合わせて213歳の「国内最高齢」姉妹…長崎の土屋イチさん・川津マシさん、妹は孫11人・ひ孫16人
配信 よみうり
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長崎県川棚町の土屋イチさん(108)、川津マシさん(105)の姉妹が、米調査会社ロンジェビクエストから姉妹合わせて213歳の「国内現役最高齢きょうだいペア」として認定された。長寿の秘訣(ひけつ)について、2人は「のんびりと、気ままに過ごすこと」と明かす。(田中誠也)
姉のイチさんは1916年1月生まれ、妹のマシさんは19年3月生まれで、ともに同町で生まれ育った。イチさんは小中学校の養護教諭となり、定年後は町役場で保健の相談活動を80歳まで続けた。マシさんは23歳で結婚して5人の子どもを授かり、孫11人、ひ孫16人に囲まれる人生。「マー」「ねえちゃん」と呼び合い、けんかをしたことがない仲の良い姉妹だという。
現在、イチさんは脚を悪くし、町内の養護施設で車いすの生活だが、入所者全員の洗濯物をたたむのが日課で、靴下は左右間違えずにそろえるという。結婚はしなかったが、「教員時代の教え子らが手紙で近況を知らせてくれたり、面会に訪れたりすることもある」と充実した日々を過ごす。
マシさんは末娘と一緒に暮らしており、料理の下ごしらえなどは率先して手伝う。手芸が得意で、町内の赤ちゃんに1歳の誕生日を祝う餅踏みで使う布製わらじを作って贈ることも。上のひ孫は現在27歳で、「早くやしゃごに作ってあげたい」と楽しみにしている。
最高齢姉妹を認定した米調査会社は高齢者の人生を世界にインターネットなどで発信する活動を行っており、8月3日、同社最高経営責任者(CEO)が同町を直接訪れ、2人に認定の盾を手渡した。
日本の長寿姉妹と認められた2人は今でも、毎日の新聞や読書は欠かさず、認知機能の衰えはほとんど感じさせない。大勢の教え子や家族にも囲まれた楽しい日々を続ける2人は「本当に幸せです」と口をそろえた。