気楽に山歩き

山歩きもHPも気楽に楽しむ日々を綴ります。話題は主に山歩き関連です。

『火花』 又吉直樹著 (文藝春秋)

2017年01月19日 | 
芸人又吉直樹が書いた漫才師を題材にした小説。

2015年に芥川賞受賞。

人を笑わせる事は大変だと思います。仕事として続けることは物凄く大変なことでしょう。

頭の回転や滑舌がよくないとできないし、センスや才能などいろいろ持ち合わせてないと難しい仕事だと思います。

昔はよく漫才やコントなどテレビで観てはよく笑ってましたが、正直この頃のお笑いはあまり好きではありません。

笑いのツボがどうも合わないのですよね。

これは時代によって変わっていくものなのかもしれないですし、私が年をとって笑いに鈍くなったせいなのかなとも思ったりしますが、私が若いころは子供から年寄までみんなが笑えた漫才師がいっぱいいましたから、個人的にはやはり何かが変わってきているような気がします。

昔は笑いの中に品があったというか、温かみがあったというか、そんな中にピリッと風刺もきいて妙に惹きつけられたものです。

最近はやたら頭や体をたたいたり、傷つくような言葉を使ったりして笑えない時が多かったりして・・・。

又吉さんの場合、ピースの名で相方さんと二人でコンビ組んでますが、略歴には漫才師とは言わず芸人と書かれていますね。

読書家だという又吉さんが芸人の目で書かれた漫才師の話はリアルでした。

奥が深くて理解しにくいところも何か所かあり、さすが芥川賞だと思いましたけど^^;それは読者側の私の問題ですね^^;

心に残ったのは、漫才師になれたのはかつて自分と関わった全ての人達と書かれていた部分。

相方、慕っていた神谷さん、家族、後輩・・・みんなが自分を漫才師にしてくれたと述懐しているところはどんな人にも通じると思います。





この日、今回の芥川賞、直木賞が決まりましたね。

第156回芥川龍之介賞
「しんせかい」 (山下澄人 著/新潮7月号)

第156回直木三十五賞
『蜜蜂と遠雷』 (恩田陸 著/幻冬舎)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『羊と鋼の森』 宮下奈都著... | トップ | お稽古バッグ »

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事