こんばんは。
花吹雪の坂道を登って、病室に着くと、姑とこは眠っているようだった。
まず目は閉じられていて寝息のような呼吸音。
定期的に体位を変えられているのだが、その変えられたままの姿勢。
口が閉じられていない。疲れ果てて寝てしまっているような。
先日はまだ表情のあった寝顔だったが、今日はさらに表情を落とした感じの顔。
だんだん、こうしてのっぺりとした顔になっていくのか。
そっと小声で話しかけてみる。手をとってさすってみる。
ふと、口元がにやりとした。
「●●さん、この間、たくさん話したわねぇ、ごはんも食べてくれたしね、嬉しかったよ~」
体位を交換するために来た看護師のペアのうち、一人が大きな声でゆっくり話しかけると
明瞭ではないけれど、返事をしている。
ありがたいなぁと思う。
夫は帰り道、「自分は冷たい人間なんだと思う」と言った。
私がみているところ、夫は、彼の母親が彼を認めていることを
思いもよらないのだと思う。
夫のほうが自分の母親を受け入れていないだけだと思っている。
坂道をくだって、やや風の冷たい中、バス停で待つ。
15分ほどだろうか、駅に着くと急行に乗りこみ、席に座るとどっと眠気が降りてくる。
少し目を閉じた。
乗り継いで自宅最寄り駅に着いて、満月に気がつく。
赤い丸い月だった。
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