タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹林や自然と共に生きる」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

ベールを脱ぐか?「竹粉砕機」試作品1号!

2022年02月23日 | 竹と生きる

ボクの友人のゲゲルが、荒れた竹林で困った人たちを助けようと(実際には自分たちも困り果てて)竹粉砕機の製作に取り組み、その試作品1号ができたみたいだ?ってところまでを、前々回のブログで紹介しました。

そのあたりの事情を復習したい方は、前の記事「友人『ゲゲル』のこと」「友人『ゲゲル』の正体」「プロジェクトが動き始めた!」をクリックして見てくださいね。

さて、先日の休日の昼時に「試作品ができたぞ!見に来いや!」というゲゲルからの知らせを受けたボクは、わが家から車で10分ほどのところにあるゲゲルの会社に駆けつけました。作業所(機械製作所)に連れ込まれ、「いいか?見てろよ」とゲゲルが操作を開始した機械は、ボクが思っていたよりも大きくてパワーがありそうです。

すいません。まだ試作品ということで、マシンの画像を公開することはできませんが、さすがこの道40年のベテランエンジニアです。ゲゲルの言うわけのわからん専門用語は畑違いのボクにはよく理解できませんでしたが、大きな機械音とともにマシンに吸い込まれていく太さ15cmほどの巨大な孟宗竹は、ボクの想像以上のスピードで機械に吸い込まれ、粉砕されました。やるじゃん!ゲゲル!

粉砕された竹は、こんな感じです。「竹チップ」とも「竹パウダー」とも違う、「竹おがくず」って感じ。

「おーっ!ゲゲル!すごいじゃないか!」「いよいよマシンの販売だね」と感動するボクとは裏腹に、「いや、まだまだだ」「改良しなければならない箇所が何カ所かある」と厳しいプロの目を光らせるゲゲル。とても「酒好きの酔っ払い」や「変態卓球プレーヤー」の姿からは想像がつかない凜々しいお姿。ステキだわ(笑)。まぁそんなわけで、マシンの画像は今はまだモザイク付きです。

そして竹粉砕機の姿に感動するボクに対し、ゲゲルは「ところで八百政、お前にやってほしいことがある」と、ボクにあるミッションを課したのです。そのミッションとは何か?「タケ・タケ・エヴリバディ!」次の記事を待て!

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育ちすぎたタケノコでメンマを作ってみた!

2022年02月22日 | 竹と生きる

ゴメンなさい。ボクはまだ作っていません。「育ちすぎたタケノコでメンマを作ってみた」というのは、ボクが読んだ本の題名です。

友人のゲゲルから「竹粉砕機」の設計や製作に取り組んでいると聞いて、「それじゃぁボクも『竹林の有効利用』を考えなきゃな?」と思って、題名に惹かれて図書館で借りた本がこれ「育ちすぎたタケノコでメンマを作ってみた」です。

この本の中身はタイトルの「タケノコ」や「メンマ」に特化したものではなく、ごま、かんぴょう、こんにゃく、タケノコなどの身近な素材や、知っているようで知らない植物を少年が抱く好奇心そのままに著者が栽培したり収穫したり食べたりする、「大人の自由研究」みたいな本でした。ボクはこういう本が大好きです。

写真も豊富で、実際に「ボクにもできそうだな」「やりたいな」って思いました。中でもボクが一番やりたいと思ったのは、やっぱりタイトルにもなっている「タケノコでのメンマ作り」ですけどね。

この本を出版しているのは「家の光協会」。皆さんは「家の光」って知っています?ボクは幼き日々の記憶に、わが家の茶の間に「家の光」という雑誌があって、母や祖母が読んでいた記憶があります。ネットで調べたら、出版元の「家の光協会」っていうのは、農業・農村文化の向上を目指す、JA(農協)グループの出版・文化団体だそうです。なるほどね。

ちなみに著者の玉置標本さんという人は、食材採取と製麺が趣味のフリーライターで、身近な動植物を捕って食べたり、家庭用製麺機でラーメンを作る日々を送っている方だそうです。楽しそうですね。「育ちすぎたタケノコでメンマを作ってみた」以外にも、「捕まえて食べる」という著書があります。

こちらの著書の目次を見ても、「富山湾のホタルイカを網で掬って食べたい」「干潟にてアナジャコを筆で釣って食べたい」「穴に塩を入れてマテガイを捕って食べたい」「天麩羅の高級ネタ、ギンポを針金ハンガーで釣りたい」「日本海の離島、粟島のタコを捕まえる大会で優勝したい」「麗しの野草マニアから、多摩川て食べられる野草を教わりたい」「長野でザザムシを捕って食べる文化を体験したい」とかって、ボクは興味津々ですよ。

この本も、今度図書館で借りようかな?と思っています。とりあえず、「今年の春は育ちすぎたタケノコでメンマを作ってみよう!」と決意した八百政でした。

【追記1】今日の記事に使用したイラストも、「いらすとや」さんのフリー素材を使わせてもらいました。ありがとうございました。

【追記2】日々のアクセス数が100を超え、200を超え、ついに昨日は300を超えました。ありがとうございます。

ゲゲルの作った「竹粉砕機試作品1号」の話題は、また次回に!

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銀メダルは「悔しい」が、銅メダルは「嬉しい」

2022年02月20日 | 徒然なるままに

北京オリンピックが今日で幕を閉じました。

今回のオリンピックって、中国の「新疆ウィグル自治区問題」とかいろいろ複雑ないくつかの国際問題が開催前から耳にも入ってきており、「北京オリンピック?どうよ?」なんていう気持ちを正直ボクも抱いていました。

併せてオリンピックが始まってからも、「ジャンプの失格問題」とか「スピードスケートの接触判定に関する疑惑」とかいろいろあって、とどめは「ワリエワ・ドーピング問題」でしたよね。なんか「スポーツの世界ってこれでいいの?」っていう思いを抱いて、複雑な気持ちになっていたのはボクだけではないはずです。

でも、やっぱりスポーツは美しく感動的です。多くの競技に真摯に挑戦を続ける選手対の姿から、世界中の皆さんが感激を味わい、多くの子どもたちが夢を抱いたのは間違いありません。ボクも最初はブツクサ言っていましたけど、小林陵侑の大ジャンプに酔い、平野歩夢の「トリプルコーク1440」に驚愕し、鍵山優真や坂本花織の素晴らしい演技に魅了されました。いやぁ~すばらしい!やっぱりスポーツの力はすごいや!

このイラストは"いらすとや"さんのフリー素材です

そんな今回の北京オリンピックの競技を見ていて、ボクが気づいたことを1つ紹介しますね。それは「銀メダルは悔しく、銅メダルは嬉しい」っていうことです。これは「対戦型競技」だけに言えることなんですけどね。2人(や2組)で対戦するスピードスケートとか、チーム戦のカーリングやアイスホッケーなどね。ジャンプやフィギュアスケートなどの「点数型競技」は除きます。

銀メダルって世界2位じゃないですか。これってすごいことですよ。十分すぎるほど賞賛に値する快挙です。だけど、スケートのチームパシュートにしても、カーリングのロコ・ソラーレにしても、選手の気持ちは「悔しい」なんですよね。それは最後のゲームの決勝戦で負けているからなんですよ。つまり「銀メダリストは負けて競技を終えている」のです。

それに対して銅メダルって、嬉しいんです。「メダルを取れた3位」と「メダルのない4位」は、やっぱり結果としては雲泥の差です。そしてそれにプラスして「最後のゲームである3位決定戦で勝った」ということが、大きな喜びに繋がるんでしょうね。つまり「銅メダリストは勝って競技を終えている」ってことです。

「銅メダル」よりも「銀メダル」の方がよりすごいことなのに(いやもちろん両方すごいことだけどさ)、この「銀メダルは悔しい」「銅メダルは嬉しい」っていう選手の感じ方が、とても不思議だなぁ…面白いなぁ…と思いました。

唐突に話は変わるのですが、今日(20日)の「がっちりマンデー(TBS)」で「ピーク・エンドの法則」というのを取り上げていました。「ピーク・エンドの法則」とは、ある事柄に対して記憶や印象に残っているのは感情が最も高ぶったピークの出来事と、その終わりごろの出来事だけで、それらが全体的な影響を決定づけるという法則のことです。

例えば北海道のあるホテルでは、朝食バイキングに海鮮系の豪華な料理を、儲けを度外視してお客さんに提供しているというのです。ホテルで過ごす最後の思い出は「朝食」です。その時に「ホテルでの素晴らしい思い出」ができれば、「このホテルはいいなぁ」というイメージがお客さんにインプットされ、リピーター率が格段に上がるというのです。朝食自体は赤字であっても、結果としてホテルは儲かる。これが「ピーク・エンドの法則」です。

オリンピックの「銀は悔しい・銅は嬉しい」にも、この「ピーク・エンドの法則」があてはまっているのかな?なんて思ったしだいです。

スピードスケートの高木美帆選手が、銀メダル3個を獲得した後の最後の1000mで、見事に金メダルを獲得しました。その時のアナウンサーの実況が忘れられません。名実況として後世に語り継がれるんじゃないかな?

銀色の涙 金色の笑顔 に」

順番的にも最高のシチュエーションでしたね。まさに「ピーク・エンドの法則」だ!

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プロジェクトが動き始めた!

2022年02月19日 | 竹と生きる

今日のブログ記事は「ゲゲル」シリーズの3回目。いちおう今日の記事で「シリーズ・ゲゲル」は一区切りつくことになります。えっと昨日の記事では、「さわやかピンポンズ」でボクと一緒に卓球をプレーする友人のゲゲルが、工作機械の設計と製造をする中小企業の社長で面白いヤツなんだ…というところまで紹介しました。

ボクとゲゲルには卓球以外にも共通点がいくつかあります。酒が好き、酒の失敗が過去にたくさんある、自然豊かな田舎暮らし、田舎の跡取り長男、女の子にモテない(一応2人とも妻子はいます)などなどです。あっ卓球のプレースタイルにも共通点があります。簡単に言うと、水谷隼や伊藤美誠などの今をときめく現代卓球とは正反対。ペンホルダーグリップで、超変態サービスから相手の虚を突く卑怯で嫌らしいプレースタイル。オリンピックの出場選手の中には、ボクらのようなプレースタイルの選手は決していません。(笑)

そしてそれらの中でも、「酒好き」「田舎暮らし」「変態卓球」という3分野では、ゲゲルはボクの追従を許しません。圧倒的な、まさに圧倒的な実力の差を見せつけるのですよ。ボクの女房なんてよく言うんですよ。「アナタはゲゲルさんと違って普通の人間なんだから、調子に乗って羽目を外し過ぎちゃダメよ」ってね。


このイラストも「いらすとや」さんのフリー素材です

そんなボクらが去年の春から夏にかけての頃、酒を飲みながらだったか、卓球練習後の雑談の時だったかは忘れましたが、互いにぼやき合った話題がありました。それが「竹林の手入れ」「竹の処理」の話題でした。

ボクの家にもゲゲルの家にも、家屋に隣接した敷地内に竹林があります(実際に見たことはないけど、ゲゲルの家の竹林の面積はボクの家の3倍はありそうです)。2人にとって雪が溶けた後の春から初夏にかけて、雪の重みで折れた竹を始末するのは本当に重労働です。そして重労働以上に面倒くさい。「なんとかならないかねぇ…?」ってわけですよ。まぁ詳細の内容は、ブログ記事のここ冬の竹林の惨状(in 雪国)」をお読みくださいね。


この画像はフリー素材集からいただきました

「折れた竹をなんとかする方法ないかねぇ?」
「ホント、ホント、ゲゲルはどうしてるの?」
「チェーンソーで切った後は『竹捨て場』を作って積んでおくだけよ」
「分別してゴミの日に出すなんて面倒くさくてできなしいね」
「ところがその『竹捨て場』もいっぱいなのよ」
「竹は腐らないからねぇ、ボクも同じよ」
「それでも折れた竹を始末している俺らはいい方だよ」
「荒れ放題にしている竹林をよく見るよね」
「うちの町内にも何カ所かあるぜ」
「ゲゲルさぁ、切った竹を粉砕する機械とか作れないの?」
「そう言えば『竹チップ』とか『竹パウダー』とか聞いたことあるなぁ」
「竹粉砕機、作れば売れるよ、絶対にニーズはあるよ」
「そっか?でも10万や20万でできるわけないぜ」
「『竹チップ』とかも売れるんじゃね?道の駅で売ってるって話も聞いたよ」
「お前、そんなに簡単に言うけどなぁ…」
「機械を移動式にしてさ、『出張!竹林のお片付け!』って商売になるかも?」
「じゃぁまぁ考えてみるか?」

まぁこんな感じの会話でした。今から数か月前の話です。

そして、先日のことです。休日の昼時に、ボクのスマホが着信を告げました。発信者は「ゲゲル」です。

「試作品ができた!」
「すぐに会社まで見に来いや!」

プロジェクトがついに動き始めました。

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友人「ゲゲル」の正体

2022年02月18日 | 竹と生きる

昨日は、ボクの友人の「ゲゲル」のことを紹介しました。どこまで紹介しましたかね?卓球チーム「さわやかピンポンズ」を結成して、ユニフォームにこんなロゴマークを入れたところまででしたね。ここまでをもう一度復習したい人は、こちらをご覧くださいね。

Jリーグのサッカーチームとかって、スポンサーの名前がユニフォームにたくさん印刷されたり張り付いたりしていますよね。アルビレックス新潟のユニなら、胸には「亀田製菓」、背中には「コメリ」です。最近はサッカーに限らず、いろいろな競技のユニフォームにたくさんのスポンサーロゴが付いていますが、ボクらがこのユニを作った当時は、少なくとも卓球界にはスポンサーロゴをつけたユニを着ている選手はいませんでした。

実は「割助」というのは、ある商品のネーミングなんです。つまりボクらは「卓球界初」、少なくとも新潟県内のアマチュア卓球チームでは初の、「スポンサーの商品名をユニフォームに付けたチーム」なのですよ。たぶん。じゃぁ「割助」って何だ?ってことになるわけですが、この画像をご覧ください。

ボクらのユニのロゴマークと同じ「黒字に黄色の銀杏マーク」が見えますか?何やら黒いボックスの上に、工作機械が設置されています。そして表示されている「銀杏殻割機『割助』」の文字が見えるでしょうか?この画像は2008年に、長岡市のイベント・コンベンション施設「ハイブ長岡」内の「長岡市産業展示室」で撮影しました。

「銀杏殻割機『割助』」。これがこの機械の正体であり、ボクらのユニフォームの右袖に付いているロゴマークの本体なんです。「銀杏殻割機」っていうのは、その名の通り「銀杏の殻を割る機械」です。経験したことのある方は分かると思いますが、銀杏の殻を割るって意外に難しいんです。銀杏の殻はとても固いので、割るのに力が必要です。だけど力を入れすぎると、中の実まで潰してしまいます。適度に力を入れ、適度に抜く。この絶妙な力加減を自動化したのが、「割助」なんですよ。

この世界的な発明(笑)をなし遂げたのが、何を隠そうボクの友人の「ゲゲル」なんです。「ゲゲル」は、工業用工作機械の設計と製造をしている中小企業(町工場)の社長さんなのです。

 
この画像は”いらすとや”さんのフリー素材です。

ゲゲルが社長を務める会社(まぁそのうちにこのブログでも明らかになるでしょう)のモットーは、「『こんなのがあるといいな』を、創ります・提供いたします」です。「銀杏殻割機」の他にも「長ござ巻取機」なんていうマニアックな商品もあるんですよ。さっぱり売れていないらしいけど。

まぁ「ゲゲル」の会社がどれくらい儲かっているのかはボクはよく知りませんが、素人のボクが見ても「面白いことを楽しみながら仕事にしているな」ってことはよくわかります。そんな「ゲゲル」とボクは、昨年の夏頃に酔っ払いながらある相談をしたのです。

この続きは、また次回に

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