大相撲九州場所14日目は23日、福岡国際センターで行われ、横綱・白鵬が御嶽海を下して13勝目。1、2敗力士がいないため、24日の千秋楽を待たずに優勝を決めた。白鵬の優勝は4場所ぶり43度目、日本国籍取得後では初めて。2差で追っていた小結・朝乃山が竜電を寄り切りで下して3敗をキープ。この日白鵬が敗れれば、優勝争いは千秋楽に持ち越されたが、結びの一番をしっかり締めて、14日目で決めてみせた。上位陣が次々と休場していく中で、土俵に立ち続けたが「背中に重いものがあった」と重圧もあったという。それでも、ケガを乗り越えての4場所ぶりの優勝に「うれしい」と笑顔。千秋楽へ向けても「勝って終わりたい」と力強く語った。白鵬は、2日目に大栄翔に金星を配給したが、その後は危なげなく白星を重ねてきた。九州場所では千代の富士が持つ最多記録に並ぶ9回目の優勝。他の地方場所の優勝回数は、春場所が8回、名古屋場所が7回で最多優勝となっており、“地方場所3冠”も達成した。白鵬に敗れた関脇の御嶽海は8敗目を喫して負け越しが決定。大関の貴景勝は阿炎に送り出しで敗れ、2桁10勝到達はお預けとなった。朝乃山と並んで3敗で追っていた平幕の正代は妙義龍に寄り切られ、4敗目。優勝争いから脱落した。
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