中居本人は所属事務所「のんびりなかい」の公式サイトで、有料会員向けに《この度は、大変ご迷惑をおかけしております。申し訳ございません》などの謝罪文を掲載したが、まだ具体的にトラブルには言及していない。
真相がはっきりと見えず“混沌”ともいえる状況で、テレビ局はリスクヘッジに向けて動き出しているようだ。あるテレビ局関係者はこう話す。
「テレビ局全体が『誰かがいないと成り立たない』といった企画は通さないようになっています。つまり、冠番組や、特定のタレント頼みの企画はやめようということです。
もっといえば、企画がしっかりしてさえいれば“絶対に代えのきかないタレント”というのはいないですからね。今回の中居さんの騒動を見ると、TBSの『THE MC3』は逆をいってしまい、裏目にでてしまったという感じです」
そこで、TBS社内でも番組編成について、新たな方針を模索する意見が出ているという。
「いまのTBSの阿部龍二郎社長は『金スマ』や『ぴったんこカンカン』を作った人ですが、前者は中居さん、後者は安住紳一郎アナウンサーありきの番組にしたことを後悔しているそうです。
そのため、これからは、タレント頼みの番組は通さない、という方針を伝達したと聞いています。
『金スマ』は、SMAPの解散騒動で番組の名前を変えた経緯がありました。それに、安住アナはバラエティだけでなく、報道やラジオにも出ずっぱりで、彼の過労が心配されたりしているのも要因のひとつです」(同前)
芸能界では、これまで何人ものタレントたちが不祥事などで活動休止、芸能界引退に追い込まれてきた。そのたびに、番組終了やリニューアルをおこなう必要があったのも事実だ。
「これだけコンプライアンスが厳しい時代ですから、“もしも”のとき、最低限のダメージに抑えたいという思惑が放送局に働くのもわかります。それに、TBSは『ジョブチューン』など情報番組系の企画のバラエティが好評とあって、タレント頼みから抜け出す地力もあると踏んでいるのかもしれません」(芸能記者)
21世紀も四半世紀を終えようとする2025年。新たなテレビの形とは――。