山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

『春霞の乱』〈居眠り磐根江戸双紙40〉=佐伯泰英著

2012-10-18 07:21:48 | 読書

 佐伯泰英の『居眠り磐根江戸双紙』シリーズの40、『春霞の乱』が発売になったと聞いて、11日にホテル大観で開かれた日本共産党後援会東北ブロック交流・決起集会に行く途中、イオン盛岡内にある書店でさっそく購入した。居眠り磐根シリーズ(というより佐伯泰英作品)は、そういう本があることを知って途中で読み始めたものである。それにしても40巻とはよく続いたものである。佐伯作品では、居眠りのほかに『酔いどれ』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなどを読んでいる。『古着屋』などは途中まで読んだが最近は手が伸びなくなっている。

 ところで『春霞の乱』では、磐根の旧藩・関前藩の国家老である磐根の父親・坂崎正睦が藩の新造船で内密に出府し、関前藩にかかわる不正とのたたかいに磐根も参加するという設定だ。磐根の行くところ、事件がおこり磐根の剣が快刀乱麻のごとく事件を解決していくのだが、その背景につづられる人と人とのかかわりが面白く、作品に登場する人物たちも実にユニークである。事件は、さらなる発展を見せるようで次の作品を早く読みたいという気にさせられる。