1、概要
勝負はプレーオフ2ホール目、渡邉彩香の15mのパットが入って辛うじて勝利。高橋彩華は6mのパットを惜しくも外して2位だった。首位でスタートした渡邉は終盤にバタバタしてスコアを伸ばせず、上がり2ホールを連続バーディとして猛追した高橋に追いつかれたが、最後の最後で奇跡的に長いパターが入ってようやく勝てた。ハーフターンまでは渡邉の圧勝と見ていただけに、土壇場で試合を面白くしてくれた一番の功労者と言える。渡邉は飛ばし屋という印象が強買ったが、むしろ「勝負がかかった時」の集中力が半端ない。やはり勝負は、最後はパターですね。
2、心配?
西郷真央が連続予選落ちと「信じられない不調」に悩んでいる。ツアーの中でも「最も安定している」西郷だったが、この突然の乱調でネットでは色々な憶測が飛んでいる。本人が余り語らないので「本当の所」は分からないが、どこか直せば済むという「簡単な問題」ではなさそうだ。私のよくあるミスは「ちゃんとやれば」出来たのにね〜、というお粗末なものだが、勿論西郷の場合は「そんなレベルの話」ではない。もしかすると、こないだ「首を寝違えた」ことが不調の遠因、ということもあるかも知れない。元々フェアウェイキープ率が71%・21位とツアーでも上位にいた西郷が(最近の予選落ちの試合を含めての数字)、今回の和合では57%と大きく落としているのが気がかりだ。本人は試合後に「パターが入らなかったので」と言っていたようだが、どうもドライバーに何か原因があるように私は思えてならない。このままドライバーが曲がって復調しないようだと、西郷の「賞金女王」にも赤信号が灯る。やはりここはジャンボの出番じゃないだろうか。今週は千葉袖ヶ浦での試合だから、ジャンボ邸でじっくりと「練習する時間」が取れそうだ。今週しっかりと調子を取り戻して、「やっぱり西郷はトップ5じゃなきゃ似合わないよね」となるのかどうか。西郷の「突然の大スランプと、それからの立ち直り」が今ツアーで一番の「注目ワード」になっているようだ。誰もが認める実力者の彼女だけに、流石の「話題沸騰」と言えそう。
3、上昇中
私のマドンナ「三ヶ島かな」は、コロナで休んでいたマイナス分を取り戻して、地元福岡で「6アンダー9位」と上位フィニッシュの好成績を収めた。特に二日目は「66」とベストスコアだっただけに、気分も明るく調子は上向きと言えそう。去年メジャー最終戦の劇的優勝でブレイクしただけに、今年はスタートからガンガン飛ばすのかと思いきや、コロナに足元を掬われて「復帰後は連続予選落ち」など低迷していたが、ようやくここに来て「本来の調子」に戻りつつある。これからは休んでいた分を取り戻すべく、「連戦連勝!」なんてドラマチックな展開にはならないかなぁ、なって欲しいんだけど。まあ、それは無理としても、「6月中には1勝」が欲しいです。出来ればアース・モンダミンあたり「狙い目」だけど、「かな様」頑張ってチョ!
4、復活
アメリカから帰って日本ツアーに専念している「河本結」が、だいぶ調子を上げて戻ってきている!。まだまだ出入りの激しいゲームを続けているが、それでも上位に入れているのはバーディで取り戻しているから。元々彼女はボギーも打つがバーディーも取るという、「アグレッシブ」なプレースタイルが持ち味の選手。例えば鈴木愛や上田桃子のような、「戦う姿勢」をどんどん前面に押し出して、それで自分を鼓舞して勝利につなげるという「根っからの勝負師タイプ」の選手だ。最近こういう「勝ち気」な女子はツアーでも少ないだけに、稲見萌寧みたいな悪役と「優勝争いの死闘」を繰り広げるというのも面白い・・・これじゃまるで、稲見が「咬ませ犬」みたいで可哀想じゃないか!(まあまあ、そう怒らない、怒らない)。なお、彼女のスイングは「私の考えてる理想形」に近いので、大いに参考にしたいところだ。その為にも上位で優勝争いをして貰い、テレビにバシバシ映ってくれることを祈りたい。
5、本物
プレーオフで惜しくも破れはしたが、「高橋彩華」は落ち着いてプレーしていた。15mのパットを先に渡邉に決められて試合には負けてしまったが、それでも爽やかに「堂々として」いられたのは、やはり「優勝経験者」の自信だろうか。常に安定した成績を出している点は去年と変らないが、そこに今までとは違う「今が勝負時」のメンタル・コントロールが加われば、今季「複数回優勝」するチャンスは十二分にある。フェアウェイキープ率こそ45位と良くないが、パーオン率12位、リカバリー率6位、平均パット数17位、パーセーブ率6位と、ほぼほぼ上位にあって「オールラウンダー」と総合力は高い。意外なのは「平均バーディー数2位」である。これは西村が1位、西郷が3位と「飛ばし屋じゃない」選手が上位を占めていることが重要だ。やはりゴルフは飛ばしじゃなくて「パター」というのがハッキリした。結局はこういう「ミス」が少なくて「パターが上手い」選手が勝つんだな、と納得した。それがゴルフの真実である。でも、なんか意外!
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おまけ:取手桜ヶ丘ゴルフクラブの「OUT8番の川越えパー5」で、友人のSN氏が見事セカンドショットで「軽々と」川を越えたのである!。素晴らしい!。ここはティーショットで「ある程度の飛距離」を出さないと、次に川を越えるのに「スプーンなど」でクリーンなナイスショットを要求され、大抵はプレッシャーで「アジャパー」な結果になるという、超緊張する「名物ホール」なのだ。おまけにティーショットを右に曲げると「小さな丘」がせり出していてショットの邪魔になり、泣く泣く川の手前に刻まきゃならないという罠もある。そういう「ちょっと意気込んで頑張るホール」なのだが、そこをSN氏は見事に攻め切って、「悠々」広々としたフェアウェイから「満足気に」サードショットを打っていった。羨ましい!。私は残念にも右に曲げ、スプーンでトライしたものの「しっかり川に落とし」てしまい、あえなく撃沈、手酷いペナルティを喰らった。しかし彼はこの「川越え」を楽しみにはしていたが、ラウンドでの最重要課題は「パター」だと言っている。最近の彼は「ゴルフ脳がますます進化している」ようだ。普段は練習嫌いで通しているが、ゴルフのことは「十分に」考えているに違いない。私はまだ一度も上手く越えたことがなかったので、その辺の「マネジメント力」を身につけた方が良さそうだ。まあ、またラウンドする機会があれば「今度こそ余裕で」クリアしてみたい名物ホールではあるが。
おまけ2:アメリカ女子ツアーはミンジー・リーが19アンダーで優勝した。レクシー・トンプソンが17アンダーの2位。畑岡奈沙は14アンダー6位タイでフィニッシュ。本日6アンダーと怒涛の巻き返しで、再来週の全米女子オープンに大いに弾みを付けた。笹生優花も9アンダーで、12位タイと順位を上げて来たところを見ると、こちらもディフェンディング・チャンピオンとして連覇を期待出来そうである。古江彩佳は8アンダーで自身ベストフィニッシュの17位タイと頑張り、来週は「プロ初のマッチプレー」に挑む。古江は全試合予選通過も継続中で、この好調のまま全米女子オープンを迎えたとすると、もしかするとセッティングの難しい「全英の再現」が見られるかも。それにしても初めての外国一人暮らしというのに、古江は何の苦もなさそうに淡々と試合をこなしているのは、「メンタル」がとんでも無く強いのか。アメリカでの生活ぶりがイマイチ伝わってこないので分からないが、それにしても今どきの20歳は「外国に行っても平気」だねぇ。我々の世代では考えられない「度胸の良さ」だ。この調子でたまに日本に帰ってきてプレーしたら、苦も無く「物凄いスコア」で勝っちゃうんじゃないだろか、末恐ろしい選手が出てきたもんである。
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