」を緩和すると言い出した。これじゃいったい「何考えてんの?」と呆れて、オヘソで茶を沸かす人が続出したらしい(私の勝手な想像です)。
今朝のラジオ「森本毅郎スタンバイ!」で毅郎御大が、異次元の少子化対策なんて言ったって「口ばっかりじゃないの!」と怒っていた。岸田首相を初め内閣・政府のお偉いさん達には、要するに「少子化に対する効果的なアイディア」が思いつかないらしいのだろう。こういう「分からない時」には、分からないと「はっきりいいなさい」と私は学校で教わった記憶がある。この際岸田くんも国会で色々と言葉で誤魔化すのはそろそろ止めて、はっきりと「もう、どうして良いか分かりません、お手上げですぅ」と白旗を上げ、全国的に広く意見を募ったらどうだろう。
こういう時にこそ「AI」を使って何万何十万という国民からの意見を「10個」位にまとめ、それを「男は入れずに、女性達自身が取捨選択」して政策決定し、果敢に実行するのである。どんなに金がかかろうと、どんなに無茶な方法であろうとも実行する。・・・これが本当の「異次元」の対策である。
其れ位の意気込みでやらなきゃぁ〜、子供を産もうなんて「奇特な女性」は、出てきやしませんぜ親方ぁ〜!!(半七捕物帳の真似です)
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