チャン・ウェイウェイが勝った！

チャンウェイウェイが凄い！先週レギュラーツアーのアースモンダミンカップでホールインワンし、４００万円をＧＥＴした選手なので記憶している人も多いかと思う。中国籍のスラリとした若手ゴルファーだが、今週ステップアップツアーに登場した。スイングはゆったりとしたテイクバックから軽く腰を入れて目一杯振り抜くが、球は２７０ヤード先まで一直線にすっ飛んで行く豪打の持ち主である。中国ツアーで賞金３位だそうだが、日本ツアーではまだ優勝はない。それにしてもタイといい中国といい台湾といいどんどんと生きのいい選手がやって来て、日本選手もうかうかしてられない、と言うかもう完全に抜かれていて、今じゃアマチュアの台頭を待つ状況なのだから、悔しいじゃあーりませんか。

しかしこれは、アメリカＵＳＬＰＧＡツアーが辿ってきた「世界化」への道なんだそうだ。これを「ウィンブルドン効果」というのだそう。つまり一時期、英国テニスも外人プレイヤーに席巻されて、全然イギリス人プレイヤーが優勝に絡めず人気が低迷したらしいのだ。それが段々と実力のある選手が集まるようになり、それまでは地元の郷土愛で応援していたのが、実力によるスーパープレイを見に来るようになって、いつの間にかテニスの最高峰と呼ばれる試合にまで成長したという。結局ファンは、最後は凄いプレーを見たいと言うことなんだと思う。日本人ももっともっと技術を磨き、実力のあるプレーヤーがどんどん出てくるようになれば、ゴルフ人口も増えて来るはずである。

テニスの錦織圭に始まり、バトミントン・卓球に相撲と流れが切れずに来ているから、そろそろ松山がメジャーで優勝して、ゴルフファンだけでなく日本人全員が「世界一」という魔法の言葉に酔いしれる日来るといいなぁ、と思っている。その上、岡本綾子以来の米国ゴルフ殿堂入り選手が出てくれば、女子ツアーも安泰である。今のところ宮里藍・宮里美香・上原彩子・横峯さくらに畑岡奈紗が頑張っているが、ニュースになるような活躍はまだできていない。野村敏京は個人的には「日本人？」ってな感じで、どうもお尻がこそばゆいのである。いずれにしろ日本女子ツアーの現状はちまちました選手ばっかりで、韓国にやられっぱなしの惨状である。日本人が勝てないのであるから、せめて韓国以外の選手に勝ってもらいたいというのは「日本人ファンの悲鳴」なのだ。

そんな中でチャン・ウェイウェイはゴルファーらしい爽やかな人柄で好感が持てる。韓国の男勝りのへチャムクレや整形顔のセクシー選手とは一皮も二皮も剥けた有望株である。やはりゴルフはこれからは、実力で勝負しなくてはならない時代になっていく。彼女の２６０ヤードオーバーのドライバーショットは、レギュラーツアーでも話題に登ること必定である。そのチャン・ウェイウェイが満を辞して優勝した。谷河枝里子とのプレーオフでドライバーをブッ飛ばし、イーグル逃しのバーディーを決めて優勝ということだ。将来の大器を予感させる勝ち方で、韓国勢に対抗する今一推しのゴルファーである。こうなりゃ蛇にマングースじゃないけど、憎っくき韓国勢に対抗して中国と組むのも悪くは無い。ちなみにスタイル抜群で上品な顔立ちも魅力だが、やはり「ツアー屈指の飛距離」こそが彼女の最大の武器である。中国も凄い選手が出てきて楽しみになった。来週のＥＣＣレディースが盛り上がるよね。