ほっとやましろ情報局

石川県加賀市「山代温泉」のHOTな 旬な温泉地情報をお届けいたします。

あいうえおの郷 その2

2021年03月31日 | イベント
五十音図について

日本語を学ぼうとした時、最初に覚えなければならないものに「五十音図」があります。この「五十音図」は、じつは、皆さんが今いる、この山代温泉で作られたものなのです。
それでは、五十音図は、誰によって、いつ頃、何のために作られたものなのでしょうか? 作ったのは明覚というお坊さんです。作られたのは1093年です。「五十音図」は、人が正確に日本語の発音ができるようになるため、そして正確にお経に書かれた文章を発音して読めるようになるために作られました。
日本語には「母音」として「アイウエオ」があります。そして、喉の付け根(軟口蓋)、歯、舌、唇など口の中で調音する「子音」と母音を合わせて発音すると、「カ行、サ行、タ行、ナ行、マ行、ラ行、ワ行」の言葉がきれいに出ます。
  お経は、当時、人の願いを叶えてくれる魔法の言葉でもありました。魔法は正確な言 葉で発音しなければなりません。もちろん、人と話をする時も同じです。「五十音図」は、山代温泉で生まれた日本語の魔方陣なのです。
 ここに複製を行ったのは、現在、大東急記念文庫に所蔵される『反音作法』に見える明覚の五十音図です。

 
山代温泉湯の曲輪(ゆのがわ)にあるオブジェ


安心・安全に楽しむ ウイズコロナ時代の新しい旅

2021年03月26日 | イベント
いまは我慢……でも、落ち着いたら旅行に行きたい!
 そう思っている方も多いのではないでしょうか。
そんな状況の中、安心・安全に旅行を楽しむための各観光地の感染症対策についての記事がアップされました。 (^^)/
ALLAboutで、「ウィズコロナ時代の旅/山代温泉」として、All About『温泉』ガイドの藤田聡さんに語っていただいております。

山代温泉は、1300年の歴史を誇る、北陸最大級の温泉地で、古都・金沢から40kmほど南西に位置する加賀温泉郷のひとつの温泉観光地です。西暦725年に開湯されたと伝えられる、明智光秀、与謝野晶子、北大路魯山人等の武将、文化人も多く入湯されております。
今回は、AIによる混雑状況可視化サービスをはじめとした、新型コロナウイルス感染症対策の活動が知れ渡り、取材に及びました。
記事はこちらです。。。




あいうえおの郷 その1

2021年03月25日 | 局長ブログ
明覚上人(1056年〜1131年頃)


1056年に生まれた明覚は、天台宗の総本山である比叡山で修行をしたお坊さんです。
インドの言葉であるサンスクリット語を学び、漢文はもちろん、中国語や日本語も堪能
だった明覚は、三十六歳頃までには山代の加賀温泉寺に来ていたと言われています。『悉曇大底』(1084年)、『梵字形音義』(1094年)、『悉曇要訣』(1101年以降)など
梵字と呼ばれるサンスクリット語学の研究を行い、「五十音図」を作り、仮名で、漢字音をどのように正確に発音を表記できるかについても研究を行いました。
「五十音図」は、日本語を学び、日本語を研究するためになくてはならないものです。ここ、山代温泉で生まれた「五十音図」は、まだまだ分からないことでいっぱいです。皆でその謎を解いていきたいと思います。