モリのいる場所

新聞に「名作再見」のコーナーがあります。
毎週映画の紹介をしています。

今週は「モリのいる場所」山崎努と樹木希林の出演、昨年５月公開の作品でした。
久しぶりにレンタルをしてきました。



主人公の画家、熊谷守一（１９７７没）は文化勲章を授けるという連絡があっても、「そんなもんもらったら人がいっぱい来ちゃうからいらない」と言う。

妻も「いらないそうです」と電話を切る。
自宅の庭で、虫や魚、木とともに３０年も外に出ずに自宅で過ごす。まるで仙人のようだと人は言う。

そんな二人の暮らしは自然と調和し、心地よい時間をもたらしていく。

樹木希林さんの演技は、病を得て余命わずかとは思えない自然の演技です。
市原悦子さんも自然で絶妙な演技ができる人でした。

こうしてみると、山崎努さんもずいぶんお年になられました。
仲代達矢さんと共演した「天国と地獄」では、犯人の青年医師役をやっていましたが、それがデビュー作だったとか。

今は日本を代表する名優です。
次次と俳優さんたちが去っていきます。２世が活躍する時代になりましたからね。

「名作再見」は国内外のいい映画を選んでいるので、たまに借りてきて見ています。