「悪人」「怒り」「フラガール」の李相日監督作品。
「ドライブ・マイ・カー」の上映時間が2時間59分、「流浪の月」は2時間30分。ドライブ・マイ・カー以上に流浪の月は長さを感じなかった。
ドライブ・マイ・カーは、村上春樹のミスティフィケーションを濱口竜介監督が映像に再構築した優品ですが、流浪の月ははっきりした主題でありながらどこか夢幻的な味わいがあります。
李相日監督にしては、幻想的で美しい画面だと思ったら、撮影監督は「パラサイト」のホン・ギョンピョでした。韓国映画界のレベルを感じざるを得ない…
広瀬すずの名演は李相日監督の演出との相性だろうか。監督を信頼して演じているのがよく分かる。
松坂桃李は「孤狼の血」も良かったが、役になり切る好演。
そして、横浜流星のDV男は男なら誰でも持っているであろう女性に対する支配欲を十全に発揮した名演!!
10歳の更紗を演じた白鳥玉季は将来か期待される逸材
ロケ地の松本市の何気ないショットが魅力的が画面になっている
★★★★✰
広瀬すずの代表作になるかも…
「悪人」「怒り」が好きな人にはお勧めです。
「流浪の月」HP
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https://gaga.ne.jp/rurounotsuki/