冬物のジャケットや、コートのボタン付けの時に、裏ボタンをつけます。
これは小さな透明のボタンです。このボタンは、高価な既製品のものにも、最近はつけられていないことも多く、知らない方も多いかと思います。
ボタンの裏側につけるので、裏ボタンといいます。
裏ボタンをつけると、ボタンを付けた所の布地に穴があいてしまうのを防ぐことができます。
男性の背広も、オーダーでないかぎり、この裏ボタンはついていないとおもいます。
また、裏ボタンの代わりに、フェルトの布地を丸く切って使うこともできます。力布といいます。これは、紳士用のスラックスの後ろのポケットなどや、前あきのボタンつけの裏側に使うと便利です。
紳士用は以外と穴が空きやすいですから、購入した時に、スラックスのボタンの裏側にこのフェルトの力布をつけると、長く履くことができます。
紳士用のボタンの糸は、ボタン専用の糸を使いますが、これは蝋引きをしてある糸です。
手芸店でも、置いていないところもありますし、婦人用は色がたくさん必要ですから、穴糸を蝋の上にのせて、糸をひっぱり蝋をつけるといいです。糸が摩擦で切れにくくなります。
長く着るものは、大切になさってください。