ウィークエンド・カフェ・デ・サイエンス (WEcafe)

国立科学博物館認定サイエンスコミュニケータによるサイエンスカフェWEcafe公式ブログ

若手サイエンスコミュニケータ進路相談&交流会 11月19日開催!

2011年11月03日 | WEcafeイベント

「サイエンスコミュニケータ」

最近よく耳にする言葉ですが、
普段はどんなことをしている人達なのでしょうか?

仕事で、二足のわらじで、ボランティアで…。

いろいろな活動形態がある模様。

これから「サイエンスコミュニケータ」として活動しようと思っている方、
「サイエンスコミュニケータ」として歩み始めたばかりの方を対象に、
少し先行く5人の先輩が、自分の体験を語ります。

「サイエンスコミュニケータ」の活動について、
直接現場の声を聞けるチャンスです。

情報交換をしながらネットワークを広げてみませんか?

 

話題

・若手サイエンスコミュニケータは何を考え、どのように進路を選んできたか?

・今の仕事や活動の実情は?

・科学館、博物館、研究所、学術広報、出版社…活動の場も多種多様?

・サイエンスコミュニケータに必要とされる能力は?

 

 パネリスト  (50音順)

▼岡山 悠子 さん 日本科学未来館 科学コミュニケーター

▼菅野 康太 さん 東京大学大学院 理学系研究科 日本学術振興会特別研究員/SYNAPSE Lab. (副専攻 科学技術インタープリター養成プログラム 修了)

▼熊谷 現 丸善出版株式会社 企画・編集部 理工書編集者/ウィークエンド・カフェ・デ・サイエンス(WEcafe) 事務局

▼中井 紗織 さん 国立科学博物館 事業推進部 サイエンスコミュニケータ養成実践講座担当

▼矢部 あずさ さん 筑波大学 計算科学研究センター 広報室 研究員

▼ファシリテータ: 蓑田 裕美 化粧品メーカー研究所勤務/ウィークエンド・カフェ・デ・サイエンス(WEcafe) 事務局 代表

 

【日時】 2011年11月19日(土) 15:00 - 16:30 (14:45開場)
※当日はイベント終了後に希望者との懇親会(18時頃~ @新橋)を予定しています。

【会場】 産業技術総合研究所臨海副都心センター別館 11階 会議室2・3(東京・お台場)

【地図】 http://unit.aist.go.jp/waterfront/index.html

【アクセス】
新交通ゆりかもめ テレコムセンター駅 北口 徒歩約1分
船の科学館駅 東口 徒歩約5分
東京臨海高速鉄道りんかい線  東京テレポート駅 徒歩15分

【参加費】 無料

【定員】 60名(事前枠、当日枠 各30席を予定)

【申込方法】 お申込みフォームよりどうぞ(事前登録にご協力ください)

【主催】 ウィークエンド・カフェ・デ・サイエンス(WEcafe)事務局、一般財団法人 武田計測先端知財団

※当日は、記録・広報のために撮影・録音をいたします。また、ご発言内容を、個人が特定できない形でレポートとしてまとめ、WEBへ掲載させていただく場合があります。

※本イベントはサイエンスアゴラ2011の一環として開催いたします。
サイエンスアゴラHP内のイベント紹介ページはこちら

※お送りいただいた個人情報は、本イベントおよび当事務局からの今後のご案内にのみ使用いたします。


WEcafe vol.19「花と虫のミステリーハンター」レポート

2011年11月03日 | WEcafeイベント

秋も一段と深まり、紅葉の季節となりました。


今日は9月5日に開催したサイエンスカフェの様子をご紹介します。

 

今回のゲストは、国立科学博物館の奥山雄大さん。

主に筑波実験植物園で研究をされています。

タイトルにあるミステリーハンターとはもちろん奥山さんのこと。


チャルメルソウという植物に関する謎を解くため、世界中を飛び回っているんですよ。

左がゲストの奥山雄大さん。

ファシリテータはWEcafeスタッフの宮崎(右)が務めました。


全員の自己紹介が終わったら、ミステリーツアーのはじまりです♪

 

今夜最初のミステリーは、「虫はどうやって花という活路(エサ)を見出だしたのか」という参加者の方からのご質問。

 

植物の中には、自分の花粉を同じ種類の花に届けるために虫を利用しているものがいます。 

虫がエサにしている蜜は、花に虫を誘うために植物が用意したものだそう。 

 

ふむふむ、虫もタダで蜜や花粉をもらえるわけではなく、

体についた花粉を花から花へ運ぶことにより、しっかり受粉を手伝っているんですね~

花の写真を紹介中の奥山さん。

解説中のこの花は、花の内部にやってきた虫を一時的に閉じ込めておくような仕組みをもっています。

 

しかし、花と虫は助け合っていると思いきや、一方が騙しているという例も?!

その関係の多様さに、参加者の皆さんも興味津々です。

 

途中休憩ではお酒も入って、大人な雰囲気に

 

後半は、本日最大のミステリー、奥山さんが追いかけているチャルメルソウについて。

ここで、植物園から持ってきてくださった本物のチャルメルソウが登場!


左:コチャルメルソウ 

右:チャルメルソウ 

中央:人工的につくったチャルメルソウとコチャルメルソウの雑種

今の季節はチャルメルソウの花は咲いていませんが、実際の花がこちら(下写真:奥山さん提供)。 

とっても奇妙な形ですよね(笑)  

この形も、奥山さんを引きつけた理由の1つだそう。

 

この花には、どんな虫がやって来るのでしょう?

実は、奥山さんが研究を始めるまでは全く知られていませんでした。

 

奥山さんは京都の山奥にわけ入り(チャルメルソウの仲間は山地の湿っぽい場所に生息しています)

 チャルメルソウに虫がやって来るのをひたすら待ったそうです。

そして、ついにキノコバエという小さなハエが花粉を運んでいることを突き止めました。

 

まさにハンター☆

 

謎が謎を呼び・・・


「花と虫のミステリーハンター」も終わりの時間となりました。

 

しかし、奥山さんのチャルメルソウ研究はここで終わりではありません。

カフェが終了した後も多くの方が残って、写真で紹介した3種類のチャルメルソウにまつわるミステリーについて奥山さんと語り合いました。

(サイエンスカフェの様子は、当日のツイッターによる中継でもご覧になれます→ http://togetter.com/li/188611

 

チャルメルソウにまつわるミステリーについての詳細は、国立科学博物館の研究者紹介ページでもご覧いただけます。気になった方はぜひ、覗いてみてください☆

国立科学博物館の研究者紹介  


11月もWEcafeのイベントを予定しております。ブログのチェックをお忘れなく!



文・宮崎寧子

ツイッター中継・須貝杏子

写真撮影・須貝杏子