綿あめプーさん&あるび

綿飴ぷーさんの「けやきの会」(長岡市にある障がい者関連団体)と白馬山麓の実家の話題&アルビッレクスサポ日記

さるかばんば(山姥)の石

2012年11月11日 | 白馬岳の麓
実家の裏に大きな岩があり
「さるかばんば(山姥)の石」と呼ばれています。



屋号仲の裏にあるだえん形の大きな石で山姥の伝説が伝わっている。

その昔仲家に山姥が宿泊しており、家事いろいろを教えていた。

旅立つときに、

「長い間大変厄介になったなった、大所には火事の起きないように、
そして吹き出ものなどはあの石の窪みにたまった雨水をつければ治るだろう」と言って、

石に肘でと手で窪みを作り、大所川対岸の「さるからびし」を目指し空中を飛んで消え去った。

今は亡き老人たちはこの石の水を使った者も多かった。

移りゆく時代の流れの中で忘れ去られようとしている石である。

---山岸珠樹 遺句集「をとこ花」より---



山姥の 川ひたむきに 葛の花



この句は2009年10月に亡くなった珠樹が、突然倒れる前に、11月発行の句集用に選んだ、5句の内の一句でした。

最後の句は

「わが死後も かく盆経の 通り雨」