台風12号による荒天のため、八丈島例会が中止となってしまいました。久しぶりの八丈島だっただけに残念でなりません。しかし東海汽船が欠航になってキャンセル料の支払いを免れましたから、憂さ晴らしにアナゴ三昧を思いっきり味わいました。
まずはお造り。手前から、薄造り、焼き霜、刺身、湯〆の豪華盛り。薄造りと焼き霜はポン酢醤油、ほかはワサビ醤油で頂ました。
次は煮アナゴ。とてもやわらかで、こってりしたツメとの相性は抜群。自分で釣って自分で料理ってみても、こうはいきません。さすがプロの腕の冴えですね。続いて白焼きもいただいたのですが、パリッとした仕上がりは到底素人がおよぶものではありません。絶品でしたが写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。
続いては香煎揚げ。分厚いアナゴがふっくら揚っていて旨かったですね。一緒に盛り付けてあるのは海老煎餅揚げです。
これは棒アナゴ。味もちょっと変わっていますが、じつはアナゴではないのです。クロメクラウナギといって、タハラッチも知らない魚。男鹿半島沖で獲れる珍味だそうです。
これまた珍味。酒盗のチーズにツメを注ぎ、トーストしたフランスパンに載せて頂きましたが、これが絶妙な逸品。後を引きました。
そして極めつけがシャブシャブ。これまた分厚い身をきれいに磨いて、皮もすっかり取り除いてありました。タレは梅を叩いて加えたポン酢醤油。だしがみごとなまでに効いていて、唸るほど。いい味でした。
〆ははかりめ鮨。きっとタハラッチが釣ったことがないほど大きなアナゴでしょう。黒米で炊き上げた鮨飯との相性は抜群。ボリューム満点の押し鮨でした。これにもう一品、ゆば麺うどんをいただきましたが、つややかで腰もあって〆に絶好。飲兵衛たちはアナゴ酒に咽を鳴らしっぱなしだったようです。