7月14日(水)のこと ①
7月14日に
今年2回目となる「花鳥風会」がありました。
今回は「七ツ森」」近くを探索する事になり
「森を歩く会」などに参加していて
その周辺の情報に詳しい友人が
案内してくれました。
3人で合流後
最初に向かったのが
「原阿佐緒記念館」です。
私は近くを通るたびに
「看板」は見ていたものの
一度も行った事がありませんでしたし
原阿佐緒さんという方が
どういう人なのか全く知りませんでした。
ですから
今回このきっかけで知る事ができて
良かったと思っています。
原阿佐緒さんは歌人であり
絵を描く事にも才能があった文化人です。
最初
宮床の片田舎からそんな人が輩出したことが
不思議な感じがしましたが
館内を探索しているうちに
その訳が少しだけ分かりました。
館内撮影禁止でしたので
入場券を写したのですが
阿佐緒さんは日本的な顔立ちをした
美しい女性だったようですね。
母方の実家が豪商である
お嬢さまだったみたいです。
幼い頃から頭もよく
一女高に入学していますが
当時この山の中から
仙台の学校に行くのはとても珍しく
大変な事であったろうと思います。
様々な資料を見た中で
「おっ!」と思ったのは
「島木赤彦さん」「斎藤茂吉さん」
「与謝野晶子さん・鉄幹さん」からの
書簡や葉書でした。
国語や社会の教科書にも登場している
アララギ派の有名な歌人の皆さんと
こんなに親しい交流があったなんて
凄いと思いました。
阿佐緒さんは
当時としては珍しい(?)
恋多き女性でもあったようです。
流行を先取りするモダンガールを経て
こんな上品なおばあちゃんになりました。
「ゆきすぐる汽車の窓ちかく草山に
すかんぽの穂花 赤くゆれ見ゆ」
阿佐緒さんの歌集「死をみつめて」に
収められている一首です。