明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

日本の課題とその解決策(1)食品廃棄ゼロを実現する

2024-09-16 19:52:00 | 私の意見
そもそも食品ロスが発生する原因は消費する側がどうこうというよりは、売る側ひいては作る側に問題があると私は考えました。ちょっと考えてみれば分かる事ですが、消費者が必要な分だけ生産者が供給するようになれば、「余って捨てられる」食品が無くなるのは当然です。しかし現在行われている市場経済での需要と供給の仕組の中では、売り手が品数を増やして供給過剰な状態を意図的に作り出すことにより、必要以上の需要を何とか作り出さないと競争に勝つことは難しいのです。結果、日常的に食品ロスが発生して、経済的にも資源的にも、また効率的あるいは健康的さらには日本人の育んできた「勿体ない精神」にも反するような事態を招いているのが現状です。これをどうやって解決するか?

私の答えは「食品完全予約生産システム」の導入です。

では予約システムの詳細を説明しましょう。
1、消費者はネットの食品目録から「少なくとも1週間後に食べたい品」を選んで所定の予約管理センターに注文する

2、予約管理センターはユーザーの注文を食品ごとにまとめて、各地の食品原材料センターに発注する

3、生産者はある程度の予測販売数に従って「少な目」に食品原材料センターに納品しておき、欠品が出たら「次回納品可能日」を連絡・表示する

4、食品目録には生鮮食品・加工調理済品・その他原材料・冷凍食品・調味料さらには家庭での冷凍保存期間を含めて、それぞれ賞味期限・消費期限を考慮して「配達可能日の範囲」を明示しておく

5、生産者は食品原材料センターの受注数量に合わせて生産調整を行い、基本は「受注数以上には生産しない」ものとする

6、万一商品に欠品が出たり、天候不順や自然環境の変化で不作や不漁になった場合は他の食品で代替または輸入などで手当して、供給の回復を待つ

7、出来るだけ冷凍技術を活用して、家庭で保存する

8、レストランの営業方法も「全店予約システム」とし、日時を決めてメニューから選んでおくことで材料のロスを100%無くすことが可能になる。なお、予約してない料理を急に食べたくなったとしたらどうするかと言うと、a. 他の注文客から分けて貰う、b. 諦めて次回の予約をする、の何れかにする

9、長期保存が効く品物や飲物は「当日即予約」が可能

10、とにかく全て予約することで食品ロスを無くす

以上です。勿論中には「食べたい時に食べられない」んじゃ人生の楽しみが奪われてしまう!と怒る人が出てくるでしょう。当然です。食べたい物を好きなだけ食べている人にとってはこの予約システムは「拷問」と感じるかもしれません。しかし食べ物がなかった戦時中の配給システムの時は食品ロスなどは起きなかったんじゃないでしょうか?

何事も過剰になれば余って捨てる物も出る道理です。スーパーの閉店間際だというのにまだ売場に沢山品物がある状態を見て、皆さんはどう思われますか?。勿論家畜の飼料などに転用したりと努力はしてるようですが、わざわざ調理したものを飼料にするのなら最初から余らせない方が良いに決まってます。要するに、どれだけ売れるか分からないから余らせても並べてしまう、その当然の結果であり「諸悪の根源」なんです。そこで全国一律に完全予約システムを導入し、予約しなければ何も買えないようにして日本から「食品ロス」を無くしましょう。これは慣れの問題が大きいですから、一年くらいすったもんだしていれば今に自然と無意識で出来ちゃうと思いますよ、ウソじゃなく。

問題は、一つはスーパーなどの「実店舗」が全部必要なくなって、代わりに「注文品受け取り店」が地域に多数出来ることです。経営者にすれば頭を抱える大問題ですが、食品ロスを無くすという「大命題」を達成するには避けては通れない試練の一つです。それに流通の点を言うならば、中央の大規模集配センターから各受け取り所に一日数回配達するようにすれば「個人宅への集配ロス」も防げて一石二鳥です。後は家庭内で創意工夫することで、豊かな食事ライフを満喫していけるんじゃないでしょうか?。ここは奥さんの腕の見せ所ですね!(あっ、ジェンダーへの配慮が足らなかったです、ごめんなさい)

・・・以上、食品廃棄ゼロを実現する、でした。



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