こんにちは、WEcafeスタッフの熊谷です。
2014年9月から始まる国立科学博物館・地球館 一部のリニューアル工事に
あわせて実施している、見納め展示レポート。
最終回となる今回は、地球館地下1階の恐竜展示をご紹介します!
国立科学博物館のWEBページによると、この展示については改修後も
大部分は残るようです。
ただ、改修中は閉鎖されてしまうため、9月から一年ほど、お別れとなります。
ここはコンパクトなフロアですが、恐竜の化石がいたるところに並んでいます。
大迫力のティラノサウルス・レックスや、
今にも動き出しそうなパキケファロサウルス
などなど、ずっと眺めていても飽ない展示ばかり!
やはり、実物大の骨を前にすると、生きている姿が目に浮かんできますね!
そんななか、ぜひ注目していただきたいのが、こちらの化石、
三本の角が特徴的な、トリケラトプスです。
この展示だけ、なぜか土に埋まっています。
実はこれ、この化石が見つかったときの状態をそのまま残しているのだそうです。
恐竜の化石は多くの場合、バラバラの状態で、しかも一部分しか発見されません。
そのため、どの骨をどうくっつければよいのかは、
今の生き物などを参考にしつつ、試行錯誤して決めることになります。
(なので、絶滅した生き物の復元はときどき訂正されます。イグアノドンの
親指の爪が、発見当時は角だと思われていた、という話を聞いたことが
ある方もいらっしゃるかもしれません)
そんななか、このトリケラトプスは、このように、
骨のつながりが完璧に残った状態で発見された、というのです
これはほんっっっとうに珍しいことで、学術的にも貴重、ということで、
このトリケラトプス化石は発見されたままの姿で展示されているんですって。
化石の手前にある解説モニターを操作すると、なぜ、このような状態の化石が
見つかったのかを知ることができます。
ぜひ、チェックしてみてください
また、もう一つのおすすめが、この恐竜、
デイノニクスです。
隅の方に展示されている小柄な標本ですが、実はこのデイノニクス、
鳥の祖先が恐竜だったのではないか?という説が生まれるきっかけを作った、
とても重要な恐竜なのです。
ちなみに、なぜこの化石が串刺しになっているかというと・・・・・・
なんと、化石を自由に回転させることができるんです
化石の腹側など、普段は見えにくい部分も見られます。
じっくり観察してみると、たしかに鳥の骨のように見えてくるかも?
解説モニターでは、このデイノニクス化石の見どころも教えてくれます。
研究者になったつもりで、じっくり骨を眺めてみては??
動き出しそうな化石たちに囲まれていると、この恐竜たちが
生きていた時の姿が目に浮かんできました。
目の前にはティラノサウルス、横にはトリケラトプス、
後ろにはパキケファロサウルス……
こんなにも巨大で、こんなにも多様な生物が、何千万年も前の地球上に
いたのって、本当に驚くべきことですよね。
ぜひ、リニューアル前に、この驚きを味わってはいかがでしょうか?
なお、日本館にあるシアター36○でも、恐竜が生きていた時の世界を
旅する番組があります。
そちらもぜひ、チェックしてみてください!
※残念ながら、8月は恐竜の番組は上映されないようです。
番組表はこちらよりご確認ください。
こちらの記事もあわせてどうぞ
【国立科学博物館】 宇宙・物質・法則 ―地球館リニューアル直前・見納め展示レポート②―
【国立科学博物館】海洋生物の多様性 -地球館リニューアル直前・見納め展示レポート③-
【国立科学博物館】 たんけん広場 ―地球館リニューアル直前・見納め展示レポート④―
【リニューアル工事について】
*工事等による閉鎖期間: 平成26年9月1日(月)~平成27年7月頃まで
*展示改修エリアはこちらをご覧ください。
*国立科学博物館WEB「大規模リニューアル直前 地球館見どころ紹介」
【住所】東京都台東区上野公園 7-20
【交通】
・JR「上野」駅(公園口)から徒歩5分
・東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅(7番出口)から徒歩10分
・京成線「京成上野」駅(正面口)から徒歩10分
【常設展入館料】一般・大学生 620円、高校生(高等専門学校生含む)以下 無料
*国立科学博物館大学パートナーシップ入会校の学生さんは常設展入館無料!
【開館時間】9:00 ~17:00 (入館は16:30 まで)
*金曜日のみ9:00 ~20:00 (入館は19:30 まで)
夏季期間中について
8月中は休館日なし
8月9日(土曜日)から8月17日(日曜日)までの9日間
・午前9時から午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
・金曜日は従来通り午前9時から午後8時まで(入館は午後7時30分まで)