明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

相棒の不調

2017-03-01 23:35:00 | 芸術・読書・外国語
今夜の「相棒」を見て、とうとうネタが尽きたのかと思った。ニュースの端々で聞きかじった事をちょっと思いついて、それで一時間のドラマを作るなんてことはプロの脚本家には簡単なことだろう。今回の事件も、そんな他愛もない軽い作品ではなかったか。どうも最近、事件だと思っているのが自殺だったというオチによく出くわす。これって、どんでん返しになってないんだよね。

私も最近はブログが書けなくて情けなく思っているが、プロ脚本家も同じなんだなと可哀想になったりもする。私の場合は趣味だから書けないときは書かなくても構わないが、プロの脚本家や作家の場合には、書けませんでしたでは仕事がなくなってしまう。それでも注文のためにクオリティの低いやっつけ仕事で間に合わせていたら、次の仕事も来なくて結局は仕事を失ってしまう。

それを考えると、モーツァルトって凄いなって思う。もちろんショパンだってブラームスだって偉いし、セザンヌだってゴッホだってプッサンだってすごい。しかし彼らはどうして創作意欲が枯渇しないのだろうか。松本清張は全集66巻という。これはもう単に凄いとしか言いようがない。読者がいて書きたいものがあって、その書きたいものが面白ければ最高なんだけどなぁ。

私の書きたいものは何だろうと考えると、それは奈良時代の「空気」である。名もない人々がいて貴族がいて、政権争いがあって仏教があって、寺があって四季折々の自然があって、そういう奈良時代の「空気」を一つ一つ書いてゆけたらいいなと思う。けど今は柏に住んでいて、奈良とは無縁の生活を送っている。いつかは奈良に引っ越して•••と夢見ているが、いつのことやら。

今夜は相棒の出来にがっかりしてつまらないことを書いてしまったが、もちろん相棒の脚本家のほうが私なんかよりずっと仕事が出来て、プロで食べていけるってだけで凄い事なんだけど、でも本人も思ってるだろうけど「今回はしょうがなく入れた作品」だよね。15年も続く間には、玉石混交だってしょうがないとも言える。5回に1回でも凄いなと思えれば良いのかもしれない。

東京タラレバ娘ってドラマがある。吉高由里子が出てて、私は初回からずっと見てるが、冗談のようなドラマだが中々深い伏線もあって毎週飽きない。こういうのが「ついつい見てしまうドラマ」って言うんだろうなと思う。吉高由里子は福山雅治「ガリレオ」からのファンだが、とにかく飛び抜けて明るく存在感のある旬な女優である。少し陰のあるミステリアスなタイプが多い中で、吉高由里子のキャラクターは見ていてとても元気が出ると言える。話はごくごくつまらないレベルだけど、吉高由里子・榮倉奈々・大島優子のトリオでなんとか持っていると言ってもいい。こう言うドラマが書けるってのも、あるいは一つの才能かも。

登場人物の三人三様・年齢相応の揺れ動く心を描いて、稚拙とも言えるドラマ作り、上手いのか下手なのか。原作が大ヒットの女性マンガだというのも納得した。これは来週も見ちゃうかもね。

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