アルビン・トフラー研究会(勉強会)  

アルビン・トフラー、ハイジ夫妻の
著作物を勉強、講義、討議する会です。

アルビン・トフラーの戦争と平和

2012年05月12日 21時29分13秒 | 戦争と平和
さて、ベルリンの壁が崩れて米ソ対立、冷戦が終焉して平和な世界が築かれるかと
思っていたのも、束の間、イラク、クロアチア、ボスニア、ソマリアと紛争は激化
して21世紀を迎えました。1992年11月にまとめられ出版された本書を抜粋しな
がら、勉強していきましょう。

年金破綻から、確定拠出年金(401K)、銀行窓販の一時払終身保険まで、不確定
な商品に金銭を投資し、これまた、元本割れが永遠に続くのではないかと危惧されて
います。つい最近まで保険業界では「ライフプラン」と称して「豊かな老後(セカン
ドライフ)のお手伝い」などと高額なドル建て保険を販売していましたが、今は
どうしたのでしょうか?銀行でも外貨預金と称して高額な為替手数料を得るために
バンバン販売していたのに、どうしたのか?FPと称するプランナーが数年前まで
推薦していた利殖はどうなったのか?富の未来における少子高齢化の日本はどうな
るのか?何故、年金は破綻するなどと言われ続けているのか?
日本の年金制度は、昭和20年の終戦を迎えるまでに戦争犠牲者となった約230万人の
兵員と約80万人の一般市民の上に成り立っていることを忘れてはなりません。
そして、現在年金を受けて悠々自適の生活をされている数パーセントの高齢者の
姿を自分に照らし合わせてはならないと言う現実を見定めなければ、未来を見失う
ことになります。金銭だけに頼る経済活動は減速社会では通用しなくなると言うこ
となのでしょうか?


戦争は最終経済、戦争によってすべてが精算され、再び経済は生まれ変わるなどと
今も戦争を賛美し、崇拝する者が多数います。科学の目とかマルクスの目などと呑
気な議論をしている科学的社会主義や古い知識に基づく功利主義の経済学者の中に
も多数存在しているのも事実であり、強欲で傲慢なアメリカ資本主義の戦争賛美者
ばかりではないことを認識しておきたいと思います。

では、初めに目次を紹介します。

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WAR AND PEACE IN THE POST-MODERN AGE 1992
アルビン・トフラーの戦争と平和  21世紀、日本への警鐘
<目 次>
第一部
第一章  集団的エクスタシー
第二章  周辺地域での殺戮
第三章  諸文明の衝突
第四章  太平洋の引火点
第五章  大西洋の引火点
第二部
第六部  戦争における大変革の前提
第七部  第一の波の戦争
第八部  第二の波の戦争
第九部  空・陸部隊統合戦術(エアランド・バトル)
第十部  第三の波の戦争
第十一部  ディープ・バトル
第十二部  戦争形態について
第十三部  ミクロ戦争の専門家
第十四部  宇宙戦争
第十五部  ダ・ビンチの夢
第十六部  シリコン対鋼鉄
第十七部  K戦争の要素
第十八部  戦うメディア
第十九部  死の論争
第二十部  「ゴーレム」戦争
第二十一部 無血戦争
第二十二部 交点
第三部
第二十三部 新世界の「三層からなる秩序(トライ・オーダー)」
第二十四部 国境の取引
第二十五部 未来の聖戦
第二十六部 アメリカの優位
第二十七部 世界警察の夢
第二十八部 平和の形態
第二十九部 新しい世界の体制
第三十部   新しい平和の形態 
プロローグ
エピローグ
日本の読者へのあとがき