抗がん剤治療や脱毛症の方のための医療用ウィッグ・自毛デビューのブログ

大田区蒲田で医療用かつらスリール製作・抗がん剤治療後の自毛デビュー対応の患者様専用美容院シェモアのブログ

 ヘアエピテーゼの製作は…

2012年04月30日 19時04分05秒 | 医療用ウィッグ製作、カット
  
      「試着をお願いします。明日、福島に帰ってしまうので

       明日の午前中にお願いします。娘のをお願いしたいんです」

                とお電話を頂きました

             (なんだか、とてもお急ぎのご様子)



    次の朝にアトリエ(個室)ご来店下さったのは、専門学生のお嬢さんとお母様

       「この子は子供の頃から脱毛症で、蒲田にこの春から学校に通うため

          住みだして、 合うウィッグ屋さんを探していました

             私は今日の午後に南相馬に帰るんです」


        …南相馬市。去年の震災後、何度も聞いた町の名前です。

      今回はお嬢さんのウィッグ屋さん探しの為に東京にお出ででした。

        線路が使えなくなり、バスなどを使ってお帰りになるため

              とてもお時間がかかるのだそうです


          まだまだ被災地は、被災地のままなのですね。

       東京はあっという間に、いつもの生活を取り戻しましたが

             南相馬は放射能の問題もあり


         「この子は早くあそこから出したかったから。

        ゴールデンウィークも帰るなって言ってるんです」

           東京で一人暮らしもご心配のはずですが

             とても難しい選択  親心ですね



       ご試着頂いたヘアエピテーゼは、今までお使いのウィッグより

           被りやすく、どこも痛くないとのこと


           1週間後に製作させて頂いきました

                自然な黒髪です


          

         

      眼鏡をいつも掛けていらっしゃるので、眼鏡が当たらないように

               エピテーゼのサイズ調整です 
       
        震災当時のお話など伺いながら、ネットを縫い縮めました



          今回は少しバランスを取るのが難しく感じましたが

          眼鏡も当たらず、安定感もあり、締め付けも感じない

               サイズ調整 成功です


                
                    その後

        ご希望の通りカットをして、お眼鏡を付けて頂いた時に

             「おおーっ!」と仰る彼女の笑顔

              とても自然なステキな笑顔です 

       
            お母様には写メを送られるそうです

       きっと きっと 遠い福島でご安心頂けたことと思います

    
          


         

         
    

    

     

     

      

  
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