タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹と生きる・竹を生かす」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

#真相をお話しします

2023年05月30日 | 読みました!見ました!

結城真一郎さんの「#真相をお話しします(新潮社)」を読了しました。

この本は確か数か月前の新潟日報の広告欄に掲載されていて、「こりゃ面白そうだ!」って思って図書館に予約した本でした。「2023年本屋大賞ノミネート作」だったと思います。「私たちの日常に潜む小さな"歪み"、あなたは見抜くことができるか?」なんていうキャッチコピーが新聞の広告欄に載っていました。

この本は5つの短編から構成された短編集であり、どれもとても読みやすく、興味深いテーマで読んでいて楽しかったです。ミステリーと現代風テーマのマッチング。「ベッドで毎日1編ずつ読んでから眠りにつく」ってことで、5日間で読み終えました。

●家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。

●不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れたことから予想外の真実が明らかになる(「パンドラ」)。

●子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとびとがやけによそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)

他は「ヤリモク」と「三角奸計」の2編。「#拡散希望」は第74回日本推理作家協会賞を受賞したそうですよ。

マッチングアプリ、リモート飲み会、YouTuberといった、今の時代を象徴するテーマを扱っているのも、ボクら世代にとっては「へぇ~そういうことになっているの?」っていう新しい発見もあって楽しかったです。

結城真一郎さん、また興味深い作家が1人現れたって感じです。別の作品も読んでみようかな?

コメント
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