なかなか手が付けられずにいた私の宿題
昨日やっと家のミシンを使って仕上げた
Tさまの付け毛です
Tさまからの最初のお電話をいただいたのは
去年の秋でした
「ガンではないのですが顔の変形があり
普通の美容室に行けないので」と
パーマのご依頼でした
お会いしましたTさまは
ウィッグ用の両面テープを使い
髪でお顔の変形部分を隠されていました
毎日巻いた髪でお顔を隠されていますが
思うようにセットが持たないそうです
年を取れば取るほど髪形の維持は難しくなります
髪質が少しずつ変わっていくからです
梅雨が来たら
もっと思い通りにならなくなるな。。
Tさまは髪形次第では
精神的に安定しないとのことでした
責任重大なわけです
夏は外の湿気と自分の汗で
ヘアースタイル崩れます
それまでに何とかしないと
と思って作ったのが
写真の付け毛でした
工場に蓑毛という髪の簾のようなものを
オーダーしました
これはTさまのためだけのブレンドです
形状記憶の良い人工毛材80%と
絡みずらい人工毛材20%
人毛は入れません
髪の上に装着するので
Tさまの髪と混ざる計算です
（まっ 適当な計算ですが。。）
これをネットにミシンで何段も縫い付けました
（最初の写真付け毛の裏からみた図です）
これは1台目の試作品ですが
使用後にご希望を伺い2台目も作りました
Tさまが2台目をご使用している間に
1台目はTさまの変更されたい部分を
なん箇所か直して改良してみました
最初は工場にお願いしようかと思いましたが
「自分で作っちゃった方が早いな」と作ってみました
微妙な指示が難しいですし
どんどん微調整が必要なのことも
良く分かっていたので
「夕方まで髪形が崩れなくてもう手放せません」
とTさま
髪も人と一緒に年を取ります
最強のアイテムをお作り出来て
本当に良かったです
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