明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

(土)私の人生3大発見(その3)現金の無い社会:後編

2023-03-25 15:25:00 | 私の意見

勿論、この議論はまだまだ未完成である。しかし方向は指し示せたと思う。「1魂の行方」で我々の生命が一度きりの人生で完結すること。そして自意識という形で、「私」がまた新らたに再生されることを証明した。私は死ぬが、また別の私として新しい命を生きるのである。私が私であることには変わりはないが、前世の記憶は全く継承されない。つまり、私の行動・得るものすべての価値は不連続で継承されず、ただ「現世にのみ」存在すると言うことであろう。だから生きている間に精一杯働き、思う存分楽しまなければ意味がない。人のことなど省みる必要はなく、自分に与えられた人生をトコトン味わい尽くすことが善なのだ。勿論、他人を蹴落として地位を得たり他人の財物を奪って私腹を肥やすのは犯罪である。だが正当な対価として高価な衣装を着たり豪華な家に住み、美食に溺れることは決して罪ではなく、むしろ成功者として褒められるべきである。だが運悪く社会の底辺で苦海に沈んでいる人々はどうすればよいのか?。来世に賭けると言うのでは余りにも理不尽である。

そこで「2社会保障費をタダにする方法」で遺産を全額没収し、一律再配分して社会保障費に当てる案を提示した。日本の子供が18歳になるまでの養育費・教育費を、全額平等に国が持つのである。人生のスタートラインを皆んな同じにすることで、フェアな競争が出来る環境を用意するのだ。出来る子はぐんぐん伸びるし、それ程でもない子はそれなりに頑張れる。今より数段、能力に応じた平等な社会になる筈だ。しかし出来ないからと言って悲観することは全然ない。社会には何百という仕事があって、必ず自分に向いた仕事がある。その仕事を一生懸命続けていれば、必ずそれなりに満足いく人生が送れるはずである。社会とはそういう風に出来ている。だが不幸にして病気や事故に遭って思った人生を諦めなければならなくなった人はどうするのか?。医学がいくら進歩したと言っても、どうしても治らない病気は出てくる。そういう場合は自然の摂理だと諦めるほかはないだろう。釈迦もキリストも諦めたのだ。そこで「魂の行方」で解説したように「次の人生」にかけるのである。人は一度死んでも、また再生して新しくスタートラインに立つことが出来る。これって、実に素晴らしいことじゃないだろうか?。遺産を全額国庫に返入することにより社会保障費の原資を確保したら、今の年金を廃止して「医療費・介護費・基本生活費」を全国民に給付するのである。 生きていくのに必要な最低保証金を全国民に一律に配るのだ(いま議論されているベーシック・インカムより数歩先を行く理論)。生活の保証があれば、人間の悩みの「あらかた」は無くなるといっても過言ではない。後は「楽しむ費用」を稼ぐだけである。もし失敗しても、「最低限」生活には困らない。そういう後顧の憂いを断ち「己の未来の夢」を追いかける人生こそ、人々の待ち望んでいた社会であろう。世界に先駆けて、日本がいち早く理想社会を築いてくれればいいのにな、と私は思っているがどうなるかな?。しかしどんなに理想的な社会が出来上がっても、悪いことを考える奴は必ずいるもんである。そこで現金を無くし、全ての金に絡む犯罪をこの世から一掃しようというのが「3現金の無い社会」の提案である。最終回はキャッシュレスとマイナンバーの活用法について書く。

1、キャッシュレス支払い
電子決済方式を「現金の代わり」に使用するのだから、どこの店でも使えるようなシステムを最低限1コは国が用意する必要がある。そこで全国津々浦々の店に政府の開発した電子決済システムを設置するのだ。お店は必ず1つマイナンバーと紐ついた自前の口座を持ち、常に更新された残高を確認出来るようにしておく。なお、現金の代わりに使うのだから、3万円未満の買い物に限り手数料は無料とするとよいだろう。お客は「自分のスマホ」で支払う。スマホのアプリでレジから「請求金額」を読み取り、その金額を金融機関からダウンロードしてスマホの残高を更新したら、それからお店の「口座」に金額を振り込む「時間差プリペイド方式」で支払う(実際は今でもそうしているかも知れないが)。つまり、お店とお客の金融機関が「直接通信する」ことは無い仕様にするのである。お金を支払うのは店から見たらあくまで「スマホ」であり、本人や金融機関の情報等はお店側には知られないで済むやり方だ。このやり方では、スマホ側には支払いに必要な金額だけしかダウンロードされないので安心である。支払ったらスマホにはお金は残ってなく、店員は店の口座の入金を確認して終了だ。店舗のマイナンバー・取引番号・品目分類・個数・金額・帳簿科目・ポイントなどは店のレジから受け取り、自分のマイナンバーを付与して「取引情報記録サーバー」に送ったら終了である。今より通信が増えるので少し時間が掛かるが、今に5Gが当たり前になるので問題はない。3万以上の場合はデビットかクレジットにする必要があるが、その場合は元々キャッシュレスだから問題はないだろう。田舎の小さな商店などでは、3万もあれば十分である。要は何千円以下の小銭を全部キャッシュレス化すれば、現金無しでも十分やっていける。

お年寄りなどでスマホはどうもという方には、一人1コずつ政府が「電子財布(私の名付けたスマホ風端末)」を配って対応する。この電子財布には表示と通信機能だけあれば足りるのだから、現金を無くす趣旨にはこれで十分である。現在のクレジットカードは店のレジが通信機能を持っていて金融機関とやり取りしているようだが、これからはお客のスマホが金融機関と接続し、お店は請求金額を示してお金を貰うだけである。カードの偽造防止として支払い時に「暗証番号」を入力するようになっているようだから、「その本人認証」も同時にスマホでやってしまうと良い。今はスマホを使うのであれば、暗証番号よりも指紋認証とか顔認証などの方が使いやすいだろう。まあ、セキュリティについては専門家にお任せして、より安全な方法を考えて頂きたくとして、何れにしても「お金は通過するだけ」で、自分の手元に置いておくことは出来ない考えだから、まず口座さえ安全な運用が出来ていれば、それほど心配する必要はないだろう。要は、マイナンバーを使って金融機関からダウンロードする際に必ず指紋認証や顔認証というような「本人認証」を行うようにしておけば、本人以外が悪用することはちょっと難しいのではないだろうか。少なくとも、夜中に泥棒に入られたりオレオレ詐欺で騙されたりするリスクを考えれば、こちらの方が余程安全であることは間違いない。もし誰かが口座からお金を盗もうとするならば、まず第一にそのお金を「自分の口座」に移さねばならないのだ(我ながら良く考えてあるよねぇ!)。前回のブログで詳細に説明したように、単なるお金の移動は「寄付行為」として禁止されているから、お金を盗むには「何かを買う」ことしか出来ないのである。 例えば適当な絵を描いて誰かに買わせたとしよう。その代金はどうしても「犯人のマイナンバー口座」に入ることになる(それ以外の口座では犯人は使えない)。おまけにそのお金を使うには「自分で何かを買わなければならない」仕組みだ。何故なら何かを買う以外は、お金を「口座に入れておく」しか方法はない。勿論、押し入れに隠したりタンス貯金などが「理論上」出来ないのは説明した通りだ。口座は司直の手でいつでも停止できるから、犯人にしてみれば「リスク」以外の何物でもない。例え詐欺に遭って大金を騙し取られたとしても、犯人は「既にバレている」から、被害は思ったほど多くはないと思われる。唯一残った犯罪は、「商品を盗んで密輸する」ことだけであるが、こればっかりは警察が頑張ってくれないとどうしようもないだろう。だがキャッシュレスの導入とは少々問題がずれるので、この話はここまでにしておく

2、マイナンバーの活用
マイナンバーは戸籍・住民票に銀行口座と納税・運転免許・医療・その他の個人情報など、色々な証明や記録として活用できる。しかし私の考える一番の活用法は、「選挙制度の抜本的改革」にあるのだ(おおっ!)。今の小選挙区制度では全有権者の過半数の票を取らなくても政権を取る事ができる。だから政権支持率が40%を割っても自民党は平気なのである。ところが国民のスマホ所有率が80%を越えているような勢いの現在では、道具の発達によって実は「直接選挙」が可能なのだ。その有権者個人個人の声を直接政治に届ける窓口が、「マイナンバー」なのである。この、一人ひとりのマイナンバーに「一つずつ、メールアドレスを登録」しておけば、いつでも選挙で「電子投票」を実施することが出来るのだ。例えば7月15日に衆議院選挙があるとしよう。その場合は1週間前の8日の朝、全有権者のメールアドレスに一斉に「投票用紙メール」 を送付し、有権者は投票したい人に◯印を付けて「返信」すれば投票完了である。3分で済む。テレビを見ててもトイレに入ってても、簡単に出来るのだ。これなら棄権という投票も含めて「投票率100%」になる筈である。何しろ手間暇ゼロなのだから「投票しない理由がない」のだ。それに、選挙会場の用意やボランティア費用・紙や文房具代・開票作業と立て看板設置回収費用に宣伝カーやウグイス嬢と、ありとあらゆる費用が「何と、メール1本で済んでしまう」のである。投票用紙メールには、候補者の「公約や推薦文」などと言った選挙情報的なものも添付することも出来る。何でこんな便利なことが出来るかと言うと、マイナンバーに「メールアドレスを登録」してあるからなのだ(ここが肝心のところである)。折角国民一人ずつの背番号を作ったのだから、これを選挙で使わない手は「無い」ではないか。勿論、セキュリティには十分配慮をして、メールアドレスは政府専用のものを使うこととしたい。

選挙結果はコンピュータで「あっという間に集計」されるから、途中で「中間結果」を発表するのもアリだと思う。有権者はその中間結果の速報を見ながら投票を変えることも出来るのだ。勿論、選挙締め切りギリギリまで「投票をやり直し」ても良い。候補者は選挙当日いっぱい迄気が抜けない闘いになるだろうが、考え直す権利は「有権者には与えられるべきだ」と私は考える。だって投票した後に「よく良く考えてみたら、違う候補に入れた方が良かった」と思った経験は少なからず私にもあったからだ。だから締め切られるまでは、考えを変える権利を保有していたい(随分と都合がいい考えだねぇ)。私は現在のように、一定期間代議員としての身分を保障される国会議員と言う人達に「政治を任せっきり」にするのではなく、重大な議案が出る度に「改めて直接民意を問う」やり方にしてもいいと思っている。まあ政治にポピュリズムを持ち込むと、群集心理が働いてヒットラーみたいなのが出てくるから、そうなったらそうなったで「また困る」という意見があるのも事実だ。だが、逆に「ミャンマーのような軍政独裁」も困るのではないだろうか。どちらにしても困るのであれば、選挙の便利な方が良いと思う。

友達と飲み会をしていたら政府から投票用紙メールが届いて、仲間と即席の「議論が巻き起こる」なんて光景があったら何だかとっても新鮮で「微笑ましい」ではないか。若者とか年寄りとか年齢性別で分け隔てするのでなく、正々堂々と「自分の考えを述べて」議論するのである。そのような真面目な議論から出た結論こそ、明日の日本を作っていくのだと信じよう。投票期間は1週間ほど取ってあるから、いくらでも考える時間はある。メールは誤って削除したりしないように「サーバーに保存しておく」仕様にすれば、ゆっくり考えてから投票すれば良いのじゃないかな。候補者の人間性や当該議案の問題点など、投票に必要な基本情報は「全部メールに添付」しておくことで、それ等をじっくり読めば答えを出すことは難しくないだろう。読解力がない人は、誰かに解説してもらっても良い。大事なことは色々皆んなの意見を参考にし、最後に自分で考えて答えを出すことだ。そうやって考える人が少しでも増えれば、皆んなの「考える力」も次第に向上し、議論も活発になってくるだろう。普段から政治に関心を持っていなければ、イザという時に自分の考えが出てこなくて「ウロウロ」することにもなりかねない。常日頃から議論して自分の考えを鍛えておけば、大事な時に役に立つのである。なお、一部では目が不自由な人など、メールを読むのが難しい人達がいるが、点字印刷して読むとか、または誰か信頼できる人を登録しておいて「操作だけ」やって貰うことでも良いと思う。

選挙というものは冷たい雨がザーザー降って、おまけに道など泥濘んでいる時などは尚更のこと、私でも出かけて行くのが億劫になる。この21世紀のハイテク時代にあって、「近くの小学校」までチンタラ行って鉛筆舐め舐め投票するなんて「面倒なこと」は、金輪際きっぱり辞めなければいけないのだ(そうだそうだ!)。まずこんな事を「いつまでも」やっているから、投票率が60%ぐらいしか上がらないのである。こうなりゃ、さっさとスマホの「国民直接投票」に切り替えて、SNS ばりの「民意反映」を実現して欲しいものである。最初のうちは民衆のポピュリズムに引っ張り回される「右往左往の政治」になるだろうが、いずれ落ち着いて「まともな哲人政治」が現出するだろうと私は期待している。まあ、そうならなかったにしても「それが日本人の総意」ということだ(悲しい!)。結果は何であれ、謹んで受け入れるのが「ソクラテス」のやり方である。一度お試しあれ。



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