明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

タブレットとスマホとノートパソコン、どう使い分けるか、それとも一つに絞るのか

2016-07-01 22:00:55 | 科学・デジタル
私は御多分に洩れずデスクトップのパソコンで育った年代である。パソコンとは机の上にあって、使い終わったら電気を切るものだった。つまり、パソコンの方が自分より偉かったのである。いわばペットの犬のようなもの、外でウンチしたらシモの世話は飼い主まかせ、飼い主とは名ばかりでやってる事は奴隷と変わらない。実際私の持っているもののうち、一番高い物がパソコンだった。冗談ではなく、使っていない時にはホコリよけのカバーが掛けられて、これ以上ないくらいに丁寧に扱っていた。

何をするというハッキリした目的もなく、昔の人が星を見て未来の出来事を占ったように、パソコンをいじってはBASICのプログラムをせっせと打ち込んでいた。最初に作ったプログラムは「HALLO WORLD!」という定番の奴で、画面の真ん中に文字が表示されるだけのものだった(あー、何という児戯!)。こないだ本屋でパラパラとプログラムの本をめくっていたら、やっぱり同じ画面が載っていたので正直呆れた。別にどうでも良いのだが、30年も経っているのだから少しは新しくしたらと思うのだが、入門書というのは変わらないものである。

さて本題に入ると、パソコンはもう殆ど使わなくなっている。起動がえらく面倒だし、第一「スイッチを押して」電源を入れなきゃならない。仕事で朝出社したらスイッチを入れるって人はともかく、私には重荷以外の何物でもない。それに画面に向かって正対しキーボードに両手を置いて、と何気に要求が多い。横に寝転がって見るなんて以ての外である。おまけに終わるのも不便だ。だから必然的に、どうしてもパソコンを使わなければならないか、同じことをやるにしてもパソコンの方が圧倒的に速いか、どちらかでない限りお役ご免の状況がここ一年ばかり続いている。何せ私はリタイアして2年、単にパソコンを使うほどの仕事をしてないだけであった。

そこで必要不可欠な物から順序良く考えていくことにする。まず電話である。社会生活をする上では必須であり、何処でどんな契約をしても電話が無い人は難しい。連絡方法が手紙だけというのでは、少なくとも顔見知りであったとしても、契約書類としては成立しにくいのではなかろうか。そこで電話機能のあるスマホを持つことになる。後は免許証とクレジットカードさえあれば、大体のことは済んでしまう。

私は病気で入院している時、右手が麻痺してたのでガラケーで左手でメールをうっていた。今はようやくスマホのフリック入力ができるまでに回復しているが、まだ左手である。そうなるとガラケーの日本語入力がまだるっこしくて、とてもじゃないが長文は打つ気がしない。変換する前に目当ての文字を無駄なく入力出来ない(例えば「う」を入力するのに「あ、い」と無駄な空撃ちを繰り返す)ガラケーは、頭がバカになる気がして耐えられないのである。文章を入力することが私にとっての「目的の一番」であるから、blackberry は実は今でも密かに狙っている端末である。

あのハードキーボードは、使っているだけで甘美な世界に誘ってくれる天使のキーボードである。小説家が愛用の万年筆を持つと、着想が湧いてくると言うのと近いかもしれない。難点は、形が細長いので(製品名 priv )仰向けに寝っ転がって慣れない右手を使い、両手で文字が打てるかなということと、Android 端末だということである。問題は、私は100年日記をもう8年ほど入力しているが、iPhone で入力している。これを Android に移行する方法が、まだわからないのだ。他のアプリはどっちでも出来るが、こればっかりは過去のデータを打ち直すことは無理である。もちろん心機一転で新しく始めると言うのも無くはない。が、もう少し研究して見たい。それから iPhone は、iCloud 連携が完璧なので満足はしている。Android ではクラウドサービスはどうなのか、未知数なので研究の余地は大いにある。

文章を入力する以外については、どっちでも大した違いはない。スペック次第だが、Windows phone のマドスマに見られるごとく、ニュースや天気やスポーツ中継などは「待ち受けを常時リアル表示」の分割画面にすると言うのは、良いような気もする。日中の「チラ見」には有効だ。夜の「暇つぶし時間」には、余り役に立たない。しかし他にすることがないからスマホを見てしまうわけで、これを積極的な理由とするのはどうかなと思う。やはりスマホはアクティブな道具として活用したいというか、そうありたいものである。

で、タブレットは完全に受身のデバイスになる。スマホは文章を入力する為、タブレットは情報を受ける為、という風に使い分けをすると、私としては完璧である。私は今 Y! mobile のガラケーを電話機として持っているが、これを Android で代用しようと計画中なのだ。もしかすると今使っている iPhone 5 を、mvno で iPhone の6S plus みたいなデッカいモデルにして電話も使うという手もある。しかしコレだと文章を入力するには向かない。やらり片手で収まる大きさが丁度良い。というわけで、スマホは9月以降のモデルを見てからにしたい。

タブレットはNBAを契約しているので、来シーズンも活躍してくれると思う。寝そべって見たりカフェで見たり、使い方は自由自在、9.7インチの大きさはベストである。テレビでCNNやFOXを見ているので、紙面で確認したりするのにも便利である。地図も使い勝手が良いが、歩きながら見るには少々重いのが難点だ。この点は、iPhone 6S plus がベストかも知れない。アップルはタブレットとスマホとで iCloud 連携をしてるので、ブックマークの同期が超便利だ。iPhone でちょっと見づらいなと思ったら、続きを iPad で見るのが快感である。

と言うわけで、スマホとタブレットとの住み分けは概ねこれで文句はない。ただ blackberry のキーボードを諦めれば全てが上手く収まるのだ。ただ、未練が残る。iCloud の連携を諦めて、Evernote か Dropbox を真剣に使いこなせば、やってやれないことはない気もする。全ては9月に決まるのだ。それと同時に mac のノートパソコンを買って iOS の勉強を始めるという挑戦をしたい。この歳でプログラムなんて、上手くいきそうにないが何事もチャレンジである。データベースを使ってタブレットから入力するアプリを開発してみたいのである。これが出来れば、大概のビジネスは出来るようになる。

以前、リハビリに行っていたところで「患者のデータを紙に書いて」いて、それをもう一度パソコンに打ち込んでいた。何とまあ前時代的なやり方と思っていたが、病院の先生方は「病気には詳しくても、事務はからきし出来ない」んだなぁと笑ってしまった。パソコンに打ち込んではいても、文章で打ってるから集計が出来ない。データというのは、集計して初めて意味がある。病院も中々IT化を進めるのは難しそうだ。リハビリが上手く行って相当治ってきたら、一度お礼がてらにソフトを持ってお伺いしたいと思っている。それが今の所の私のモチベーションと言えるかも知れない。人間、どんな道に進むかわからないものであるが、まさか私が病院のカルテ入力プログラムを作る羽目になるなんて、長生きはするもんである。

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