写真散歩

カメラを持って気ままに散歩

再び幸せを求めて・・・

2019年03月31日 | 小笠原
海の見える高台から今回はスタート
春らしく水平線は霞んでみえます。
眼下に見下ろせる初寝浦海岸が綺麗、手前は石浦海岸となります。

結局ここの海岸には降りることはなかったけど、まあいいでしょう。許しちゃる

風が強く吹いているので、真下の石浦海岸を覗くのも恐る恐る…
本当はこの下がどうなってるのか確かめてみたいのですが…

そんな見晴らしの良い岩場にいま花をたくさん咲かせているのが
タチテンノウメ(バラ科テンノウメ属)

固有種で島の山の岩場には必ずと言って生えてます。名前の由来は小さな梅の花が空の星のように見えるからなんですって、でも梅の仲間ではありません。
仲間にシラゲテンノウメがあります。

さあ、天気も良いし、ブラブラと歩いて行きましょう。
途中の道には広域種のシャリンバイ(バラ科シャリンバイ属)の花が陽射しを受けて気持ちよさげに咲いてます。


途中、前回行った場所に立ち寄りました。
近いと思ってたのに、結構な時間がかかります…歩くの遅いので…
私の幸せのシマウツボは少しだけ大きくなってました。

近くにはムニンノキ(アカテツ科アカテツ属)がひっそりとあります。。

真ん中の木ですが分かりにくいですよね~日本のアカテツ属の中では唯一の固有種になるんだそうです。
幹が黒くなるのが特徴
木の撮り方をもっと勉強しておけば良かった…

前回紹介しようと思ってできなかった
固有種のオオシラタマカズラ(アカネ科ボチョウジ属)

白い実で、白菜の芯のような味とのことでしたが、食べてみると甘さも感じられシャキシャキした食感で、まあまあ美味しかったです。
何で前回紹介できなかったのかと言うと、撮る前に綺麗だった実を食べてしまったから…

「アホやん」

うっ…近くにいた野山羊に馬鹿にされてしまいましたが、その通りなので返す言葉がない…
悔しい…

帰り寄った農業センターにはハイビスカスの花数が増えてきてました。




白やピンクバタフライも咲き出しました。
今年もずっと綺麗に咲き続けることでしょう。



イヌシロソケイ(モクセイ科ソケイ属)の花を久しぶりに見ました。

かすかにですが良い香りがします。控えめな香りがお気に入り♪

島ではいまシマレモン(ミカン科ミカン属)の花がたくさんたくさん咲いてます。

花の香りも良いですが、葉っぱを揉むと柑橘系のとっても良い香りがするので、私は葉っぱの香りの方が好きです。

幸せの小さなかけら

2019年03月27日 | 小笠原

まだ探してたんかいって言われそうですが、幸せ探しは継続してます。
前回の小港からコペペにかけての山道では見つからなかった私の幸せ…
再度調べまくって、今度こそは大丈夫そうです。
さあ、バスに乗って出発♪
到着しました~
歩いても行ける距離なので直ぐに到着です。

ここはお馴染みの農業センターに行く時に降りる場所
下りてすぐ右側にあるこの道を行けば農業センターです。

とりあえずこちらには行かずにその反対の左側の夜明山周回道路に入って行きます。

ひたすらテクテク

それほど坂も急ではないので、けっこう楽に登って行けます。
この前、コーヒーノキの花が一輪咲いてるのを投稿しましたが
途中の小さなコーヒー農園では、たくさんのコーヒーノキの花が咲いてました。(見にくくてすみません。)

トンネルを抜けるとそこは雪国なわけもなく、同じ風景の道を暫く行くと…
巽道路への道との分岐があるので、迷わずに巽道路の方へ♪

暫らく歩くと景色が良くなります。

さあ、目的地に到着♪
穏やかな小笠原の風景が広がってます。

辺りでやたらと目につく花がこの
ハウチワノキ(ムクロジ科ハウチワノキ属)の花です。

広域種で、熱帯地域に広く分布する低木の常緑樹です。
雌雄異株で、雌蕊がたくさんのこの木は雌ですね。(偉そうに言ってますが、もちろんこの写真を撮ってる時はそんなことつゆ知らず、雄株は探してません…)
名前の由来は、果実が扁平な翼を3枚もっていて、形が団扇のように見えるからなんですって

ムニンアオガンピ(ジンチョウゲ科アオガンピ属)の緑色の花もたくさん咲いてます。

常緑の低木で、昔はこの木の皮をはいで紙を作ったそうです。
こんな感じ ねっ、たくさん咲いてるでしょ?


そうだ!忘れてた!!
私のささやかな幸せを探すんだった!!!
低木林の中を入って行きます…
あった~ 私のささやかな幸せ…のカケラ…
シマウツボ(ハマウツボ科ハマウツボ属)!!

小笠原固有の寄生植物で、オガサワラビロウやシロテツなど幹性低木林の木本に寄生します。
今年は降水量が少ないからでしょうか、まだ出たばっかりでした…
ちなみにこれが昨年咲いた花の枯れた姿

この花は、群生するのですが、辺りにはこの枯れた花がたくさんありました。
昨年来ればよかった…
ちなみに毎年ほぼ同じ所に咲くみたいです。(少しずつ移動してるという説もありますが)
カケラだったけれど、幸せの黄色い花を見つけられたので満足です(^^)

低木林から抜けると気持ちの良い風景が広がってました。

幸せを探しに・・・2

2019年03月22日 | 小笠原
幸せを見つけてウキウキになる予定が目論見はまんまと外れてしまい
このまま帰ろうと思いましたが、せっかく農業センターまで来てるので、少し覗いてみることにしました。
おっ 久しぶりの花が綺麗に咲いてます。
「ねえねえ、私の幸せがどこにあるか知りませんか?」
「シラン」
「・・・」
どこかの誰かさん並みの親父ギャグで失礼しました。
シラン(ラン科シラン属)


その傍らには、これまた久しぶりの
ヒシバデイゴ(マメ科)の花が綺麗に咲いてます。

いつもは白い花が好きだと公言してますが、このヒシバデイゴの赤色だけは別。
どう例えたらいいのか分かりませんが、口紅のような色と言えばいいのでしょうか?
なんとも魅力的な赤色で、初めて見た時から虜になってしまいました。
その綺麗な様子を皆さんにお見せできないのが残念…

近くにあるコーヒーの木もボチボチと花を付け始めてます。
コーヒーノキ(アカネ科コーヒーノキ属)

コーヒーは好きで毎日飲みますが、この白花がいつしか美味しいコーヒー豆になるんですね♪
それにしても、コーヒーがアカネ科の植物だとは知りませんでした。

ハイビスカスも綺麗に咲いてます。

最近見掛けなかった、フウリンも咲き出しました。

今度こそ、しいちゃんを釣れるはず!!
大好物のフウリンブッソウゲですよ~

花期が終わったと思ってたグロリオサ(イヌサフラン科グロリオサ属)もひっそりと、でも情熱的に咲いてます。


結局どう撮っていいのか分からないままに終わってしまいそうな
ビルマネムノキ(マメ科)

悔しいのでキラキラにしてごまかす(笑)

花を見ると、島の季節が確実に変わってきてるのが分かりました。
そろそろ帰りますかと、海岸通りのバス停に向かいます。

「あっ幸せの青い鳥!!」と思ったらイソヒヨさんか…
「失礼なおっさんやな いま彼女にアタックしようとしてるんやから邪魔せんといて」

「ねえ彼女~ 茶でもしばかへん?」

「私に声かけるなんて100年早いわ あっち行って ふんっ」
「・・・」

「おっさん、一緒に海でも見てたそがれようか…」


幸せを探す旅は続く・・・

幸せを探しに・・・

2019年03月20日 | 小笠原
ある休日に私の幸せを探しに行くことにしました。
事前のリサーチもバッチリ、絶対に会えるはずとバスに乗ってお出掛けです。

着いたのはお馴染み小港海岸

帰りは歩いて近くの農業センターまで行く予定なので、バスの時間は調べなくてもOK♪

さあ、出発です。

この海岸林を真っ直ぐ抜ければ直ぐに小港海岸の砂浜に出ますが、そこには幸せはないので、コペペ方面に向かいます。

オオハマボウやハスノハギリなどの海岸林の中を歩いて行きます。
緑のトンネルのような感じでいいですよね~

ここに、先日投稿したムニンハマウドが咲いてます。

全体像はこんな感じで、けっこう大きく育ちます。


さあ、ここからは小高い山を登って行きます。そんなに高い山ではないのですが、階段が急過ぎる…
幸せには簡単に会えないのね…などとブツブツ言いながらゆっくりと登っていきます。

途中で見えた小港海岸…この日は風が強くて海も荒れてました。


山を一つ越え、もう一つ登っても見当たりません…
おかしい…ここいら辺に幸せがあるはずなのに~

100%あるはずだと思って来ただけにショックは大きい…
身も心もヨレヨレとなりつつ、戻ることにします。

おっさん、どうしたん?

これはこれは、オガサワラヒヨドリさん、こんにちは、カクカクシカジカなんですよ~
「そりゃ、えらいことでんな、そや、シマグワの実が熟して美味しいから食べて元気つけや」
ありがとうございます。優しい…
「いくで~ちゃんと受け取りや」

「パクッ… あかん食べてもうた…」

もういいです…
「てへぺろ(・ω<)」


さらに落ち込みながら歩いて行くと…
見たことのない木の花が咲いてます。
パッと見カシワバアジサイかと思いましたが、当然違って…
ククイ(トウダイグサ科)の落葉樹の花でした。
白花が可愛い感じです。

葉っぱも特徴的なので、直ぐに名前が分かるかと思ったら分からず調べるのに随分と苦労しました。

東南アジア原産で、太平洋諸島を始め熱帯地域に広く人為的に広められてます。
理由は簡単、人間に役に立つ木だからですね。
別名をキャンドルツリーと言って、脂分を多く含む実がなるので、火をつけると燃えるし、食べ過ぎるとお腹壊すけど食べれるし、色々と役にたったそうです。

現在はハワイの木として有名で、レイとかについてる黒い実はこのククイの実だそうです。
磨いたら黒くなるんでっすって、磨きたかった…
その横には、これまたお初の…
アカギ(コミカンソウ科)広葉樹の花も初見です。

緑の花は綺麗ですが、侵略的外来種で、父島ではそうでもないですが、お隣の母島では駆除が追い付かずに固有種を脅かしています。
私の幸せを見つけることはできませんでしたが、初見の木の花を見つけられて元気になってきました♪

メジロも仲良く幸せそうです。


つづく…

ゆるゆると・・・し過ぎた(>_<)

2019年03月16日 | 小笠原
みなさんの春の素敵な花々を拝見して、いいな~って思ってたら
自分のを投稿するのすっかり忘れてました…

前回の続きですが、テクテクと山超え谷超え(谷は超えてないけど)今回の最大の目的地に向かいます。
全くその道中の写真を撮ってなかったのが悔やまれますが、その花が咲いてる場所は東平、アカガシラカラスバトの保護区、サンクチュアリと呼ばれている場所にあります。

保護区になるので、ガイドさんに連れて行ってもらうか、村民になって講習を受けてから行く必要があります。フフフ…

整備された山道を歩くことしばし、明るい林の中に出ました。
キョロキョロよ~く見回してみると…ありました!!
シマツレサギソウ(ラン科ツレサギソウ属)

名前の由来はサギソウに似た花が複数咲くからだそうですが…
サギソウに似てないやんとは決して口には出さなかったけれど、心の中で思いました。

名前の付け方があやふやなので混乱しますが、この「シマ」は小笠原のことをいいます。
なので「ムニン」がついてなくても、バリバリの固有種です。

実はこの花を撮りに来るのは2回目…
前回は晴れてたんだけど、初めて見たので興奮して思うように撮れてなかったので、今回また来たのですが、曇りで暗かった…

こんな感じで、山の中でひっそりと咲いてます。

さて、ラン好きなしいちゃんはこれで釣れるかな?

山を下りて海に向かってみます。
「メジロさん、相変わらず忙しそうですね~」
「そうなんよ。シマグワの実を食べるの競争だから忙しいねん。」

「忙しいところ…」
「あっちや、トイレの海側、ほな」

本当せわしない…
温かい日が多くなってきてる父島ですが、海はまだ冷たそう…
浜辺には誰もいません

トイレトイレと…浜辺にあるトイレを探します。
ありましたトイレ!その海側に…おぉ!!
ムニンハマウド(セリ科シシウド属)

海岸林の中で綺麗に咲いてました。
こういう小花を密集させて咲く花は苦手なのですが
咲きたてということもあるのでしょうか、素直に綺麗だなって思いました。

その日、父島には、クルーズ船のぱしふぃっくびぃなすが入港してましたが
短い滞在を終えて出港する所に出会えました。

静かな夕方の海をゆっくりと進んでいきます。


たくさんの固有種の花に出会えて充実した一日が静かに終わろうとしてました。