半田稲荷さまと金比羅さまの霊験あらたか。27日の稲取沖は日焼けするほどの陽射しと穏やかな海に恵まれました。風はさほど強くは吹いていないのですが空気がとても冷たく、ダウンの上下のインナースーツをまとっていても寒いくらいです。
今回のターゲットはイシナギ、カンナギ、モロコ。ヤリイカを釣ってその泳がせ釣りで狙っている船もありますが、巨大イシナギには冷凍ソウダが一番だと信じている船頭と意見が一致。2隻14名分のエサとして200尾以上を手配しました。
ヤリイカ釣りの手間も省いて、大物釣りに専念しようという狙いもあったのですが、果たしてこのもくろみが吉とでるか凶になるか。やってみなければわかりません。
港を出て少し南下。白浜沖にはヤリイカ狙いの下田や南伊豆の船が三々五々、集まっています。ということは神子元周りが不調なのか、船頭たちの勘がこちらと促しているのか。いずれにしてもタハラッチにとってはあまり好ましい状況とはいえません。
ほかの船などいない、一人船のほうが大物釣りの魅力が拡がります。もっとも今回は2杯船ですが・・・。
でも船に乗ったら船頭任せ。余分なことは要求しないのがタハラッチのやり方です。140mダチからスタート。でもアタリはきません。
もっとも初っ端からアタリが炸裂したら、大物の重量で船が傾いてしまうかも。実際の釣りではもちろんそんな杞憂は不要です。
仕掛けを上げてオモリを手に取ると冷たくはないのですが温かくもない。陽気がとても寒いのにオモリが温かくないということはあまりよいよい傾向とはいえません。きっと底潮の動きが鈍いのでしょう。でも冷たいよりはずっとましです。
しかしアタリがでませんん。周りのイカ釣船でもたいした釣果は上がっていない様子。こちらは最深300mラインまでいろいろ探ってみました。
トモにようやくアタリで出て、巻き上げに期待がかかります。海面に浮上してきたのは扁平な魚。北の海にいる巨大なハリバットを思わせるほどで、ヒラメかななどと期待をさせてくれました。
でもあがってきたのは扁平形のサメ。サメには疎いタハラッチですから名前もわかりません。重量は30kg超。アラスカで釣りまくったハリバットのアベレージサイズです。
これを皮切りに連続3尾が取り込まれました。記録の申請を狙ってスタンダップでチャレンジしている者は早速写真撮影。申請の準備をしています。
ようやく船中にアタリが連発して来ました。でもそのすべてが何かしらのサメ。小型のツノザメに腹や後部をかじり取られる者も続出。ツノザメも姿を見せましたし、船頭がネコザメだと叫んだ模様入りのサメも登場しました。でも最初にあがった3尾の平べったいサメのほかはすべてハリスを切られて海中へ。さらにサメを寄せる心配があったので、締めたり刻んだりせず、生きたまま放流したのです。
もう1船でも状況はほとんど同じ。最後に大きなアタリがあり、喜んだそうですがこれも平べったいサメ。結局どちらの船もポイント対象魚はおろか、土産になるような魚が1尾も釣れないまま、納竿を迎えました。
帰宅後、調査をしたところ、このサメはコロザメ。JGFAの記録はブランクでしたので申請するとのことです。またネコザメといってハリスを切ったのはナヌカザメ。こちらもブランクだったそうで、残念なことをしました。記録チャレンジの方はいろいろな隙間を研究してください。こんな釣りも楽しみ方のひとつですよ。
ということで参加者全員に5ポイントの参加点が加算されただけ。残り2回の例会に期待をつなぐことになりました。
今回はDさんのご好意で2隻を手配。通常の乗り合い料金でゆったりと釣りをし、仲乗りやエサの提供までしていただきました。ありがとうございました。