安倍がトランプと会談後にTPP批准を進める発表をしたにも拘らずトランプが脱退を明言したので、安倍の先走りが問題になっている。しかし中国包囲網の一環で推し進めたTPPは、アメリカの世界戦略の変更によって始めからやり直しになってしまった。北朝鮮問題も変更である。安倍もその辺の事情は知らない訳ではないであろう。それでも国会で批准しようというのだから、ゴリ押しと言われても仕方ない。そもそもTPPはアメリカがアジアを中国抜きでまとめて、経済的な勢力圏でも中国と対抗しようという目論見に日本が第一の子分として乗っかったのが始まりである。それをアメリカがやめると言うのだから、TPPを批准する「意味が無い」ことは明らかである。すでに参加している12ヵ国は自国の輸出が拡大するので賛成だが、日本にとっては多くの物品で関税が撤廃されるTPPは、輸入が増えるだけで大してメリットがない。
いっそ中国主導のTPPって方が現実味があるが、まだ日本を入れてという選択肢は中国にはないだろう。むしろ相互に決め事をしていく方が今の中国に合っている。何しろまだ中国は輸出大国なのであるから。結局はアメリカに振り回されて行き場がなくなる日本は、オリンピックの会場をどこにするとか豊洲市場を何時まで延期するとか言ってる場合じゃないのである。気になるのは、トランプ次期大統領の動きに合わせて、トルコやイギリスやフランスで親トランプ派が台頭してきている事である。うかうかしていると日本はアメリカにハシゴを外されて孤立無縁の「一人中国包囲網」になる、そんな悪夢が現実化しそうであることだ。安倍はわかっているかどうか知らないが、自民党右翼と官僚はいつまでも中国敵視をやめないであろう。TPPの議論なんかサッサと切り替えて、世界の政治的状況に対処することを考えた方がいい。尖閣の問題など、もうどうでもいいのである。
日本は戦後70年間、自分達の頭と眼で世界の動きを読み解くことを封印してきた。なんでもアメリカの言う通りにしておけば大丈夫という「寄らば大樹」の考え方が、その大樹のアメリカから破綻してきて変革が始まっている。これから日本にも変革の時代が来るのか、それとも沈んでいく泥舟となって中国に吸収されるのか。私のような年寄りにとっては、刺激的な10年には違いない。
いっそ中国主導のTPPって方が現実味があるが、まだ日本を入れてという選択肢は中国にはないだろう。むしろ相互に決め事をしていく方が今の中国に合っている。何しろまだ中国は輸出大国なのであるから。結局はアメリカに振り回されて行き場がなくなる日本は、オリンピックの会場をどこにするとか豊洲市場を何時まで延期するとか言ってる場合じゃないのである。気になるのは、トランプ次期大統領の動きに合わせて、トルコやイギリスやフランスで親トランプ派が台頭してきている事である。うかうかしていると日本はアメリカにハシゴを外されて孤立無縁の「一人中国包囲網」になる、そんな悪夢が現実化しそうであることだ。安倍はわかっているかどうか知らないが、自民党右翼と官僚はいつまでも中国敵視をやめないであろう。TPPの議論なんかサッサと切り替えて、世界の政治的状況に対処することを考えた方がいい。尖閣の問題など、もうどうでもいいのである。
日本は戦後70年間、自分達の頭と眼で世界の動きを読み解くことを封印してきた。なんでもアメリカの言う通りにしておけば大丈夫という「寄らば大樹」の考え方が、その大樹のアメリカから破綻してきて変革が始まっている。これから日本にも変革の時代が来るのか、それとも沈んでいく泥舟となって中国に吸収されるのか。私のような年寄りにとっては、刺激的な10年には違いない。
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