久々に「男の料理」に投稿する。実は、毎日夕飯を作っているのだが、男の料理に投稿できるような題材が少なく、ここのところ疎遠になっていた。連れ合いが1週間の予定でカナダに滞在しているため、朝も夜も小生が作ることになって、もっているレパートリーをすべて繰り出して、義妹と義父の食事(自分の分もだが)を作っている。
今日は、買っておいた芋の子(ふたごサトイモ:北上市ふたご地区でできるサトイモは格別美味しい)で、芋の子汁を作った。山形などでは「芋煮」だが、太平洋側は「芋の子汁」だと思う。材料は芋の子(サトイモ)は当然として、ゴボウ、ニンジンに今日はシイタケと鶏肉(もも)を加えた。山形などでは牛肉とかいうが、芋の子の美味しさは鶏肉が一番引き出してくれると思う。付け合せはカレイの煮つけだ。残念なことに地物のカレイではなく、輸入の冷凍ものである(カラスガレイ)。
秋は「芋の子会」のシーズンである。岩手では「芋の子会」だが、山形では「芋煮会」、秋田では同じようなことを「鍋っこ遠足」ですると聞いた。ところで、私が現在住んでいる洋野町あたりでは、かつてサトイモが栽培できなかったこともあって、「芋の子汁」が作れないというお母さんたちがほとんどだ。ある年、議員をしている連れ合いの後援会の秋の行事で「芋の子汁」を出すことにしたが、できる人がいなくて、わたくしこと「山クジラ」が調理人をつとめたのだが、それ以来秋の行事にはわたくしの「芋の子汁」が欠かせなくなってしまっている。