古今東西のアートのお話をしよう

日本美術・西洋美術・映画・文学などについて書いています。

神護寺展 東京国立博物館

2024-07-21 04:54:43 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等カテゴリー

梅雨明けの東京。上野駅から東博

までの短い距離がつらい☀️

大阪中之島美術館では「醍醐寺展」、東京国立博物館は「神護寺展」、今年のキーワードは“密教”


2024年は神護寺創建1200年、空海生誕1250年にあたるそうです。神護寺は真言密教の聖地として数々名宝がつたえられています。「国宝展」「やまと絵展」で実見した作品に再会する喜びもありました。
(会場は一部を除き撮影禁止のため、写真はネット画像を借用しました)

観楓図屏風 狩野秀頼 室町〜安土桃山時代16世紀 東京国立博物館

弘法大師像 板彫 鎌倉時代14世紀


灌頂歴名 空海筆 弘仁3年(812)


金銅密教法具 中国・唐時代8〜9世紀 空海が唐から持ち帰った法具
両界曼荼羅(高雄曼荼羅) 胎蔵界(前期展示)


文覚上人像 鎌倉時代13世紀

伝源頼朝像 鎌倉時代13世紀


十二天屛風 鎌倉時代・13世紀

展覧会の圧巻は仏像群です
二天王立像 平安時代12世紀
この仏像のみ撮影可能

十二神将立像のうち辰神 吉野右京作 江戸時代・17世紀 


十二神将立像 室町〜江戸時代

五大虚空蔵菩薩坐像 平安時代9世紀
そして、神護寺展の白眉は…
薬師三尊
薬師如来立像 平安時代8〜9世紀
日光菩薩・月光菩薩 平安時代9世紀
パンフレットには「日本彫刻史上の最高傑作、寺外初公開のご本尊」とあるが…



初めて「薬師如来立像」にお会いしましたが、薬師寺の「薬師三尊」に初めてお会いしたときの感動が蘇りました。

本当に素晴らしい仏像は、お会いすると、ありがたい、生きていてよかったと心の底から思います。

堂々たる体躯と厳しくも慈愛のあるお顔は威厳に満ちています。とくにじっと見つめると、仏の目線が包み込むような一体感を感じさせます。


空海の命によって刻まれた
薬師如来立像

空海の気迫を感じる一木造の堂々
たる体躯と厳しい威厳ある表情

しかし、半眼の瞳と差し出された
両手、両腕から流れる衣の襞は
慈愛をしめし
仏とわたしを繋ぐ不思議な
交信がある

★★★★★

神護寺薬師如来立像は
生涯に見るべき至宝

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