抗がん剤治療や脱毛症の方のための医療用ウィッグ・自毛デビューのブログ

大田区蒲田で医療用かつらスリール製作・抗がん剤治療後の自毛デビュー対応の患者様専用美容院シェモアのブログ

医療用ウィッグ ヘアエピテーゼのご試着でしたが…

2011年07月07日 21時17分07秒 | 医療用ウィッグのご相談
 昨日の夜、ご来店されたお客様は、なんと広島県からのご予約でした。

脱毛症の治療のため一月に一度、銀座のクリニックへいらっしゃるのです。

 「脱毛が進んできたので、かつらを購入したいのです」

と先週お電話を頂いておりました。

 ところが、昨日お会いした彼女は、私が見る限りは十分ヘアースタイルを

作れる髪の量でありました。

 「脱毛で恥ずかしかったので、美容室に行けなっかたんです」

 と彼女の髪は胸ぐらいまで伸びていました。

 ウィッグの前に、まずは彼女の髪をカットすることに

 ご希望はさっぱりボブスタイルとのこと、顎のラインでカット

 気にされていた頭頂部の部分は、分け目を変えてしまうと、

 何も気にならない感じに仕上がりました。

 「どうでしょう?気になりますか?」

 と伺うと

 「いいえ、全然気になりませんね」

 分け目を変えても違和感もないとのこと

 「来月も東京に治療でいらっしゃるなら、ウィッグはそれまで

 考えてもいいのではないでしょうか?必要と感じたら、その時でも」

 と私が提案すると合わせ鏡で気になっていた頭頂部を見ながら

 「私もそんな気がしてきました」

  とずっと鏡を見つめています。

 「もっと早く、こういう所があるのを知っていればなぁ」

 とつぶやく彼女は、わざわざ東京に来て治療されるほど悩んでいたのだから

 きっと辛い日々だったのでしょう。去年の12月から脱毛のせいでお仕事もお休み中でした。

  今月の中旬から、お仕事が始まる彼女に

 新しいヘアースタイルで気持ちも軽くなって、良いスタートとなれば

 と心より思いながら、お帰りの時にありがとうございましたと言うと

 「また、カットに来ます。よろしくお願いします」

 と笑顔で言われました。

  彼女は一番遠い私のお客様になりました。

 
 
コメント
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