鉄肝(tekkan)

お酒はよく噛んで呑みましょう

森鴎外忌辰

2009-07-09 22:50:50 | あーだこーだ
大正11年(1922年)の7月9日は小説家、戯曲家、翻訳家など色々な肩書きを持たれた、
多彩な文人、森鴎外(もり おうがい)が亡くなられた日であります。

色々な肩書きの中に、医学博士、陸軍軍医というのがあります。
シャーロック・ホームズにおけるワトスン氏のような人物像を子供の頃に感じたのですが、
その後、学ぶにつれ軍医総監まで出世され、軍内で重要な決定をなした人物だと知り、
とても興味を持ちました。

当時の脚気(かっけ)は、命に関わる恐ろしい病気で、鴎外が医務局長の重責にあった、
日露戦争中も兵士はこの病気に苦しんだ。
当時はビタミンが未発見で有りましたが、漢方医学では経験から蕎麦(ビタミンB1)を
摂取すると改善する事が知られていました。

西洋医学=近代的、東洋医学=前時代的と当時の医療関係者が妄信していたのか、
鴎外も脚気の改善策になる蕎麦の配給を禁止しています。
結果、20数万人の脚気患者を出してしまったそうで、死者も数万人出たそうです。



そんなこんなで医療関係のニュースを読んで見ますと・・・気になる記事が。
抗うつ薬パキシルなど「攻撃性」注意喚起 厚労省審議会
これは辛い記事です、病を癒すために服用している薬の副作用で、
周囲とトラブルになってしまうなんて・・・

この事をブログに書く前に少し悩みました、薬を服用されている方への、
偏見を少しですが広げてしまう事になりはしないかと・・・
もし周囲に抗うつ薬を使用されている方がいらして、粗暴な言動や行動が目に付いた時、
それは、ご本人のせいでは無く薬の副作用かもしれないと、考えて頂きたい、
そんな事を思い記事にしてみました。

インフルエンザで熱に魘されながらも「記念だから」なんて写真撮ってた、

暢気な私が書いても、何の癒しにもなりませんが・・・
心に病を抱えていらっしゃる患者さんと、御家族の御苦労と御心痛は、
私の想像を絶するものだと思います、一刻も早く副作用の緩和、又は副作用の無い、
良いお薬が開発され、社会生活を心配なく過ごされる日の来ることを祈っております。