タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹と生きる・竹を生かす」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

酒盗

2023年05月02日 | 食いしん坊バンザイ

四国から自宅に戻る前日、葬儀を終えたボクらは飛行機と新幹線を乗り継いで帰宅する娘を送って、松山空港に行きました。「ついでだからお土産もここで買っちゃおう!」ということで、空港内の伊予鉄ショップでいろいろお土産品を見て回っていたのです。

そこには愛媛県のお土産だけでなく、高知や香川や徳島の特産品コーナーもありました。ボクはそこで見つけてしまったのですよ。懐かしいこの逸品を。

あっ、見つけたのは向かって左側ね。右側の「超辛酒」はこの前このブログでも紹介した長岡市のお酒です。久しぶりに見つけたのは、高知の名産にして珍品の「酒盗」。思わず自分へのお土産に買ってしまいました。

酒盗(しゅとう)というのは、主にカツオやマグロの希少な部位を長期にわたり塩蔵熟成させて生まれた塩辛で、その味わいは古くからお酒好きの方に支持されてきました。 現在では発酵食品ならではの長期熟成の深い旨みを活かし「和製アンチョビ」的な素材として、料理の主役から隠し味までさまざまな調理シーンで活用されています。

これが日本酒に合うんですよ。ちびちびと「酒盗」をいただきながら飲む日本酒(冷酒)は、最高です。日本人に生まれてよかった!って感じです。

実はこの「酒盗」、ボクが初めてその名前に出会ったのは大学生の頃、今から45年以上も前のことでした。当時ボクが好きで読んでいたマンガに水島新司の「あぶさん」という作品があったのですが、その何巻だかに「酒盗」という話がありました。あぶさんこと酒豪のスラッガー景浦安武が、カツオを漬け込んだ酒盗をさかなに高知出身の女性と飲み明かした翌日、ふらつきながらも代打で見事、ヒットを放つ。…というようなストーリーだったと記憶しています。

その頃のボクは、まだ日本酒の美味さも知らなかったし、「酒盗」?そんな食い物があるんだ?って感じだったのですが、その後に四国出身の女性と知り合い(女房です)、彼女の実家が愛媛県と高知県の境にある日本の秘境のような地にあり、やがてそこをしばしば訪れるようになり、ホンモノの「酒盗」と出会うことになったわけです。

今回松山空港で買った「酒盗」は、ボクにとっても本当に久しぶりの「酒盗」で、懐かしい味との再会でした。あぁ美味い!しばらく晩酌の肴には事欠きません。幸せだなぁ。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする