1、事故の対応
誰でも考えつくことが、実は「彼ら関係者」には出来ていなかった。つまり間違いに気づいた段階で、関係者それぞれが「やるべきだった事」は・・・
○ 役場担当者・・・間違い発覚後、すぐさま銀行に「口座凍結」を要請すべき。上司に連絡して指示を仰ぐなどと悠長なことを言ってないで、すぐに銀行に電話すること。上司には誰か手の空いている人に頼んで、至急連絡を取ってもらう。そうすれば、こんなことにはなっていなかった。
○ 銀行担当者・・・電話を受けた担当者は相手が役場の人間だと確認した段階で、規則上は個人の口座を勝手に凍結はできないが、理由が「公金を間違えて送った」ということで、とりあへず超法規的処理で要求に応ずるべき。
なお、間違って送金された金は「町の公金」であり、その「送った側の当人」が間違いを訂正したいと言っているのだから、口座所有者本人の同意は必要ないと考えて問題ないだろう。とりあへず送金した4630万を男性の口座から別の口座に「一旦移して」銀行保管とし、その後の調査によって町の口座に返還するのが正しい処置である。
どちらにしても24歳男性の口座から「別口座」に移してあれば、後はゆっくり事態の推移を見ていれば良い。
○ 警察・・・任意聴取の段階でスマホを預かったということは、男が金を送金できないように処置したとも取れる。これは事件性も視野に入れた対応だが、ではなんで役場や銀行に連絡して4630万の「保全処置」を行わなかったのか。全く持って、不思議である。金の行き先どうこうよりも、まず金の確保が先だろう。それから事情をゆっくり聞き出せばよいはずだ。例えば「人を殺しました」と犯人が自首してきたら、まず「被害者を救急車に乗せる」のが警察の第一の使命である。事情聴取はそれからでいい。こう言う対応ができていれば、今回の事件はすんなり解決していた筈だ。
なお、少なくとも任意聴取で本人が来ているのだから、金の行方を「全部」聞き出すべき。もし「弁護士を呼んで」などと質問に答えないのであれば、その時点で「公金隠匿罪かなんか」で逮捕に切り替えて処理すべきである。
2、男の処罰
金の行方を「だんまり」している段階で、20年位の刑が妥当。公金を盗んだ罪は重いのが相場である。それが嫌なら、サッサとゲロすれば良いだけの話だ。百歩譲って「何か言えない理由」があるのなら、それはそれで刑に服し、事実は「墓場まで持っていく」しかないだろう。何れにしても、本人が言ってる通り「罪は償う」ことで決着するしかない。だけど20年というのは、相当長いよ〜。
3、幕引き
公金であるから、損失補填は阿武町民全員が責任を取って「特別税を徴収し」て返済する。阿武町が住民何人いるのか知らないが、まあ2000人とすると(収入のある人)、毎年各人2630円払って、たった5年で完済する。一人のミスは全員で補うって、実に素晴らしい結束力ではないか。あるいはクラウドファンディングなんかで寄付を募れば、あっという間に返せるんじゃないだろうか。勿論寄付をしてくれた人には、2泊3日のホームステイで「町に招待する」なんて手も面白い。いつまでも事件の報道に振り回されるよりは、よっぽど「町興し」になると思うけど。
・・・・・・・・・・・・・
おまけ:未だにフロッピーディスクで銀行に振込以来をしてたのが原因の一つと言われてるそうだ。一体デジタル庁は何をやっているのかねぇ?。テレビの元銀行員コメンテイターによると、地方自治体の頭が「エラく古くて」どうにもならないと言う。いっそ地方自治体の事務処理担当者は全員クビにして「新たに、高校卒業の若手の人材」を登用し、教育して一気にデジタル化を推進するのはどうだろう。こう言う風に地方公務員の門戸を「若い人」へと広げていけば、東京一極集中じゃなくて、地方文化の育成にも大いに効果があると思うのだが、何事も決断である。岸田首相よ、今度の選挙の目玉に「デジタル関連の若手人材育成」を掲げるのは、「あり」だと思うねぇ。とにかく定年間近のご老体が「事務処理の方法を仕切っている」のが問題であるから、サッサと人の入れ替えをやらないと、日本は「デジタル後進国」になって世界から取り残されてしまうと思うが、如何に?。
まあ、「高性能の聞く耳」を持っているらしいから、これからの決断に期待しよう!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます