鉄肝(tekkan)

お酒はよく噛んで呑みましょう

保護犬いはるの預かり日記[保護犬からの卒業]

2016-04-20 22:22:22 | 保護犬いはる
今日、4/20は、いはるが鉄肝家に来た日から80日目です。

私の身近な者がフェリーハウスでボランティアを始めた事が、いはるを預かるきっかけとなったのは、
いはるに付いての記事の最初に書かせて頂きました。
この身近な者(Nとします)が、ボランティア活動で散歩に連れて行くワンコの中に、つくしという子が居ました。

Nは散歩を上手に出来る為のトレーニングの勉強になりそうな子を三頭選んで、色々な目標を立て、
どのようなアプローチをすれば、ワンコが言う事を聞いてくれるかをボランティアに行くたびに試していたそうです。

その三頭の内の一頭が、つくしでした、まだ一歳になっていない中型犬のMIX、女の子。

Nは間もなくつくしのトレーニングを引っ張りの抑制だけにしました、この子の散歩は[道草]に価値があると判断したのです、
お転婆さんな面もあるけれど、反対に[おっとり]しているのが、この子の“地”とゆうか根本の性格だと感じ、
その、おっとりさんは可愛らしい女の子の心を持っているとも。

「何言ってるの?」って御思いなった貴方、ほんとそーですよね。

でもNは譲らない「道端に咲いている花に興味を持つワンコは珍しくない、でも興味を持って匂いを嗅いだのち、
パクッてたべちゃたりするんだ、それがつくしは…熱心に匂いを嗅いで、食べたりせずに、『おじさん、
これ不思議な匂いがするよ、私大好き』って言っているようだ」と、言うのです。
 

他には川の流れや、川面に反射する光を飽きる事無く眺めて居たり。
 

Nはつくしのガーリーな心に付き合って5分ぐらい一緒に川を眺めたりしていた、なんて話を
嬉しそうに家族にし、写真も見せてくれました。
最初に貼った不思議そうな顔をして見上げている写真が私も大好きになりました、
可愛いのは勿論ですが、その目に映りこんでいるのが、青い空と雲、そしてNでした。


私が感じたのは「この子が里親さんの所へ行くと、この子の純粋な瞳に里親さんが映るんだな…
この子が幸せに暮らせる素敵な御家族だと良いな」って事でした。

暫くして、、、、、

「つくしが里親さん決まったよ」
つくしはあず輝(あずき)という名前を貰いました、それは里親さんの実の子供さんのお名前と共通点のある、
末娘としての名前だと感じました、そのニュースをNが告げながらPCモニターを指さしソレを見せてくれました。
[あず輝を守るためのおきて]

御家族全員の署名入り、不安を抱えてやって来る“娘”を、力を合わせて守ろうとの決意です、
感動しました、同時に思ったのは、あず輝の瞳に映っているであろう里親さんは、笑顔なんだろうなって事です。




いはるが怒るかもしれませんが、実は…、最初にいはるを見た時は「なんて不気味な犬なんだろう」と、
思いました。目を見開き、こちらを無表情で見続ける、それが人に対する恐怖からだと知ってから、
「この子はどうなるのだろう、こんな状態で里親さんは現れるのだろうか」と、気になる犬になりました。

保護犬はみな辛酸をなめて来た子たちです、どこかの誰かに一度は「お前は要らないから、目の前から居なくなれ」って
言われた子たちです、せめて残りの人生(犬生)は幸せになってほしい、その思いが、、技術も経験も無い私が、
いはるをお預かりした動機であり、フェアリーハウスを卒業したあず輝たちの、幸せな様子は[諦めない力]なってくれました。

「いはるに幸せになってほしい」預かりを決意した日の夢が現実になろうとしています、
人馴れって目標は達成していませんが、里親さんが全てを理解・納得して私からバトンを受けて下さいます。

正直に言えば寂しいです、でも、その何倍も嬉しいのです、里子となったいはるの
瞳に映るSさん御家族は笑顔だと確信しています、そしてその笑顔の元は、幸せな犬いはるなのです。
先輩ボランティアさんのおっしゃる「犬は今を生きてる」を、早く実践し、フェアリーハウスや鉄肝家、そして繁殖場の
数年を忘却の彼方にして、優しい御家族との生活を楽しんでほしい、ずっと昔からそうだったと思えるくらいに。

いはるをフェアリーハウスに御返しし、里親さんの家族に迎えて頂くのも間もなくです。
鉄肝家での残った時間、私はフルにいはると一緒に居る事は出来ませんが、一瞬一瞬を大切に過ごしたいと思います、
ほぼ復調したと言えそうな、いはるの様子で特筆出来る事は無い様に思います、ですから、
この記事が保護犬いはるの最後の記事となります。PCに向かっていた時間をいはると話す方に割きたいと思います、
頂いたコメントの返信は必ず書かせて頂きます、でも少し時間を下さい。

預からせて下さったフェアリーハウス菊池代表にお礼申し上げます、良い経験をさせて頂きました、
里親Sさん御家族の皆様には、いはるを里子にして頂き、預かりボランティアとしてお礼申し上げます、
まだまだビビリさんです、ゆっくり一緒に歩んでやって下さい、宜しくお願いいたします。

いはる動画の最後は、私の宝物動画を御覧いただきます、人が怖かったいはるが三月には、ここまで頑張ってくれていました。



もう一息って感じでしょう?いはるは頑張り屋さんでしょう?良い犬でしょう?この子は…
日本一かわいいビビリ犬です。

いはると別れる時に、最後の“教え”をしようと思っています、
いはると御家族の幸せが長く続く為の…それは…私といはるの秘密です。

おめでとういはる、ありがとう。



※このブログを御覧頂き、いはるを色々な形で応援して下さった皆様にお礼申し上げます、
 皆様の優しさに元気付けられた事も素晴らしい思い出です、ありがとうございました。





   
希望を胸にみんなで艱難辛苦を乗り越えよう。