ブリヂストンレディースは竹田麗央の14アンダー、大会レコードでの優勝で終わった。ちょっと見には接戦みたいにのようだが、実は試合の中身は竹田の圧勝でスコアの差以上の「格の違い」を見せつけての余裕の勝利だったと言えそう。何よりその圧倒的な飛距離のアドバンテージを活かした「無慈悲なまでの力攻め」の破壊力は勿論のこと、グリーン脇からの絶妙なチップインバーディーに始まり小技がキラキラ随所に光って弱点がないのが凄い。おまけにロングパターも芝を読む力も去年より更にアップして、応援するファンの心を「アプローチとパターの上手さでもガッチリと掴んでいる」のがi印象的である。これはもしかしたら後2、3勝するんじゃないか?、って勢いだ!
ちなみに興味がありそうなスタッツは
① 平均パット数(パーオンホール)・・・5位の1.758です。
トップは佐久間朱里の1.741。河本結、岩井千怜、森田遥と続いての5位である。6位に山下美夢有、7位に鈴木愛、8位に青木瀬令奈、12位に尾関彩美悠と続いて、48位の櫻井心那は1.83。差は「1ない」んですね。
② 平均パット数(ラウンドあたり)・・・28位の29.12です。
トップは森田遥の27.82。尾関彩美悠、鈴木愛、高木萌衣、青木瀬令奈と続き、ちなみに櫻井心那は23位の29.06でした。なお、小祝さくらは37位で29.29、太腿やわやわの金澤志奈は29.42とだいぶ下ですねぇ。
まあこれは「寄せワンの上手い」選手とでも言いますか、グリーン外から寄せて2パットで入れるのがアマチュアの標準とすれば、彼女達はアプローチとパターの技術で確実に寄せワンで入れてスコアを稼ぐ事になります。パーオンしたのと一緒ですね。竹田はパーオンホールのスタッツでは5位なのだが、ラウンドあたりのスタッツは28位とやや低迷しているのは今いち「アプローチがまだまだ」の感がありますね。
ではバンカーはどうかと言うと
③ サンドセーブ率・・・61位の36.36です。
やはり思った通りバンカーは苦手のようですね。ちなみにバンカーから2打以内にカップインする率だそうです。バンカーが抜群に上手いのは意外にも吉本ここねで60.71、グリーンに乗ってるのと変わらない数字です。ちなみに櫻井心那は66位35.94でした。今季好調の天本ハルカが2位で、高木萌衣・河本結・堀琴音・山下美夢有と続きます。佐久間朱里は44位で余り得意じゃない方だが、尾関彩美悠と神谷そらは14位と中々の出来です。竹田麗央もこの辺を頑張ると思いきった攻め方が出来て更に存在感が爆上がりするんじゃないでしょうか。これは経験がモノを言う世界なので、とにかく練習するしかないと思います。
ここまで来ると、「あれー?」。アプローチが上手いとばっか思ってたけど「それほどでもないじゃんかぁ」である。
まあ、そう急ぎなさんな。竹田はまだ去年ツアーに出たばかりの新人なんですよ。それがグリーン周りを必死に練習したお蔭で元々持っていた飛距離を活かせるようになり、2年目なのに「もう3勝」もしてる訳。これって凄い事なんですねぇ、マジで。近くは川崎春花や櫻井心那など、素晴らしい勢いで複数回優勝した後にしばらく「不調」に落ち込んでいる選手が何人もいます。竹田の場合はスコアに余裕があったのか、今回はリカバリーやコースマネジメントでの上手さが際立っていたので心配はなさそうに見えます。若さに似合わずおっとりしているのも頼もしい点でしょう。
私としては「櫻井心那」の復活と「小林夢果」の進化に期待し、飛距離の競演と小技の対決を存分に発揮して「ゴルフの魅力満開」でツアーを盛り上げて貰いたいと思っていますが、果たしてどうなるのか。飛距離は出ないけどウッドの上手さとグリーン周りのテクニックで勝負する青木瀬令奈みたいな「劇うまっ!」の選手も勿論我々飛ばないアマチュアには親近感があって応援したいのですが、やっぱりゴルフは「飛ばし」を楽しむのも一つの魅力です。練習意欲を掻き立ててくれる意味でも、竹田麗央には「もう2つ3つ勝って」ポイント女王を取ってほしいですね。
私は次回の練習では「全力で飛ばしにかかりそう・・・」です(何だかなぁ)。
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