鉄肝(tekkan)

お酒はよく噛んで呑みましょう

保護犬いはるの預かり日記3/4~4/10

2016-04-10 20:30:40 | 保護犬いはる
いはるの事を気に掛けて頂き応援して下さっている皆様に、ブログ更新が滞っていた事をお詫び申し上げます。

本日で、フェアリーハウスからいはるをお預かりしてからトータル70日となりました。
3月は色々な事で、いはるが変化した月でした、残念ながら画像での記録が出来なかったり、
私の文才や知識では表現出来ず、もどかしく思っております。出来る限りの手段で御報告申し上げます。

この期間、色々な方面の変化を生み出した根源とも感じるのは、匂いをよく嗅ぐようになった事です、
犬ですから嗅ぐのは当たり前とお感じになるかも知れませんが、熱心に嗅いで探求?したり、
何気なく空間を嗅いで状況把握をしようとするなど、積極的だったり楽しそうには、嗅がない子でした。
必要最小限と言いますか、恐々何かを確かめたい時でした。
↓の動画は2月中旬、初めてぬれえん以外の庭、地面に降ろし散歩の練習(前段階?)時の様子です、
恐々嗅いでいるのがお分かり頂けると思います。


三月初旬、いつもの様に、ぬれえんでブラッシングしておりましたら、少し暖かくなった春の風が吹いてきました、
するといはるが、顔を斜め上にあげ、鼻をヒクヒクさせ匂いを嗅ぎました、
「おっ!いはる、犬みたいじゃん」なんて言いましたら、なにか照れくさそうな表情をしたのが、とても可愛らしかったです。
今から思うと萎縮した保護犬から生き生きとしたワンコへと変化する何段もある段階の一段だったのだと思います、
それからは積極的に、楽しそうに嗅ぎまわるようになり、表情が大きく変わりました。
  

フェアリーハウスの譲渡会である[ふれあい会]も刺激があり、変化を生むきっかけになります。
2/21に富士宮市のドッグカフェ bikkeさんにて開催の[ふれあい会]では、
従来通りの部屋やケージで安定の?[隅っ子グループ]でした。二週間後3/6開催の、
場所も同じbikkeさんでの[ふれあい会]でも、序盤はやはり[隅っ子グループ]でした…。
 
bikkeさんでの[ふれあい会]に参加する時は、鉄肝家からフェアリーハウス本部へ行き、
開催用の物品やフェアリーの他の保護犬(フェアリーっ子って呼んであげて下さい)を、車に乗せてbikkeさんへと向かいます。
いはるが鉄肝家から初参加だった2/21は助手席のドライブボックスからドライバーをガン見でカチンコチン、
景色をチラ見する余裕が出来たのは帰りの車中だったそうです。
それが3/6は馴れなのか周囲の景色を身を乗り出して見たり、チェンジレバーの匂いを嗅いだりしたそうで、
ドライブを彼女なりにエンジョイするといった余裕というか変化がありました。
心に小さな余裕を持ち参加した[ふれあい会]の中盤あたりで大きな変化が訪れます。


自分でケージから出て、多くのお客様のいらっしゃる入口まで行ったり、匂いを嗅いだり、お子さんに興味を持ったりと、
前回とはまるで違う犬のような振る舞いです。
  

ケージを出るきっかけとなったのは、同じくケージに居る黒いロングのチワワさん、オリビアでした。
オリビアは3/3ぐらいの保護ですから、この時点でまだ3~4日しか経っておらず、急に多くのワンコや人に囲まれ、
怖かったのか、周囲の子にガウガウしてしまいました、いはるはそーゆーの苦手ですから
距離を置こうとしたらケージから出ちゃった(笑

一度出て興味を持ち、調子に乗る事が出来るほどの心の余裕のおかげで、動画のように警戒しつつも歩き回りました、
結果として自信が心に生じたのではと考えます、とても小さな自信ですが…。

少し堂々とした顔つきと態度になって来ました。


また二週間後の3/20春分の日エスパルスドリームプラザでのいはるは、また劇的に変化します、画像が無いのが残念です。
屋外での会でフェアリーっ子は数個のサークルに分散し、お客様をお迎えします、
長い事、そのサークル内でのいはるは、アピール上手な他の子に踏まれるような存在でした、怯える置物と化してました。
ところが、この日は自分にマウントする子に対し、果敢に跳ね除け、逆にマウントするほど自己主張をしたのです。
3月に入っておやつを私たちの手から食べるようになったのですが、この頃から好き嫌いも表しました、
ふるえながら固まっていた子でしたが、しっかり私たちに思いを表し始めたのです。

これもまた画像が無いのですが4/3に開催されたbikkeさんでの[ふれあい会]では、エスパルスドリームプラザの時より、
落ち着く所は落ち着きながらもテンション高めでアピールに近い事までしていました。

匂いを嗅ぎ、行動的になり、自信を付けて、自己主張も出来始めた。
おやつや就寝(昼寝)を共にするなどで人との関係にも変化が出て来ます、基本、小心なのは変わりませんが、
無暗に怖がるのではなく大丈夫な事も経験し対処出来るようになってきました(いまだに私のクシャミには飛び上がります)
人との関係と自信から寝方にも変化があります、昼間、どこかで居眠りをする時には、伏せの姿勢でした。

こんな感じです、何かあったら飛び起きて逃げる事が素早く出来る姿勢です、
私への信頼感の薄さと警戒心を感じて居た事の一つでした。

それが3月下旬の私のベットや日光浴では、前足・後ろ足を横に投げ出し、
体を横たえて寝るようになりました、穏やかに微笑みながら。
 

この記事の最初の動画で緊張していた庭でもリラックスしてウトウトするほどになりました。
 

ただ単に一緒に居るだけでも、以前よりずっとリラックスし表情が変わりました、
私に対する警戒心もかなり軽減しました。(大きな信頼感と書けないのが残念です)


私に対する信頼感は、まだまだ薄いのですが、日中家にいる家人に対しての警戒感は大幅に改善して、
椅子に座っていれば、2/27~2/29の動画のように3月下旬に部屋を楽しそうに走り回るようになったのです、でもそこで声を掛けたり目が合うと
恥ずかしそうにケージに戻るそうです、この「そうです」ってのが残念なのですが、なんとか動画を写そうと、
いはるが走り始め、家人がカメラを準備すると、気配を感じるのか、駈け回るのを止めてしまうのです。










ここまでが現在までの経過報告です、そんなこんなで鉄肝家での、いはるの人馴れ修業はつづき………ません。





なんと4/3に開催されたbikkeさんでの[ふれあい会]にて、人馴れ修業中だという事も全部理解した上で、
家族に迎えたいと手を挙げて下さった方が来られたのです。このブログの読者さんでもあります。
そして本日、4/10正式に里親様となられました、本当におめでとうございます、そしていはるの良さを
御理解いただき、預かりボランティアとしてお礼を申し上げます、有難う御座います。


驚きや嬉しさでワタワタした一週間でした、なんかbikkeさんでの[ふれあい会]は色々といはるに起こる、
験がいい場所のようです。
最初にトータルで70日と書きましたが、現在いはるは譲渡前の大きな医療処置の為に、
フェアリーハウスに里帰りしており、それが済み、諸々整えたのち待望の里親様宅へ里子に行きます。
里親様には私もお目に掛りましたが、将来の里親様として想像していた以上に優しく素敵な御家族でした。

里親様と書かせて頂いていますが、あえて里親さんと親しみを込めて書いてもお許し頂けるでしょうか?

私たちボランティアが無報酬・手弁当でワンニャンのお世話をするのには、それぞれに理由があります、
でも最終的な目標は「幸せにしたい」って事、でもそれはボランティアだけでは達成出来ないのです、
里親さんが家族に迎えて下さって初めて完結します、だからボランティアも里親さんもゴールは同じ、
私にとって里親さんは“仲間”のような存在です。
辛酸をなめた経験のある、健気な小さい命、その幸せを達成するリレーに微力ながら参加出来た事に、
感謝したいです、悩んだりもしましたが、私にとって幸せで充実した2カ月間強でした。

おびえて震えていたチワワのいはる、まだまだ小さな芽を出しただけの自信ですが、大きく膨らみ、
自ら幸せになるのは勿論、容赦なく?里親さんも幸せにしちゃう事だろうと思います。

多くの皆様に、いはるに対し御支援・御声援を賜りました、いはるになり代わりお礼を申し上げます、
ありがとうございました。




※PS※いはるの追加記事を書くかもしれません。卒業直前、幸せになる子のレポートが書きたいと思っています。





   
希望を胸にみんなで艱難辛苦を乗り越えよう。
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする